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子供のためのルーブル美術館(4)ミロのビーナスのおねがい

わたしのなまえは
ミロのビーナス

2000年前にうまれたんだけど

けっこう
ゆうめいなの

なんでようふくきてないの? って 


昔のギリシアの神さまたちは 
みんな はだかのままなの 
それがいちばん つよくて うつくしいから

だから わたしもよ 

だけど
なやみがひとつ

手がないの

せかいのみんなが ずっと
かんがえていてくれているんだけど

こういうのとか

Panneau avec des hypothèses sur la gestuelle de la Vénus de Milo 

あとこれはどうかしら

 Qu'est-ce qu'elle a donc cette Vénus de Milo? Auteur(s) : ludovic Laugier Illustré par Thomas Baas

こんなのもあるの

Qu'est-ce qu'elle a donc cette Vénus de Milo? Auteur(s) : ludovic Laugier Illustré par Thomas Baas

でもわたし

りんごをもっていたはずなんだけど

こんなふうかしら

だれか かいてみてくれる?


ああ

この手は!もしかして?


ざんねん… ちがったわ


Vénus de Milo
-150 / -125 (3e quart IIe s. av. J.-C.)
Lieu de création : Mélos = Milo (?)
Lieu de découverte : Mélos (Milo) - 1820
ミロのヴィーナス
紀元前150〜125

Aphrodite accroupie
D'après un original grec créé vers 150 av. J.-C. ?
Sainte-Colombe (commune de Saint-Romain-en-Gal, Isère, France)2° siècle ap. J.-C. Marbre de Paros (Grèce)
エロスの手 座る女神アフロディテ
紀元前500年〜30年



ミロのヴィーナス 
1820年4月、ギリシャのキクラデス群島にあるメロス島(またはミロ島)で発見された。
ローマ人がヴィーナスと呼んだ愛の女神アフロディテの像と考えられている。無名の彫刻家によるギリシャの大理石彫刻の傑作で、ミロのヴィーナスは紀元前120年頃の作品とされている。ミロで特に崇拝された海の女神アンフィトリテである可能性もある。
この技法は、ローマがギリシャを征服したヘレニズム時代後期(紀元前330-30年)にロードス島やキクラデス諸島で活躍した彫刻家の工房に典型的に見られるものである。

musée du louvre 

発見されたオブジェクト


1820年にオリヴィエ・ヴーティエが描いた発掘時の主要な図面がある。最初の証言によると以下のものが含まれていた。

ヴィーナスの上部、腕は折れているが、胴体はまだ付いている。
左足を除いたヴィーナスの下部
右腰の中央部
リンゴを持つ手 
サンダルを履いた足
髭を生やしたヘルメスの頭を持つ柱 
髭のないヘラクレスの頭部を持つ柱
像の近くで言及された腕の断片など、ルーヴル美術館に記載されているものと識別するのはより困難
左腕の一部 
非常に粗い前腕

musée du louvre 

エロスの手 座る女神アフロディテ
ギリシャmus / 紀元前500年〜30年 パロス島(ギリシャ)
女神の肩に水をかけながら体を洗う姿
女神の背中に小さな手を添えた息子エロスがいたのであろう。
肉体のおおらかな様子は典型的なヘレニズム時代(紀元前330-30年)のものである。

musée du louvre 


お読みいただきありがとうございました。
どのお子様も、彫刻がなぜ裸体なのかと最初に質問されると思います。
フランスでも、なぜはだかなの?という題名の本もあります。
当地は多くの裸像やヌード絵画の芸術品がごく自然に子供たちを取り巻いている環境ですので説明も難しくありません。日本ではどうでしょう。

再掲2024年4/4
もうすぐパリオリンピック2025 ミロのヴィーナスがこんなところにも!

ブルボン宮殿(下院)オリンピックに備えて鍛えるヴィーナス💪

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