#10 真夜中のヒトリゴト
私の母親は、
若い頃、絵描きを志していました。
某・有名芸大にも通っていたり、
まあまあ飛んだ人だったのです。
感情表現の静と動とか、
伝え方や感性の純粋さとか、
なんだか妖精を見てる気がするなあ、、
って幼心に思いながら育ちました。
もっと擦れてもいいのになあ。
ワガママいっぱいで、
怒って暴れたっていいんだよ?
と。
私はまあまあ短気だったりしたけど、
母は怒るのが苦手でした。
周りの子達は、
「お母さんは怒るから怖い」
と、よく言っていたけれど、
うちの母はいつも