PMSもプロに頼る
長年、PMSに煩わされているのだが、このところ、特に酷い。
2週間前くらいからはイライラと落ち込み、そして、2、3日前からは頭痛。
市販の頭痛薬に頼っていたのだが、なかなか効かず、でも飲まないよりはマシだろうと量ばかりが増えていた。
もしかして更年期だろうか。年齢的にも症状的にも更年期でもおかしくない。それならば、何か更年期に対するケアを行った方がいいのではないか。
そんな中、会社で婦人科の先生によるホルモンバランスのセミナーがあった。なるほど、更年期に対するケアとしては「ピル」「漢方薬」「ホルモン補充療法」があるらしい。
漢方なら近くの薬局にも売っているぞ。
そして、まず更年期に万能なのは「加味逍遥散」とのこと。または「抑肝散」も次に万能で、たいていはこの二つのどちらかで対応できるって仰っていたな…。薬局に行く度に漢方のコーナーに立ち寄り、パッケージを眺め、ネットをみて…。
うーん、それよりも、先日お目にかかった人生の先輩は「ホルモン補充療法」がいいって仰っていたな…。
一体何がいいんだろう。とりあえず漢方から、、でも、2,000円以上するのか…。でもとにかくこの不調からは脱したい…。
ダイエットと同じく、体調や年齢のせいにはしたくない…!
ちゃんと、その時の自分にあったケアしていきたい…!
*****
そこで、今更ながらだが、婦人科の門をたたいた。
「更年期だと思うんですけど、もう、2~3週間前になると気分が落ち込んじゃって、頭痛も酷いし…」
という私に先生は
「更年期じゃないですね!PMSです。」
とバッサリ。
え?
…この半年、いやいや1年くらい、ずっと「更年期」だと自己判断をして、「更年期ケア」へのアンテナをバリバリに立てていたのだが。
「漢方試してみましょうか?」
そうそう、それそれ!漢方試したかったんですー!
「生理前に辛いんですよね。どんな風に?」
「今は生理終わったところなんですごい活力に満ち溢れてていて、景色も明るくて、あれもしたい、これもしたい、っていう感じなんですけど。生理前になるとすごい落ち込んじゃって、自己嫌悪というか、昔言われたことを思い出したり、自己否定がすごくて、もう、何もやる気にならなくて…。」
「イライラと落ち込みだとどっちが大きいですか?」
「うーん、どっちも感じますけど、どちらかというと落ち込みですかね。なんか、どんなに晴れていても景色が曇ってみえるというか…」
そんなやりとりを何回かした後に、
「まずはこの漢方を試してみましょうか。」
と処方されたのが”半夏厚朴湯”。
え?万能に効くっていう「加味逍遙散」とか「抑肝散」じゃないの?もうすぐで買うところだったのに。
「いえ、症状をお伺いしていると、この半夏厚朴湯がいいと思います。まずはこれを3週間続けてみましょう。」
ということで、処方されたのは私の選択肢にはない漢方だった。
ちなみに何でも知りたがる私。
「ホルモン補充療法についても興味があるんです」と尋ねてみた。
すると「それはもう少し後でもいいと思います。まだホルモンはじゅうぶん足りているので、そこに補充しても効果がないというか。お水が満杯のグラスにさらにお水を注いでも溢れてしまうだけですから」と丁寧なお答え。
…納得です。
勝手に「更年期」と自己診断、勝手に「加味逍遙散」か「抑肝散」、または「ホルモン補充療法」で対処しようとしていたのだが、プロの診断はスタートから全く違った…‼
*****
そんなわけで「半夏厚朴湯」2週間目。
味はピリリと刺激的だが、全然大丈夫な範囲。
まだ魔の(大げさでなく、本当に!)PMS期間は到来していないが、しばらくこのまま様子をみてみようと思う。
人それぞれにあう漢方があって、まずは「私に」あうのか、のお試し期間。
ちなみに3週間分、600円に満たなかった。
自己判断だったら2,000円、私にとっては効かないかも知れない市販薬を買うところだった。
お財布面からみても、やはりプロの診断して頂くのは大事!
自己判断よりも、プロに頼る!自己判断で対応している方がいたら、多少の時間がかかったとしても、やっぱりプロがお薦めです。
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