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他者と話すことはやっぱり大事

私の頭の中は忙しい。いつも何かを考えてぐるぐるしている。もはや考えるのが趣味、悩むのが趣味なんじゃないかと本気で思い始めてすらいる。

今回はそんな私が「やっぱり他者と話すことは大事だ」と改めて思ったママボランでの研修について記録しておきたい。

あなたの武器は何ですか?キャリアの広げ方・尖らせ方」ーなんてキャッチーな研修タイトル。秒で申し込んだ。このタイトル通り、この研修のゴールは、キャリアの幅を広げるのか、それともより深めていくのか、今後の方向性を他者と話しながら決めていくものだ。

コメント力のなさが露呈

この研修、特に後半は参加者同士でキャリアカウンセリングをし合う、といった一風変わったものである。
一緒に参加していた方が本当に皆さん優秀で、所々で自分のコメント力、プレゼン力、ボキャブラリーのなさや話のグダグダ・・・が露呈し、まさに「穴があったら入りたい!」と、息子が去年まで大好きだった鬼滅の刃の煉獄さんの言葉が浮かんでいた(あんなに好きだったのに、、子どもの興味の移り変わりは早い)。

が、研修という場が素晴らしいのはとにかくどんなにグダグダでも否定されることはないということだ。
皆さん温かい言葉でフォローしてくれたり、何ならこちらがうまく言葉にできないニュアンスをさらっと代弁してくれたり、コミュニケーションという意味でも為になった貴重な時間であった。

他者のキャリアの話に切り込んでいく際も、どういう質問をすればよいか、それをどう拾って、どういう話に繋げていけば良いか、だから何なのか、という結論付け等々、すごく難しかった。

前回キャリアカウンセリングを経て、私の今後の方向性として「キャリアコンサルタントの道はなし」ということが明らかになったが、この研修で自分のスキル・適性不足を思い知り、やはりないな。ということをひっそり噛み締めたのであった。

自分で気づけなかった視点

他者は時に、思いもよらない視点をくれる。この研修でもそうだった。
ワークの中で、好き(得意)な業務と、嫌い(苦手)な業務を分けていく、というものがあるのだが、私の場合は実に綺麗に分かれる結果となった。

○好き(得意):
企画書作成、アイディア出し、コンテンツ開発、記事執筆 等

✖️嫌い(苦手) : 
経費精算・処理系全般、事務的コミュニケーション、機材のセッティング 等

ざっくり企画系が好きで、ルーチン系が嫌い、ということが明らかに分かる。

「好きな業務は、なぜ、どういう所が好きなんですか?」と聞かれ、「自分の思いや考えたことを何もない所から形にしていける所が好き」と答えた。
何もない所から形にする。こういう0→1活動に喜びを感じるタイプではないと思い込んでいたため(そういう人はとっくに企業とかしていると思っていた)、言っていて違和感があったが、間違いなく自分の心がそうだと言っていた。

もっとも0→1といっても、世にまだない商品を生み出したいとかそういう大それたものではない。あくまでも、目的があって、そのためにとりうる手段や、手段として使うものの制作(周りくどいがコンテンツ資料など)を自分で考えて形にしたいというものである。

「企画系が好きなら、商品企画とかそういうのは興味がないんですか?」参加者の一人に質問される。確かに、商品化に向けての企画書とか、そういうのもあるよなと思いつつ、全く考えたこともなかったことで、そういうのを考えること自体新鮮だった。

「そうですね、やっぱり人。色々考えていつも行き着くのは、同じ所で・・・」
私が仕事をする大きな目的は、”人がそれぞれ自分の個性や強みを発揮して、生き生きといられる”環境を作ることだということ、何だかんだ全てがそこに行き着くのだということを話した。

ちょっとグダグダだったかもしれないけれど、それが私の本心だった。案外、本心って、誰かの受け売りなどとは違い、かっこ良く言えないものだ。言い慣れていないためか辿々しくなるし、反応も怖いので恐る恐るという感じになる。

「今おっしゃったことって、一番大事なことなんです」と講師の方が言う。
「モネさんの場合は、仕事における価値観、目的が明確なので、もう見えかかっているので、あと少し!という所まできてるんですよね」
ほう。そうなのか。少し嬉しくなった。長い長いマラソンを走ってきているから・・・。

広げるのか、深めるのか

現在、というか社会人になってからのキャリアのほとんどが、人事の人材育成、いわゆる研修担当である。その領域の更にプロフェッショナルを目指す(つまりキャリアを深める)のか、他の領域にチャレンジする(つまりキャリアを広げる)のか。
改めて質問されたが、答えは一瞬で出た。後者である。

なぜなのだろう。人材育成経験が長くて飽きたから?他の世界が見たいから?
理由は分からないが、長年ずっと「研修じゃないだろう」感はあった。研修や育成は重要ではあるし、担当としてあるまじき発言かもしれないが、「やったからといって・・・」感はずっとあったのだ。口が裂けても周囲に漏らしたことはなかったが。

ここで参加者の一人からドンピシャなご意見をいただき、長年のモヤがすっと晴れた気分になった。
「研修って、ワンタイムなので、その後どうなったかの成果が見えないから、モヤモヤしてるんじゃないでしょうか?」
ドンピシャすぎて、びっくりした。一瞬雷に撃たれたような衝撃。

そうだ、それだ。「研修じゃないだろう」感、「やったからといって」感はまさにそれだったのだ。効果や成果が見えないからだ。短期的には勿論見えないし、長期的にトラッキングしていくのも現実的ではなくほぼ不可能(少人数の会社の場合は別)。そして大体が「忙しい業務の合間に受けさせられる」義務感満載で、その後感謝されることも少ない。

念の為言っておくが、私は人材育成の仕事は大変重要だと思っている。人材育成=研修だけではないことも言わずもがなであるが、一応書いておく。とても価値があり、大切な仕事に間違いはないのだが、ここ数年は少し、自分のWillと合わなくなってきたような気がしていたのである。

人事の中でのキャリアチェンジ

最後、講師の方に提案されたのは下記である。

・研修業務は、人事の仕事の中でも下流の方に近い。
・志向性から、もっと上流の方の仕事にチャレンジするのもありではないか?
→例えば、配置/異動やタレントマネジメント的な所、評価制度の構築など。そういう所の方が、私にとっての仕事上の目的がまさに果たせるのではないか。
※上流、下流という表現が適切かは分からないが。と講師の方も仰っていた。どっちが上、下という意味では決してないことを記載しておく。念の為。

とてもしっくりきた。同じような悩みや思いを話しているからある意味自然なことなのだろうが、先日のキャリアカウンセリングを受けて自分の中に湧いた思いと一緒である。

他者に言われて、やはり。と確信を得た。未経験だしとても難しそうな領域であるが、想像するとワクワクする。チャレンジしてみたい!と久々に燃えた。

◇◇

と、ここで一筋の光が見えかけた途端、忘れていた大きな壁がドンと再び現れる。
会社での異動は、容易いことではなかったのだった。外資系企業の特徴なのかどうかは分からないが、本人の希望で異動したい場合、採用面接並の厳しい面接があると聞いた。

さてどうするか。それに2人子どもを抱えての復帰は未知の世界である。1人目に復帰した、ゆるくて皆が優しいぬるま湯日本企業とも世界が異なる。というか真逆である。

まだまだ続く(予定の)育休中に作戦を練ろうと思う。







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