私があなたの隣で手を握る事は出来ないけれど この雨音をあなたも聞いているんじゃないかという想像は出来る 暗闇の中ざあざあという雨音がひっきりなしに打ち付けている 冷えた手や足を温める時にあなたの温もりがないことが悲しい 寒かったね、と言い合えたなら良かった 明日も雨かなと心配し会えたなら 届かないあなたが恋しい
久しぶりに話したけど 忙しそうだね 時間って あっという間に過ぎるのに あなた ちっとも変わらない 私はこんなに変わってしまったよ 理想とは程遠い 描いていた未来と現在 捨ててきた過去達 全ての積み重ねが 今の私 これが間違いない事実
ぎゅうっと締め付けられた胸が痛い こんな日は早く帰って 湯船に浸かりながら泣いたり 普段飲まないお酒を飲んだりして 早く1日を終えてしまいたい つまんない毎日が ちょっとマシなるような事を 誰かに求めても 全然満たされない 自分の嫌なところばかり考えて ため息が出る 今、カラカラに乾いている そろそろ誰か私に水をください 綺麗な花を咲かせたいけれど 何かが足りない 満たすものは何か 満たしてくれるのは誰か 答えは全部自分にある
人の言うことに耳を貸して 傷ついて、落ち込んで、迷って、疲れて 明日が来るのがこわい? 陰口や不満やため息に巻き込まれないでいいよ 自分を許して解放しよう 人の気持ちなんて驚くほど簡単に あっという間に変わりゆくから 冷えた言葉、冷たい視線 傲慢な態度 そんな事ばかりする人は あなたの事なんて 気にもかけてない だから何も気にすることはない 堂々とスルーして あなたは最高の笑顔でいよう
寝顔を見ているだけで 規則正しい寝息を ただ静かに聞いているだけで こんなにも心が温まるなんて 誰も教えてくれなかった 一緒に食べるご飯も 何気ない会話も 時々のすれ違いも すべて、すべて積み重ねて 私たちだけの世界を今日も作る
2人で歩いた道 久しぶりに通ってみた あの時2人で話したこと 何だったかな 上手く思い出せない 隣に歩くあなたの姿も 思い返すほどに 影が薄くなっていく 会いたい あなたに
やっぱりね なんとなく分かってた 曖昧にしてきたこと 白黒つけたくなかった これって失恋かな もう諦める? 自分に聞いても 答えなかった 胸の奥がしわっとする 考えたくないこと 次々考えて また辛くなる 明日普通の顔で笑うの辛いな 傷ついてないふりして あなたと話すのも
急にくれたメール たった一言だけ なのに 一瞬でも思い出してくれた事が嬉しくて ニヤける ちょっとした気の迷いでいい 勘違いでも だから 今だけ余韻に浸らせて
次は猫に産まれたい 君に飼われることを夢見ている にゃおーん 甘い声で鳴いてみたり 構って欲しいと鼻を擦り付けるから 思い切り甘やかしてね 時々ご褒美をちょうだい ごろごろ 喉を鳴らすから 私が満足するまで撫でていて うっとり満足そうな顔をするまで 眠る時はそっと寄り添って 私の体温を感じていて 朝はゆっくり寝かせてね あなたが出かけてしまったら 眠りながら君の帰りを待とうと決めている
あなたが私のことに気づいていたなんて 予想していなかった いつから気づいていたの 目が合ったのは偶然じゃなかったね なぜ黙っていたの もっと早く知りたかった そんな気持ち 言わないけど、見せないけど 本当は嬉しくて 嬉しくて 色々質問責めにして あなたを困らせてみたかった あの夏の日 照り付ける太陽の下で 私たちは何も出来ないまま ただ じりじり焦がされていた
あなたが 私以外の誰かと 笑って話しているのが 嫌だ、なんて 言ったらどう思う? 言わないけど 顔に出ちゃう あなたが私に向ける その眼差しを 他の人に向けないでほしい 頭の中ぜんぶ 私で満たしてほしい 言えないけど 感じてほしい 四六時中 私のことだけ考えて 悩んでみて
別の物語があったならどんな結末なのだろう 出会うこともなかったのか 惹かれることもなかったのか 名前も知らなかったのか 出会う事が遅いってことあるのかな 違う世界なら許されるかもしれない 誰も傷つけないように 誰も泣かないように そう思ってもきっと誰か泣く この出会いにはどんな意味があったの 考えても考えても遠のくばかり
あの日見た海の景色が 今も心のどこかに残ってる 月日が流れてまたここに 波は変わらず 遠慮なく押し寄せては 私の足をさらおうとする 今日隣にいる人は あの時と違う人 海は分かっていても責めない 誰の事も 次に来る時は誰と来るだろう あなたとわたしと流れる月日 寄せては返す波の音と共に 流れて消える
笑うのはもうやめた 嫌いなら嫌いって言えばいい 誰よりもあなたが欲しい 笑って誤魔化したその裏に どろどろの欲望が渦巻いて もう誰にも止められない あなたに優しい言葉はいらない ただ本音でぶつかる それだけ 全て見せ合えたら 元の世界とはサヨナラ いつも人から好かれたい いい人の代名詞 そんな肩書き捨てちゃえば 簡単じゃない けど誰も変わってくれない どのみち選んでも恨みっこなし それでいいよね 昨日の自分より 明後日の自分が好きって言いたい 夢の中で もがき苦しま
目の前にある宝物には目もくれず 遠く光り輝く星に手を伸ばそうとする その先は闇だと知っているのに なりふり構わず手を伸ばしたら ほら 思い通り 私の中にある闇とあなたの中の光を 混ぜてしまいたい 救いようのない闇が 少し ほんの少し報われそうな気がするから あなたの指先で私をなぞってみて 曖昧な形がやがて姿現すはずだから しなやかな身体見つけたら もう それはあなたの物 私の命の水を分けてあげましょう 身体の芯から浸透したら もう迷いは消える フタリヒトツノカンゼンタイ
あなたのいない日常が 当たり前になった 色のない日々に 心すり減らしているよ 久しぶりに見上げた夕暮れは 少しだけ色づいて見えた 心が蝕まれて疲れた夜は あなたの腕に抱かれて眠りたい 叶わないけれど 願っている 暮れていく空が哀しい また色のない世界で生きていくのが辛い 後ろ向きな事ばかり考える私を 優しい体温で包んでほしい そして柔らかな眠りにつきたい