雑学雑記:テロメアと人生と運命と

60歳で迎える「還暦」とは
十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせ60通り
60年で暦が一巡して戻ること。

お馴染みの、赤いちゃんちゃんこを着てお祝いをするのは
赤子にもどり、もう一度生まれ変わり人生をやり直すという意味がありますね。

なかなかお目にはかからない言葉で、
「大還暦」は120歳のこととなるわけです。


唐突ですが「テロメア」って聞いたことありますか?

細胞からなる生物が持つ「染色体」
その染色体の先端部分に構成される構造です。

遺伝情報の伝達は担っておらず、
染色体構造を維持するための構造とも言われていて、
細胞が分裂するたびに少しずつ短くなっていきます。

テロメアがなくなってしまうと細胞は寿命を迎え、分裂が出来なくなってしまいます。

長生きの秘訣はこのテロメアをいかに永く長く保てるかということになりますが、

紫外線を浴びたり、タバコなどの有害物質の取り込みなどで、テロメアは早くに短くなってしまうという研究もあるのです。

ただし、どんなに気を付けて生活をしたとしても、細胞が分裂することで必ず短くなっていくのがテロメアの宿命。

外からの障害が全くない場合で推測すると、ヒトの場合、通常の細胞分裂で細胞が寿命を迎えるその年数はおよそ120年分なんだそうですよ。

ご長寿最高記録の方って、詳しく調査出来ていませんが、「〇〇さん117歳!」なんてニュースを見たことがある気がするんですけど……
覚えがある方いらっしゃいますか?

そんなおめでたいニュースを見ると、私の中では「テロメアを有効活用した人!」と思わずにはいられません。
まさに60年で人生折り返し、折り返し人生もきっちり全うされたということですよね!

一方で、どんなに全うしても、今の生物学の理論でいけば120年を越えては生きていけないということでもあるのです。


凄く不思議じゃないですか?

「還暦」ってことばや、暦の数え方の概念って、おそらく中国発祥じゃないかと思いますが、何百年、いや数千年前からあったものだろうと推察します。

テロメアの存在が明らかになった歴史はとても浅いものなのですけれど、60年で人生折り返しって、偶然当てはまったのでしょうか。

不思議な偶然ですが、私には偶然じゃないような気がします。
昔の人が凄いとか、そういうことでもなく。
生物科学にスピリチュアル的な発想を取り込むのはナンセンスとも言えるのですが、なんだかロマンを感じずにはいられません。

世の中には分からないこと、神秘的なこと、これから解明されゆくことがたくさんあるのでしょうけれど、神様だけが答えを知っていて、少しずつ答えを教えてくれている。
そう思えてきます。

全てのことが分かってしまったら、そのとき人類は滅亡するんじゃないかな。
探究心が続くからこそ、命は繋がれるのかな。
だけど、永遠の命は絶対に手に入らない。
どんなに長くても120年したら死は必ず訪れる。

いつ死ぬか分からないで不安になる、
あるいは、ひょっとして自分だけは死なないかもしれないというのも不安だったりしませんか?

ま、結局120年したら必ず死ぬし……って思っていたら、生き方も変わるような気がします。



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