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【マンガ業界Newsまとめ】WIT STUDIO、日本文芸社、DLE、サイバード等ウェブトゥーン新作公開続く・マガハSHUROスタート! など|7/2-108

マンガ業界ニュースの週1まとめです。動きの早いマンガ業界・Webtoon界隈のニュースを出来る限り一か所に集め、業界の方が短時間で情報を得られることを目指しています。

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国内ウェブトゥーン相次ぐ新作公開

WIT STUDIO

アニメ制作のWIT STUDIOですが、HykeComicと連携のもと『エスティ はじまりの魔法を継ぐ者』を連載開始。連載開始記念で新曲MVを公開するなど力を入れています。

連載はHykeComicおよびLINEマンガ上で同時に開始とのこと。


日本文芸社

日本文芸社もWebtoon発表ですね。特に予備動作のようなものは見えなかったのですが、同グループのメディアドゥが既にWebtoonに参入しており、リソースやとっかかりはあったのやも知れません。得意の和風ホラー。


DLE

日本テレビとの座組をとっているDLEはキャラデザ公開ですね。こちらも豪華布陣で準備中のようです。


サイバード

先日、女性向け電子書籍ストア『なでしこ書店』開始を発表したサイバード社ですが、オリジナルIPの創出・活用サービス「CYBIRD IP CREATIVE STUDIO」から、Webtoonの新作配信開始とのこと。Dブックで出すようですね。


日本から「普通にかっこいいもの」を作りたい マガジンハウスがウェブ漫画事業に参入し目指すもの

マガジンハウス社が兼ねてから準備していた漫画事業を開始するにあたり、ウェブ漫画サイト「SHURO」をオープン。複数の新作漫画連載も同時に開始しています。

リイド社で「トーチWeb」を立ち上げた関谷氏による新サイトは、そのロゴからChatGPTを用いているとのことで、トーチ時代から変わらない尖ったサイトに、尖った作品が並んでいます。


国内News

セルシス社は、漫画家を志望する方がオンラインで編集部にマンガの持ち込みができる「モチコミonline」を、Webサイト「マンナビ」上で開始しました。50以上の編集部、編プロなどと横断的にマッチングが出来るとのこと。


コアミックス社がオフィシャルサイトをリニューアル。
コアミックス全作品の試し読み・購入ができる“マンガカタログ”を追加とのこと。作品の試し読みや購入導線を繋いでいるとのこと。触ってみると、確かにこのツクリは新しいと思いました。


GIGATOON Studioとアミューズメントメディア総合学院の運営するAMG出版コラボ作品が連載開始。シーモア先行とのことです。こうした作風だとシーモア強そうですね。


カルチャーウィーヴァ―社とグローバル・ビジネス・ネットワーク社の両社が提携し、ベトナムのクリエイター発掘をしていくとのこと。

アニメ制作の下請けスタジオが多かったベトナムですが、近年はWebtoon制作において、カラーリングを受託するなどしている企業も増えています。そこに目を付けたのかなと思いました。


スクランブル社は漫画家のIP展開支援、KLKTN社も海外のマンガ・アニメファン向けの事業とのこと。このKLKTNの代表はあの有名起業家の岩瀬大輔さんで、会社も香港拠点なのですね。色んな方が入ってきますね。


歴史マンガを電子図書館で読んでもらうためにライトアニメにしていくという流れで読み取ったのですが、面白いですね。


これはマンガから少し遠いですが、個人活動をプラットフォームなどでしている作家さんにとって、SNS上などでの誹謗中傷は頭の痛いところかと思います。そうした方をサポートできる仕組みになったら素敵ですね。


『チ。-地球の運動について-』などの編集者、マンガワン編集部の千代田修平さんのインタビューです。近年のマンガの好調さについて語っています。



Webtoon関連

NHKの番組なのですが、番組中にWebtoonをスクロールさせながら音を当てて読ませるという、新しい試みです。これは確かに伝わりすいのですが、テレビでなぜやるのかという意味では、何とも不思議でした。実験的挑戦なのでしょう。


『外科医エリーゼ』アニメ化ですが、この作品はシンプルなストーリーラインで読みやすかったので、アニメ化すると割と低年齢にも届く気がします。


フーモア代表芝辻さんの記事です。さすが「ポンチョンドンお化け」からとは、渋いところを答えています。


海外News

ここから、韓国語・英語など、複数の言語に渡る記事を紹介します。自動翻訳などご活用ください。

「ネイバー・カカオ、今年ウェブトゥーン事業収益性を高める死活…ネイバーウェブトゥーン、今年末「黒字転換」目標」という題名の記事です。

Webtoonは世界市場的にも絶賛成長期で、少し前までは投資期と言うことで赤字か黒字化と言うよりはユーザー増を目指していたわけですが、NAVERグループも月間利用者数が1億人に届こうという所まで来て、黒字化を求められているところですね。回収期にはまだまだですが、各社のビジネス姿勢がシビアになっていくのも今年からと言うところでしょうか。


「中国がどのようにして韓国のウェブトゥーンに夢中になったのか、そしてなぜこのフォーマットの未来が世界の他の国々にとって「非常に明るい」のか」という記事です。

中国がWebtoonに夢中になってるという韓国の方の記事なのですが、これは一定の説得力がありました。

中国には古くから日本の漫画が多数入っており、今年の「SLAMDUNK」映画の人気ぶりを見ても、作品としては浸透しています。
しかしながら、中国人のマンガの作り手が増え、日本を脅かすみたいなことはなんだかんだありませんでした。

しかし、韓国NAVERなどは各国に進出する際、現地のクリエイターがWebtoonクリエイターになってくれるように様々な施策を打っています。これが奏功して、現在中国にはWebtoonクリエイターが多数生まれ、そこからWebtoonの中国人読者も増えたというものです。確かに重要ですね。


韓国のWebtoonを取り巻く環境ですが、1つ目の記事ではWebtoonのOriginalSoundをバーチャルアイドルが歌って大人気とのこと。歌い手がヴァーチャルというのが、確かに成立しえますよね。WebtoonとVRコンテンツが手を取り合って成長しているとのこと。

2つ目の記事は、タイトルが「ウェブ漫画ファンは財布を持ってクリエイターを強力にサポート」というもので、最近の人気Webtoonのグッズは、クラファンで5000万円近いお金を集めたり、3つ目の記事のように、グッズショップにファンが並ぶなど、様々なIP展開がなされているようです。


韓国KT社と日本企業「HykeComic」と連携とのこと。


7月後半にアメリカサンディエゴで開催されるComi-con@Sandiegoは、北米でも最大級のエンタメイベントの一つです。本やコミックと言うことだと最大ですね。

ただ、全ての関係企業が一堂に会すということでもないようで、マーベル、NetFlix、HBOなどはこちらには出ないとのこと。その代わり、パラマウントやAmazonなど、新たな会社も来るかもしれないとのこと。

アメリカと言うか海外のこういうイベントは、規模が大きくても色んな事がギリギリまで発表されないというか、決まってないことも多く、こうしたことがギリギリまでやられるんですよね。


それでも一部出展者の名前が出てきてますね。先の記事ではマーベルが出てこないと書いてありましたが、会場図にはありますね。こういうことも良くあります。代理店かもですが。



世界最大の出版社ペンギンランダムハウスが「POP COMIC」という印刷コミックのブランドを立上げ、ここで日本漫画、韓国Webtoon、中国Webtoonなどをのコミカライズやラノベ出版をするとのこと。

最近、特にWebtoonのカラー単行本化のニュースが多いのですが、本格的に米国では、Webは認知を取る場所、マネタイズはIP及びその中に紙コミック含むという、日本とは真逆の流れを作っていくムーブですね。


「ウェブトゥーン:韓国の大手ネイバーとフランスの出版社ミシェル・ラフォンが提携」とのこと。日本漫画もフランスでは日本側の出版社やレーベルの区別とは関係なく、沢山の現地出版社が日本作品を翻訳、販売していますが、それと同じことが韓国Webtoonでも起きそうですね。


「HaluApp、インドネシアのアニメーション・コミック・ゲーム業界のクリエイターや企業を結集」
Webtoonの動きが増えているインドネシアですが、そうなるとはやりIP展開周りの動きも活発化していきますね。しかし、動きが早いですねどこも。


AI・画像生成関連

今週、これはと思った記事です。話題のマスク氏のキスシーンはともかく、これが「AI制作のイラスト」と、ツールにより判定されなかったとのこと。(これに限らずですが)AI判定が不安定となると、色々と難しいですよね。この先ずっとイタチゴッコになりそうですし。


こうしたことに動きの早い国内Skebや、猛威にさらされそうなゲームプラットフォームのSteamなども、それぞれAI規制に動いています。


国内では、総務省(通信など)経産省(ビジネス的に)文部省(教育的に)文化庁(エンタメ的に)というような様々な省庁がガイドラインを改定・統合とのこと。こんがらがって無力化しなければ良いですね。


エンタメ知財国内最強の骨董通り法律事務所コラムです。現状、法制化については最先端でも論点整理までといったところでしょうか。記事にあるように、国状もかなり影響しそうですね。各国で足並み揃えようとすると、大変そうです。


日本国内のクリエイターサイドとしては、積極的に使う人から強く反対する人まで様々ですね。

著作権を意識するという方も多いようです。


お隣韓国でも、積極論と禁止論混交で「火がついた」と言う表現もありますね。


BBCの記事では、日米の大手プラットフォーム名指しで、児童性虐待の売買を行っているという指摘です。ありそうではありますが、同時に日本と海外の定義の違いみたいなものが大きいようにも思います。


記事のみ紹介


告知関連


8月中旬発刊予定の電子書籍ビジネス調査報告書2023のWebtoonパートを書かせていただくことになりました。原稿はほぼ山場を超えまして、あとは確認していただいている企業さまのお返事を待つばかりです。

著者割引の紹介みたいな制度があった気がします。購入される方は一声おかけいただけますとです。


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全くの感想ですが、新レーベル「ハルタオルタ」のこの作品がめちゃくちゃ面白かったです。今週、私のツイートで一番バズりました。
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現在私は、マンガ編集部やWebtoonスタジオが自社で作品の販売をできるWeb雑誌の仕組み、「コミチ+」の営業をしています。

コミチ+は、来年に向けて大手出版社やWebtoonSTUDIOなどの大型受注を複数控えておりまして、絶賛エンジニア、Webディレクター(運用担当・データアナリスト等)などを募集中です。サービスがどんどん大きく広がっていく、これから滅茶苦茶楽しくなっていくタイミングです。一緒にやりませんか!私も力を出し切るつもりですし、一緒に働く方には私の持ってる知識や人とのつながりを最大限提供したいと考えています。詳細は以下より。

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