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【解説】なぜ黒人侍弥助が深刻な国際問題に発展してしまったのか?

UBIソフトが公開した新作ゲーム
アサシンクリード・シャドウズのトレーラー映像が公開されてから今日まで数多くの炎上が起こり、現在は深刻な歴史修正、文化盗用、人種差別問題へと発展しています。

この記事ではなぜそんな事態になってしまったのかを時系列順に分かりやすく解説します。

・たかがゲームなのになんでそんなに熱くなってんの? 
・黒人でも別にいいじゃん 
・他作品でも出てくるのになんでアサクリだけはダメなの?
と思っている人向けにまとめてみました、

まぁ普通そう思うよね…

(今回の件はあまりにも情報量が多いため筆者には全ては書ききれる自信がありません。
それ故に一部抜粋する形でのまとめとなりますのでご了承ください。)

1.ゲームのトレーラー(PV)がツッコミどころ満載

アサシンクリード・シャドウズのトレーラーが公開されるとすぐに
その内容について論争が起きました。

まず歴代アサシンクリードシリーズは、歴史的建造物や時代背景の再現度が高い、遊びながら歴史を学べるゲームという評判がありました。(無論、全作品がそうと言うわけではありません。)

実際にUBI公式アンバサダーとしても登録されているゲームさんぽというYoutubeチャンネルの『アサクリ』観光というシリーズでは、その時代の歴史専門家を招いてゲームをプレイしつつ、その解説を楽しむと言う趣旨の動画が存在します。

そしてアサクリシリーズの主人公は必ずアサシン(暗殺者)であり人種もその国や時代に馴染む人種に合わせて作られて来ました。
無論、主人公は架空のキャラクターです。

しかし、今回公開されたトレーラーやインタビュー映像では「日本の歴史に詳しい専門家を招いて製作した」「日本の歴史好きの方々にも楽しんでもらいたい」と宣伝していたにも関わらず

何故か今までの伝統を破って、プレイアブルキャラクターが黒人侍の弥助と、くの一のナオエ
というまさか2人体制となり

・なぜ日本が舞台なのに黒人を出したのか?
・"アサシン"クリードなのにサムライが主役?
・ナオエの顔って日本人っぽくなくない?どっちかって言うと東南アジアっぽい。
・なぜ今までは架空の人物が主人公だったのに、今回は史実の人物、しかも黒人なんだ?


という声が上がりました。

また、舞台設定にもツッコミどころが多く
例えば、畳が正方形、桜舞い散る中柿が転がり田植えを見て豊作と呟く弥助、弥助が通ると日本人が珍しがるどころか深々とお辞儀、その時代には存在しないはずの犬種の犬、弥助が侍であるかの真偽 etc…

特に炎上したのは、弥助が切り掛かってくる侍を過度に残酷に殺害する描写(刀で串刺しにしたり、頭を踏み潰してとどめを刺す etc…)

それを「あまりにも残酷すぎでは?」と質問したインタビュアーにUBI側は「あの時代では死は日常茶飯事であったし、あの時代の日本ではほとんどの人が綺麗な首切りで死亡していた」と発言し炎上しました。

日本人を野蛮な首狩り族であると発言したのと同じと騒がれています。

いくら戦国時代といえどもそんな忍者と極道みたいな世界観な筈がありません。

弥助「豊作だな!」(桜満開で田植え中)


これを受けて再現度が高い安土桃山時代の日本で忍者を操作できると楽しみにしていたファン達からあまりの出来の酷さとDEI、ポリコレ祭りにより失望の声が上がりました。

2. 有料コンセプトアートが盗用だらけ

炎上冷めぬ間に追加されたコンセプトアートの販売が始まりそれを購入したファンがネットに画像を投稿

ネチズン達から、コンセプトアートは全てAIで作ったのでは無いかと疑われ、徹底的に一つ一つを改められたところ
時代も違えば、著作権侵害を疑われる写真や画像の盗用が認められ大炎上

以下、画像
引用元: https://x.com/houthaas/status/1811943550290149520?s=46&t=3KfNCmLusBfOMuRUU1UNng


中でも実在の団体である関ヶ原鉄砲隊(2012年発足)の団体の旗を無断で使用していたことが発覚し炎上

団体の代表者がUBI側に問い合わせを行い、コンセプトアートから当該の画像2枚を削除すると言う話で落ち着いたそうですが、結局他の要修正部分は未だに修正していません。


また、最近公開されたデモプレイ映像では使用料と認可が必要であったり、そもそも撮影禁止の重要文化財を無断使用していたことが発覚し炎上

舞台は日本ではなくタイとミャンマーだったことも発覚


また、最近行われたJapan ExpoのUBIソフトのブースでは
ブース入り口に鳥居を置き、弥助の刀と称したワンピースのゾロの刀とAmazonで買ったらしい中華製日本人形を展示して炎上


無論、炎上の材料はまだまだあります。

兜の被り方がおかしい、発売されたフィギュアの家紋がめちゃくちゃ、家紋が逆 etc…

3. UBI側が逆ギレ

一連の炎上を受けて、批判を受けたUBIソフトのCEOであるYves Guillemot氏は

「今、私が懸念していることのひとつは、私たちのチームメンバーやパートナーに向けられた悪意ある個人的なオンライン攻撃です。私たちユービーアイソフトは、これらの憎悪に満ちた行為を可能な限り強い言葉で非難し、他の業界やプレイヤーたちにも非難するよう促したいと思います。」

と発言し更に炎上。

騒動や盗用に対する謝罪はせず、自分たちに対する批判はヘイトスピーチであると言う極めて不誠実な内容の発言を行いました。

引用元: https://www.ign.com/articles/ubisoft-ceo-condemns-hateful-acts-against-developers-following-ac-shadows-backlash#

他にもありますが割愛

4. 海外では弥助が英雄的な侍になっていた

この一連の炎上を受けて発覚したのが
数年前から弥助が日本では伝説的な最も偉大なサムライであった
と言うデマが黒人コミュニティーやネットを中心に拡散されており

ポリコレやDEI団体に目をつけられ、政治的に利用されていたと言う事態が発覚

2019年にマーベルの大ヒット映画ブラックパンサーでお馴染みのチャドウィック・ボーズマン主演の映画「Black Samurai」が製作決定したり(主役の逝去により製作中止)

Netflixでは「Yasuke」というアニメが製作されました。

これを受けてブラックプライド運動やBLM運動に参加している、もしくは肯定的な人々から着実に支持を集めていたのです。

また、坂上田村麻呂が黒人であったというデマや日本には「勇敢なサムライになるには黒人の血が必要」ということわざがあるという
とんでもないデマが急速に拡散されており支持されています。

これも無論炎上しています。

5. 黒人侍弥助は歴史修正問題へ発展

弥助という黒人奴隷が織田信長に召し抱えられたことは事実なのですが
そもそも、弥助に関する一次資料は非常に限られており
弥助が侍の身分であったという証拠はどこにもありません。

また、記録されている目立った戦果もありませんし、民衆に尊敬されていたと言う記録も、マルチリンガルだったと言う記録もありません。

それ故に相当マニアックな人物なので、一部のコアな日本史マニアの間でしか話題に上がらないほど知名度は元々ありませんでした。

史実から確認できる有名なエピソードは、
黒人を初めて見た信長が体を洗わせたところ色が落ちなくて驚いた

奴隷の身分から刀持ちへと昇格し、家一軒と鞘巻を与えられ異例の出世をした
くらいです。

また、外務省もこの話を鵜呑みにしてしまったせいか
弥助の出生地であるとされるモザンビーク政府との外交に伝説の黒人侍弥助を使用していたり


ブラジル駐日大使館がこの様な投稿をしたり

各地で伝説の黒人侍弥助の武勇伝が語り継がれていく事態になってしまいました。

UBIの炎上のおかげで今まで様々な形で誤った歴史が真実であると拡散されていたことに気がついた日本のネチズン達は
この問題が本質的に慰安婦問題や南京大虐殺に次ぐ歴史修正、文化盗用問題であるとして

署名活動や抗議が始まり、炎上は更に過熱しました。


それを受けて海外のネチズン達からは、一連の署名活動は日本人のフリをした白人がやってる
と一蹴する声も多く、更に署名活動が過熱

現在、90,000名以上の署名があつまっています。


では、この過大に誇張されたデマはどこから発信され拡散されたのでしょうか?

つい先日それに関する驚きの事実が発覚し、ついにアサクリの炎上から始まった弥助問題は予想外な方向から深刻な国際問題へと発展します。


6. 全ての黒幕は日大の准教授だった

一連の弥助に関する根拠のないデマを拡散した人物は
トーマス・ロックリー氏と言う日本大学法学部の准教授でした。

彼は鳥取トム(Tottoritom)と言うニックネームで英語版ウィキペディアを未公開の自身の論文や著書をソースに9年に渡って編集を繰り返し
元々の弥助の記述を改竄していたのです。

鳥取トムとトーマス・ロックリー氏が同一人物では無いのでは無いか?と言う声もありますが

堂々と自己紹介していたので確定です。


その内容は自身の想像や妄想が多分に含まれるもので、出鱈目と言って差し支えないほどに脚色されていました。

そしてメディアを活用し、自身の立場を利用して主張を繰り返し
意図的に弥助に関するデマを拡散し、著書の宣伝を行なっていたのです

引用元: https://x.com/kz403/status/1813431696999739836?s=46&t=3KfNCmLusBfOMuRUU1UNng


また、それだけでなく著書の中で
白人の奴隷貿易の責任を日本人に押し付けようとしていた事が発覚

引用元: https://x.com/nekonomical/status/1813185735895490717?s=46&t=3KfNCmLusBfOMuRUU1UNng


また、トーマス・ロックリー氏はUBIソフトとの関係を否認していましたが
彼が5/27のUBIソフトのSpotifyのラジオに出演しているのが見つかり、少なからず関わりがあったと見られています。
ちゃんと彼が紹介と共に登場しています。(1:40〜)


これを受けて現在、国内外で大炎上しており日増しに炎上が過熱している事態となっています。

どうすればいい弥助

現在、トーマス・ロックリー氏はSNSを削除して逃亡しており事態の収集がつかないほどに炎上を過熱させています。

多くの日本人が怒っているポイントは
主人公が黒人だからではなく、捏造された歴史を史実であると広められてしまったからであると考えております、私も同じ意見です。

また、実在した弥助と言う人物に対する不敬でもあります。

この1人の詐欺師によって始まった歴史修正、文化盗用問題はどのようにすれば丸く収まるのでしょうか?

皆さんのコメントお待ちしております。


可能な限りまとめてみましたが、情報に齟齬が生じている可能性があるため
修正部分があれば何なりとコメントで教えて下さい。
可能な限り修正いたしますのでよろしくお願い致します。
また、適宜記事に修正が入ると思いますのでご理解の程をよろしくお願い致します。

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