母への手紙
お母さん、私は予定日より大幅に遅れて産まれてきましたね。
お母さんの胎内が心地よくて、ずっとそのままお腹の中に居たかったんだと思います。
でもそうもいかなくて、仕方なく産まれてきました。
そう、産まれたくなかったんです。
あなたの一部でいたかった。
そうして、産まれてきて、物理的に別々の存在としてこの世で生活し始めました。
私はずっとずっとあなたの肌を感じていたかった。
でも、あなたは私から長時間離れて、働きに行きました。
この世に産まれて8週間で。
様々な大人の事情があったでしょう。
でも乳飲み子の私はわからなかった。
絶対的な存在であるお母さんと長時間離れ離れでいなければならない理由を。
確かに冷静に振り返ると、小学生以降お母さんにたくさん愛されていた記憶があります。
しかし、心の奥底で感じていたんです。
「私はお母さんに愛されていない」と。
私は幼稚園より前の記憶は覚えていないと思っていました。
しかし、自分の過去を振り返り、実際に保育園で1才児の面倒を看たことで無意識の底にあった過去の記憶にたどり着きました。
生後8週の私が「なんで私を置いてどこかへいっちゃうの?」と心から寂しそうにしていました。
お母さんに愛されたい。
今まで努力してきました。
お母さんはお母さんで精一杯私を愛してくれてきた。
それもわかります。
しかし、「三つ子の魂百まで」の幼き頃の強烈な記憶がその後の人生に多大な影響を及ぼしてきたようです。
でも、やっとそんな自分を自分で愛していこう、という勇氣を持ち始めました。
今まで「愛」がなんだかわからなかったけど、少しずつ見えてきました。
お母さん、私のことを産んでくれてありがとう。
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