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やっぱり私の好きなスナフキン。

以前 note にも書いたことがあるムーミンのお話。

子供のころ、はっきり言って私は〝ムーミン〟が苦手であった。

特有なその雰囲気が少し怖くて、でも〝怖いもの見たさ〟のようなノリで観ていたように記憶している。

そんな中、唯一ホッとできたキャラクターが〝スナフキン〟。

それはきっと彼が〝人〟の形をしていて安心できたのと、何より優しくて大人の雰囲気を醸し出しており、子供心なりに〝憧れ〟のような存在だったから。

同じく〝人〟の形をしていた〝リトルミイ〟には全く惹かれず、いじわるなお顔となんでもズバズバ言っちゃう性格にどうしても馴染めなかった幼い私。

今朝のお話である。

ふとTVをつけると〝ムーミン〟がそこに居た。

「ムーミン谷のなかまたち MOOMINVALLEY」というアニメが、NHK Eテレで放映されていたのだ。

フィンランドの国民的作家であり画家でもある〝トーベ・ヤンソン〟によって生み出された「ムーミン」。

日本でも根強い人気を誇るその〝ムーミン〟だが、今回アカデミー賞受賞歴のある〝スティーブ・ボックス〟という人が監督を務め、フル4Kの全く新しいCGアニメーションとして作り上げられた最新作だという。

今朝のお話は「世界でいちばん最後の竜」というもの。

ストーリーはざっとこんな感じ。

ムーミンが池で偶然小さな竜を捕まえて、家に持ち帰る。
ムーミンは自分のペットにしようと思うのだが、竜は懐いてくれない。

親友のスナフキンに見せたところ、なぜか竜はスナフキンには心を許す。
自分が見つけたペットなのに、自分には懐かず噛まれる始末。
スナフキンのそばを片時も離れようとしない竜を見て、落ち込むムーミン。

スナフキンは釣りに出かけるのだが、竜はスナフキンを探し部屋の中を飛び回る。
ムーミンは竜を飼うことを諦めて、スナフキンのところに行くように解放してあげるのだった。

釣りをしているスナフキンの横でぐっすり眠る竜。
困ったスナフキンは自分の帽子に眠ったままの竜をそっと入れ、川に通りかかった船頭さんに帽子ごと手渡す。
遠くに行った先で逃すようにと。

ムーミンはスナフキンの元へ来て「竜は?」と尋ねるが、スナフキンは「来てないよ。じゃあ逃げちゃったんじゃない?」と優しくシラを切るのだった。

スナフキンのムーミンに対する友情がとても感じられるストーリーで、ジンときてしまった。

 スナフキン役の高橋一生の声もまた良い感じ。

何にでも火を噴いちゃったり、言うことを聞かない竜はペットには相応しくなかった。

そして孤独と自由を愛するスナフキンにも、竜は必要ではなかった。

しかしムーミンはスナフキンにとって大切な親友。

親友を傷付けることなく、ムーミンから竜を遠ざけたのだ。

そして私が何より面食らったのは…、

帽子を脱いだスナフキンの神々しいお顔!

画像がないのが大変残念なくらい。

こんなにもちゃんと帽子を被ってないスナフキンを観たのが初めてだったので、私のテンションはかなり上昇!

しかしこのCGアニメ以前のこの竜のお話を少し調べてみると、最後はスナフキンは竜を水筒のようなものに入れて船頭さんに渡しており、帽子はまた被りなおしていた模様。

今回帽子ごと渡すように変えたのは、もしかしたら貴重な帽子なしのスナフキンを意図的に視聴者にアピールするためだったのかと、まぁホント勝手に想像し、そしてその貴重なシーンをたまたま観てしまったことにニヤニヤが止まらない私であった。

外見も中身もカッコいいスナフキンは、幼少期の私を裏切らず、またこの歳でもキュンとさせるのだから、ホント大した男である。




最後までお読みいただき有難うございました♪

ではまた。        Tomoka (❛ ∇ ❛✿)

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