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子育てに悩むお母さん、今苦しい人に読んでほしい食の本…②

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心を病んでいる人や、苦しんでいる人を招き入れて、話を聞きながら、手作りの食事を一緒に食べるという福祉活動を94才まで貫いた佐藤初女さん。

青森県の自宅の2階を増築して活動を行った後、「森のイスキア」という家を建て、そこを拠点にして、食と話を聞くことで、たくさんの人を救ってきた方です。

その活動が話題を呼び、講演会にも呼ばれるようになり、食の大切さを訴えつつ、育児で悩む母達の相談役にもなっていたよう。

私が初めて読んだのは「佐藤初女さんの心をかける子育て(小学舘)」でした。ちょうど子育てに悩み、食にも興味があったころ、モデルの梨花さんがインスタで、この本を紹介していたのです。

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即購入して読んでみたら、面倒くさいと思っていた日々の食事作りが、嘘のようにやる気がわいて、食事を作る際の姿勢がグッと変わりました。本からエネルギーをもらったからでしょう。

しんどくなる度に、何度もこの本を手にとって、「心入れかえて、食事を丁寧に作ろう」と思ったものです。

佐藤さんのおむすびを食べて、自殺を思いとどまった人の話や、子どもをはじめ、悩んでいる人に耳を傾ける、ただ聞いてあげるという行為が、どれだけ大切なことかなど、実体験を通して書かれているだけに、説得力があります。

自身も息子さんを亡くされているので、苦しむ人の気持ちが、より深くわかるのかもしれません。90才を越えてもなお、人のために頑張るなんて凄いなと単純に思いましたし、自身の哲学が確立されているので、心に刺さる言葉がたくさん詰まった本でした。

育児に関することや病気、仕事など、読者の具体的な相談に一つ一つ回答されている「いのちの森の台所(集英社)」と、育児と食に特化した「初女さんが子育てについて伝えたいすべてのこと(主婦の友社)」も、読みごたえがあり、付箋、赤線だらけになります(笑)。

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「いのちの森の台所」は、持ち歩けるように文庫版も買ってしまったほどです。

食はいのち、食材もまた、いのちであると捉える初女さんの料理は、食材の取り扱い方、気持ちの込め方も、丁寧で感謝が根底に常にあるのです。

食材を思い、大切に作ること。

子どもを思い、大切に作ること。

自分を思い、大切に作ること。

処方箋のように、これを読んだ数週間は、食事作りが大切なものに変わることでしょう。お試しあれ。

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