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転職時に役立った言葉「◯◯を閉めること」

11月に20代の子が転職して入社してきたときのこと。上司はその子の働き方を見て、「あなたが教えても、その度に“今まではこのようになってきたので”と、これまでのやり方を主張する言い方が気になる。どう思う?ここを注意してくれないかな」と、私に伝えてきた。

そのとき、私も上司と同じように感じていたので、上手く伝えるにはどうしたらいいかと思った時にパッと浮かんたのが、尊敬する松浦弥太郎さんの言葉だった。

youtube「タイミー」で、松浦弥太郎さんが転職する際に大切なこととして話していたのが「後ろのドアをきちんと閉めること」だった。

つまり、転職する際に新たなドアを開けることは誰でもできるけど、これまでやってきた仕事のドアをしっかり閉めることをしない人が多いということ。

私で言えば、これまで紙媒体の仕事をしてきたけれど、WEB業界で働く今は「紙媒体では、このようにやってきたので、、」と主張するのは違うということ。

紙媒体でやってきたドアを一度しっかり閉めて、新たにWEB業界でのことを学ぶ姿勢でないと、仕事はなかなか身につかないし、上手くいかない。

もちろん、これまで培ってきた紙媒体での仕事が役立つシーンはたくさんあるけれど、今はWEB業界にいるのだから、まずはここでの仕事を学ぶことが先決ということ。

その言葉を転職する前に知ったおかげで、しっかりドアを閉めて新たな仕事に挑戦する事ができました。おかげで、スムーズに仕事を覚えて学ぶことができたのです。

そして、その実例を通して松浦弥太郎さんの言葉を新人さんに伝えたら、「確かに私、これまでの仕事のやり方を引きずっていました。そういう傾向がありますね。言われて気づきました。ありがとうございまふ」と、私が退職した後も、「あの後ろのドアを閉めるという話が、とても身に沁みました。ありがとうございます」と、言ってくれたのです。

これまでの仕事と関連のある仕事に転職すると、後ろのドアを半開きのまま働いている人が多いのではないでしょうか。

松浦弥太郎さんの言葉が私自身にも響きましたが、こんな形で新人の方に伝えることがくるとは思わず、なんだかとってもありがたい気持ちになりました。

「後ろのドアを閉める」

それは仕事だけでなく、全てに言えるかもしれませんね。恋愛においても‥‥‥。

ちょっとドキっとした方がいるかもして(笑)。