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退会理由の真実

過度な要望対応が招く退会リスク

保護者の要望に「いいですよ」と安易に応じることが、生徒の継続を妨げる可能性があります。
「塾のテストでレッスンに行けない時があるので振替をしてください」と申し出てきた保護者がいました。

もし生徒全員の要望を聞いていたら、レッスンが成り立ちません。
この保護者は、ピアノに非常に積極的で「良い保護者」だと私は信じていました。
しかし、振替をはじめ、他のことでも「例外」を求めることが多い保護者でもありました。

当然のように要望を言ってくるのです。
確かに、お願いをして叶えれば、とても感謝してくれます。
しかし、この保護者の生徒がピアノレッスンをやめてしまって初めて、私は気づきました。


保護者の言うことを素直に聞いても、仕事はうまくいかない

保護者は私の親切さをある意味利用していたようです。これは私の個人的な感想ですが、こちらの気分を害さないように最後まで礼儀正しく接してくれました。

しかし、視点を変えれば、ピアノレッスンを辞めたという事実が全てを物語っています。
結局のところ、保護者はピアノを続ける意欲を失ってしまったのでしょう。

そして、ある事実に気づいたのです。
それまで私が保護者の要望を「いいですよ」と聞き入れてきた生徒は、全員レッスンをやめていたのです。

レッスンをやめやすい生徒の保護者には、こういう傾向があります:

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