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ちょっとした気づき

私はもう長いことキャリアに悩んでいる。
そのくせ、というべきか、その上、というべきか接続詞が難しいのだが、キャリアの話をしたり聞いたりするのが好きである。

それは自分がずっとキャリアに悩んでいるからなのか、根っから人のキャリアやキャリア論的なものにただ興味があるだけなのか、よくわからない。

noteのキャリア関連の投稿を色々と見ていて、なんとなく気づいてしまったことがある。
私は本当にキャリアに悩んでいるんだっけ?ということだ。

様々なキャリアイベント、キャリア相談会などに今やリモートで世界のどこにいても参加できる時代だ。なんて恵まれた環境なんだろうと思う一方で、よし!参加しよう!という気になぜかなれなかった。
以前の自分なら、迷わず何かしらに申込みをしていたはずだ。

やりたいこと、自分の専門分野、この先の向かう所、目指すべき所、育児との両立、、、

何一つ、胸を張れるものがない。何一つ、確立できていない。一つあるとすれば、長男のときには死にそうになりながらなんとか育児と仕事を両立させていた、という事実であるが、子ども二人となったらどうなってしまうのか、今は想像もできない。しかも長男の時は皆が優しいぬるま湯のような環境にいたが、今や厳しい外資の世界である。両立どころか、死なずに生きていけるのかすら不安である。

さて、私は本当にキャリアに悩んでいるのか?という話。
昼寝中の娘が起きそうになったので、抜き足差し足で隣の部屋に移動し、息を潜めて冷凍パスタを食べていた時に、ふと考えが浮かんだ。

私はキャリアに悩んでいる訳ではない。

会社で楽しく働けないことに悩んでいるのだ。

要するに人間関係である。

例えば上司。すこぶる相性が悪い。これまでの社会人生活で色々な上司にあたってきたが、「相性とか本当にあるんだな」とこれ程までに痛感したことはない。それくらい、合わない。コミュニケーションもうまくいかない。毎日完全リモートなので尚更である。

上司やメンバーと楽しく働けるようになったら、担当している領域も魅力的だし、勉強しなければならないことは山ほどあるものの、もっと毎日生き生きと働けると思う。そして成果も倍くらいは出せるだろうと確信している。

会社自体が嫌な訳でもない。むしろ、もっとここで花開けたらいいのに、と思っている自分がいる。
3年前、当時3歳の息子を抱えてワーママ生活(ワンオペ)+転職活動で、死に物狂いで勝ち取った内定である。ダイバーシティ、グローバル、、挑戦したかった環境で、ドンピシャの仕事に運良く挑戦させてもらっているのだ。この会社でもっと楽しく働きたいし、もっと活躍したい。

そうか、人間関係か。そりゃ、どうしようもないな。育休中の今悩んだ所でどうしようもない。復帰したらどのチームに行くかも分からないのだし、悩むだけ無駄だな、と妙に心が軽くなった。

実を言うと、社会人になってから10数年経つが、今まで職場の人間関係で悩んだことがない。本当に恵まれていた。上司と意見が合わない、などはあったが、それは単なる価値観の相違であって、基本的には皆いい人ばかりに囲まれていた。

転職した理由だって、もっとチャレンジングな環境で成長したかったからだ。居心地が良すぎたくらいなのである。

もう自分探しは一旦やめよう。どうせまた好きでいつかやるのだろうから、一旦やめよう。
自己研鑽するならば、人間関係に悩んだときの対処法について学ぼう。

私に不足しているのは、自己理解や仕事の知識、分析力、目標設定などではなくて、合わない人と仕事をするスキルや免疫であると分かった。

今日はこれに気づいただけで良しとする。

さて、娘がまた寝てくれたので、カフェラテでもゆっくり飲むこととする。

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