我慢は美徳なの?
ここ2週間くらい、発熱が続いている。
解熱剤を飲んで無理やり下げて生活している。
脳外科に行って調べてもらったんだけどやっぱり原因不明で心因性の熱らしい。
前にも何か月もこんな状態が続いたことがあったから熱があって体がだるくても痛くても、大抵のことは我慢できる。
自分で言うのも何なのだけれど、私は我慢に慣れている。
生い立ちのこともあってね。
施設にいたら、自分の事だけを見てほしいなんて一番の贅沢だから。
そう思って何でも我慢してきた。
病気の時にそばに誰もいない事なんて当然。
子供たちの数に対して職員の数が圧倒的に少ない。
幼い子供たちは、愛情不足を感じ泣いたり怒ったりして
どうにか自分に目を向けてもらおうと必死になる。
そんな子供たちの感情のはけ口となり甘えを受け止めるのが
思春期に入って自分の感情も持て余している中学生や高校生の
子供とも大人ともいえない子供たちになる。
もちろん、私も自分が2歳で入所したときはそんなお姉さんやお兄さんに
甘えさせてもらったのだろうと思う。
けれど、その事に気付くのはずいぶん経ってからの事。
小学校高学年の頃には、お姉さん、お母さん役をこなしていた。
それに、重要な役割が与えられていて、朝と晩のご飯を人数分(たぶん30人以上)お茶碗に盛り付けるという事だった。
代々受け継がれて、私にバトンタッチされるまでやっていたお姉さんが
高校2年生くらいになると次の人が指名されてやるようになる。
食事の時間に間に合うように起きなければならなかったし、どんなに自分の体調が悪くても熱があっても、這ってでも役割を果たさないといけなかった。
だって、私がご飯をよそわなければ、みんながご飯を食べられない。
毎日プレッシャーを感じていた。
それだけではなくて、学校に間に合うように小さな子供の食事を食べさせたり。
本当にお母さんが娘にすることを普通にやっていた。
ぐずってご飯を食べない子や幼稚園に出発できない子がいて。
特に朝は時間がなく、自分の事は全部後回し。
ほんとに頼むから、朝だけでもいい子にしてなんて思ってしまった。
今考えれば普通のことなんだけど。
私、いい子にして。と言われるのがとても嫌で。
だから、どんなにぐずってもいい子にしてって言わなかった。
それで、私が遅刻しても、怒られても同じ思いをさせたくなくて
だけどこんな時、私はいつも我慢をしていたんだと思った。
普通の家庭に育った子がうらやましくて仕方なかった。
友達と遊ぶ時間があって。
帰ったら親が迎えてくれて温かいご飯があって、お風呂に毎日入ることができて。(お風呂は男女別で週2回だった)
私は、部活が終わるとすぐ施設に帰った。
夕飯の役割と姉と母の役割のために。
今で言うヤングケアラーかな?
それでも我慢した。下を見ればキリがなく上を見てもキリはない
みんなそれぞれに大変なことはあるんだからと自分に言い聞かせて。
そんなこんなでやっと大人になって自活できるようになったのに。
病気になって、また我慢の毎日。
今だって、思ってるよ。もっと大変な人が世の中にはたくさんいる。
私には、家があり、仕事もある。彼がいて推しもいる。
施設にいた頃を思えば天国のような生活をしているのに。
やっぱり普通に戻りたい。
障害を捨てたい。
こんなこと考えるなんて贅沢かな?
とにかく、熱が下がってほしい。
今日はくだらない過去回想と叶わない願いを書きました。
あ~ 女々しい。過去には戻れない。
よくわかってるの。過去と他人は変えられない。
ポジティブに今を生きていたいけど、なかなかそうもいかない現実。
精一杯前向きに考えれば、今日はnoteを書く気力と体力があった。
モーニングコールの仕事もした。
~おしまい~
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