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友人の実家で、ポーランドの本場のクリスマス。

みなさん、こんにちは!まろです。

クリスマスが近づいて来ましたね♩
あなたには、忘れられないクリスマスの思い出は
ありますか??

今回は、わたしにとって忘れられない
特別なクリスマスの旅日記。

ポーランドに留学中、
ポーランド人の友人の実家に招いてもらい、
本場の人達が、自宅でどんな風に
クリスマスをお祝いするのか。

12/23~12/26と、実家に泊めてもらい、
ポーランドのクリスマスを
体験したお話を。

旅をして、その土地の暮らしや風土に
触れるのが大好き。

そんなわたしにとってこのクリスマスは、
特別な経験になりました。

noteの他にも、忘れたくない
旅の思い出をコラージュしてます。

旅先で集めたチケットやパンフレットや、
時には箸袋を切り貼りして。



ぜひ、こちらのコラージュの
インスタのアカウントも
見てみてください^^

(ここから飛べます!)

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また、このような旅のコラージュや
結婚記念アルバム、人生史アルバムの
作成もお仕事として
ココナラでお受けしています。

人生や日々の歩みは、実感できず、
薄れていく川の流れのようで。

そんなあなたのこれまでの物語を、
"アルバム"という形で残しませんか?

ご両親や祖父母の長寿祝いの人生アルバム、
結婚記念日や友達へのプレゼントにもぜひ。

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それでは本編に戻って、
スタート!

ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ミキ、クリスマスの予定は??」

留学中、ルームシェアをしていた
ポーランド人の友達オラが、
何気なく聞いてくる。

わたしにとって、憂鬱で
悲しいことだった。

ビザの申請の関係で、
10月以降わたしは
ポーランドか日本にしかいれなく、
事実上10月から2月の帰国までの半年間は、
ヨーロッパを旅することが出来なかった。

他の留学生の友達はみな、
クリスマスホリデーで
ヨーロッパのいろんな国のクリスマスを
楽しむための旅行を計画していた。

「ミキ、置いてけぼりでごめんね~~
ビザどんまい過ぎる、、」
と言われる。

ポーランド人の友達も、
みな実家に帰って家族と過ごすのだ。

聞いたところによると、
街のどのお店も閉まってしまい、
各々家族と過ごす。

さて、友達もいない、ビザもない、
お店も閉まっている独り身。
どう過ごそうか考えていたところだった。

オラに正直にその話をすると、
クリスマスに一人!?と
心配してくれる。

後日、オラが提案してくれた。
「ここのヴロツワフの街からは
片道5時間ほどかかる小さな街の
実家でよければ、一緒に過ごさない??」

なんともうれしいお誘いだった。
何時間でも大丈夫。

オラ曰く、とくにおばあちゃんが
クリスマスに一人なんて絶対ダメよ!
うちに招待しなさい!!と
すぐに言ってくれたらしかった。

おばあちゃんはどこの街でも
孫の世話焼きをしてくれる存在だ。

しかも、実家の家族はほぼ誰も英語が話せなく、
外国人と話したこともあまりない中、
招待してくれた。
その器の大きさがうれしかった。

オラも実はこの寮に来る3か月前までは
留学生と話す機会がほぼなく、
英語があまり得意ではなかったが、
一生懸命通訳するからね、と
言ってくれた。

そうしてクリスマスは
ポーランド人の友達オラの実家、
Elblagという小さな街で
一緒に過ごさせてもらった。

◇◇◇◇◇◇

クリスマスイブにElblagに到着。
オラの家族が暖かく迎えてくれる。

テーブルはクリスマス用に
セッティングされていて美しい。


ポーランドは国民の97%が
キリスト教のカトリックを信仰している。

クリスマスは日本でいうとお正月の感覚に近く、
家族みんなで過ごす一年で一番大切な日。

家の中には背丈ほどもある大きなツリーが
たくさんのオーナメントで飾られていた。

そして、ツリーの下には
溢れんばかりのプレゼントが。

家族みんながワクワクしていて、
この日を大切にしているのが
伝わってくる。

◇◇◇◇◇◇

夕方ごろからディナーが始まる。

まず最初、食べる前にオプワテクと呼ばれる、
聖餅を家族みんなで分け合う
儀式をするという。

小麦粉と水を混ぜて薄く焼いたような
トランプカードサイズくらいの
白いおせんべいのようなもの。

これをちぎってひとり一人と
交換しながら、分け合って食べる。

分け合うときに、相手の健康や幸せ、
一年の感謝などを丁寧に伝えていく。

これを全員が、そこにいる家族全員とするのだ。
しかも、形式的な言葉ではなく、
ひとり一人に合わせて、それぞれの
想いを伝えていく。

いったいいつになったら
ご飯がスタートするのかと思うほど心のこもった挨拶は、
なんとも愛情に満ちた時間だった。

当時付き合っていた方も
急遽ポーランドに来てくれ、
一緒にオラ家でクリスマスをすごす。

わたしと彼に対しても、
「よく来てくれたね、幸せなクリスマスを。
ポーランドはどうかい?
残りの留学生活もたのしんで、
今後の人生も幸多きものになるように。」

と、ポーランド語は分からなくても、
不思議と何を伝えてくれているのかが全て分かり、
たくさんの愛情を伝えてくれる。

◇◇◇◇◇◇

そして、いよいよご飯。
クリスマスイブには
体を清めるため、お肉は食べない。

まずはスープを出してくれる。
そのあとお皿を片付け、
料理がどんどん運ばれてくる。

おせち料理のように
クリスマスの伝統的な魚料理や卵料理、
ピエロギ(ポーランドのゆで餃子のようなもの)、
ケーキなどが並ぶ。


特別なご飯中に失礼かなと思い、急いで思い出に1枚だけ撮らせてもらった料理の写真。



家族みんなで手分けをして、
何日も前から手作りで作ったという。

おばあちゃんやお母さん、
姉妹でお手伝いをしながら
家族総出でおせちを作る実家のお正月を思い出す。

使徒の12人に合わせて12品あり、
それぞれの料理や食材にも
健康や幸せなどの意味があり、
まさにおせち料理のよう。

魚料理で、鯉が多いのが印象的だった。
日本でも鯉を食べる地域はめずらしいが、
地元の栃木でも食べる文化があるので
めずらしく思って後から調べてみる。

ポーランドやチェコなどの地域では、
19世紀に戦争が相次ぎ、
慢性的な物資不足。

鯉は生命力が強く、
身近な環境でも養殖できる
貴重なタンパク質源だったという。

海のない栃木県でも
鯉料理があるのに納得がいく。
ポーランドと地元の料理と文化の
意外な共通点が面白い。

どの料理も、ハンバーグのように
めちゃくちゃ美味しい!という訳じゃなく、
ポーランドでも特にこどもには
伝統料理は人気がないという。笑
そんなところもおせちと似ていた。

◇◇◇◇◇◇

ご飯を食べてひと段落すると、
次はお待ちかねの
プレゼントの時間。

ポーランドでは、その場にいる中で
一番若い人がツリーの下から
それぞれの人へプレゼントを
届けるお仕事がある。

小さい子は楽しいし、
みんながクリスマスに貢献できる、
ステキな文化だなと感じた。

3.4歳くらいの、いとこの娘さんが
プレゼント担当に。
どのプレゼントにも、
「誰から誰へ」と書いてある。
それを読み上げながら届けていく。

その子は明らかにラッピングが自分へのものや、
大きいくまのぬいぐるみから選び、

「え~~次のプレゼントも、、
わたしあてで~す!!!」

とキャッキャッと喜びながら
プレゼントを開封していく。
なんとも可愛らしく微笑ましい光景。

ポーランドでは、全員が全員分の
プレゼントを用意する。
しかも、同じものではなく、
一人ひとりに合わせたプレゼント。

それをまた開封のときに、
一人ひとりにどんな思いで
このプレゼントを選んだか、
日頃の感謝や健康を祈る言葉を
伝えていく。

これまたいつまで続くんだ?
と思うほど、長く、愛情のこもった時間。

全員が家族一人ひとりと向き合い、
言葉で伝え合い、愛に溢れる文化を体験させてもらい、
感動的な時間だった。

そしてなんと、オラやお母さん、おばあちゃん、
いとこ家族も、それぞれが私たちに
プレゼントを用意してくれていた。

自家製の果実酒に、チョコレートにマグカップに
お菓子にぬいぐるみにキーホルダー…。


まだ会ったこともない私たちのために、
一人ひとりが用意してくれた
山盛りのプレゼントを前に、
感謝と幸せな気持ちでいっぱいになった。

私たちも日本からキャリーケースに
詰められるだけいれてきてもらった
お土産をプレゼントとして
ツリーの下に置いていた。

なにせ、普段は国際交流などの
機会の少ないご家族。

なにが刺さるか分からず、
キットカットの抹茶味に、
日本酒に、仙台や長崎の名産品に、
いろんなものを持って来てもらった。

世界一アルコール度数の高い(96%)
スピリタスの原産国、ポーランド。

お酒の強い彼らには、
日本酒が日本ではわりと度数の強いお酒というと、
15度で!?と驚かれ、

自家製の果実酒は40度くらいあるから
気を付けてね!と茶化される。笑

なんとも幸せな時間だった。


彼らにとってもゲストがきた初めての特別なクリスマスで、
この写真を大切に飾ってくれているという。

◇◇◇◇◇◇

次の日の朝は、
昨日の残りとパン。
これもまたおせちのようで
おかしかった。


次の日、クリスマス当日は、
近くに住むお父さんの実家の方に
行くという。
これまた日本のお正月みたいだ。

ケーキにみかんにお菓子に紅茶、
いろいろと用意をして待ってくれている。
イブは厳格に過ごすが、当日や以降は
少しくだけた雰囲気に。


この写真も。

ここでも家族みんなが温かく
迎えてくれた。

夜はElblagの街を案内してくれながら
散歩したり。

本当に小さな街だから、
カフェやバーなんて数件で、
みんなそこに集まるの、と教えてくれる。

小さな広場に、みんなの集まる教会。
こじんまりとした人とのつながりが
感じられる、美しく可愛らしい街だった。

イブの次の日には、オラが手作りした
キャロットケーキも頂く。
それがものすごく美味しくて、
美味しい美味しいと笑顔で食べていると、

Elblagを出る最終日には、
道中で食べてね、と
銀紙に包んでお土産にも持たせてくれた。

◇◇◇◇◇◇

いかがでしたか?
みなさんの忘れられない
クリスマスの思い出も、
ぜひ教えてくださいね♡

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ステキなクリスマスを!!♡
Have a merry Christmas!!






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