見出し画像

統合失調型パーソナリティー障害について


こんばんわです。

私は今現在通院している宇都宮市の精神科で、"自閉症スペクトラム障害"及び"注意欠陥多動性障害"と診断されているのですが、それ以前に通っていた東京都内の精神科で、"統合失調型パーソナリティー障害"と診断されていたことがあります。

この"統合失調型パーソナリティー障害"という病気について知ってる人、おそらくはほとんどいないのではないかと思っています。

というワケで、この記事ではこの"統合失調型パーソナリティー障害"という名の病気について色々と語っていきたいと思います。


障害の概要


まず統合失調症という病気について説明する必要があると思うのですが、それをするとあまりにも文章が長くなってしまうため、とりあえず幻覚、妄想、連合弛緩(自我障害)、自我障害、認知機能障害が主な症状の病気だと書いておきます。

統合失調型パーソナリティー障害は、これらの統合失調症の症状と多少関連があるもの、私自身は統合失調症というよりむしろ発達障害に非常に近いのではないかと思っています。

【MSDマニュアル家庭版】というサイトによると

統合失調型パーソナリティ障害は、親密な関係に対する強い居心地の悪さとそのような関係を築く能力の低さ、思考や知覚の歪み、ならびに風変わり(奇妙)な行動の広汎なパターンを特徴とします。

これを簡単にいうと、「他人と仲良くなるのが苦手
で、そもそも仲良くなりたいとさえ思わず、ものごとの考え方や感じ方が普通と比べてかなり変わっており、立ち振舞いも変である。」といった感じでしょうか...。

もっと簡単にいうと、「孤独で、奇人、変人。」という感じ。更に、

統合失調型パーソナリティ障害の患者は、自分が他者とは異なり、どこにも属していないように感じているため、他者と交流しないことを好む場合があります。
統合失調型パーソナリティ障害の診断は、親密な関係に対する強い居心地の悪さ、思考や知覚の歪み、奇妙な行動などの、特定の症状に基づいて下されます。
治療法としては、抗精神病薬、抗うつ薬、認知行動療法があります。

といったことも書かれています。

以上をまとめると、統合失調型パーソナリティー障害の主な症状は、"親密な関係に対する強い居心地の悪さ""思考や知覚の歪み、奇妙な行動"の2つに分類できることが分かると思います。

自分が経験した主な症状


"親密な関係に対する強い居心地の悪さ"とあるように、この障害を抱えている人はとにかくコミュニケーションが苦手なようです。

私自身、小さい頃から他人とのコミュニケーションで苦労することが多かったです。苦労することが多いので、そもそも他人とコミュニケーションをとりたいとあまり思わなくなっていくんですよね。今でも他人とコミュニケーションをとるよりも、家に引きこもってゲームをしたり、読書をしたり、散歩をしたり、あるいはひたすら考え事をしたりといったことの方が好きです。

これだけだと、自閉症スペクトラム障害(ASD)の症状そのまんまなのですが、この障害のもうひとつの極として、"思考や知覚の歪み、奇妙な行動"というものもあります。これが、いわゆる統合失調症らしいところで、被害妄想にとらわれたり、哲学やオカルト、スピリチュアルなどの神秘的なものにのめりこむ、といった形で表れてくることが多いようです。

私も被害妄想にとらわれたことがあるのですが、それは前の記事にまとめておいてあります。

それと、考え事がやめられず、頭の中を真っ白にできない、ものごとに集中できない、落ち着かない、眠れない、というものもあります。これは、統合失調症の症状としてよく見られる"自生思考"というものですが、注意欠陥多動性障害(ADHD)っぽいニュアンスも感じると思います。

この自生思考ですが、考え事が自分の頭の中でおさまってる内はまだいいのですが、厄介なのはこれが自分の行動にあらわれてしまった時で、

自分の考えていることそのまま口に出してしまう→独り言が多くなる(独語)

自分の頭に思い浮かんでことに自分でウケて笑ってしまう→一人でニヤニヤと笑っている(空笑)

といった具合で、ハタから見るとかなり気持ちの悪い感じになってしまうんですよね… 昔は人前でもこういう振る舞いを抑えることができずに晒していましたが、今ではさすがに一人の時以外はやらないようにしています。それでも時々やってしまいますが…

さきほど、自分はコミュニケーションが苦手と書きましたが、にも関わらず私には小さい頃からそれなりに友達がいたように思います。その理由は、おそらく"思考や知覚の歪み、奇妙な行動"というあたりが、ユニークで面白い性格のヤツと周囲から認識されていた、っていうのが結構あるんじゃないかと思っていたりします。これってADHDの人によく言われることですけど。

まぁ、要は普通の人と比べて頭が働きすぎちゃうというか、自分の頭の働き具合を制御できなくて、頭が働きすぎて思考がどんどん宇宙空間に逝っちゃってるっていう感じなんじゃないかなと、私は考えています。

私はスピリチュアルやオカルトに関してはあまり興味はないのですが、哲学や文学、宗教(主に仏教とキリスト教)に関しては子供の頃からそれなりに興味を抱いていました。そして特に、高校を卒業し、浪人(という名のニート)生活に入ってから、文学作品をよく読むようになり、それから哲学や宗教に対する興味がさらにわいてくるようになりましたね。

以上をみると、この障害の症状は"注意欠陥多動性障害"と"自閉症スペクトラム障害"の症状を組み合わせたようなニュアンスがあることが分かると思います。実際ほとんどの精神科では、この障害の診断を下す余地があったとしても、発達障害であるとの診断を下すことがほとんどだそうです。

実際、私自身も"統合失調型パーソナリティー障害"の診断を受けた後、"注意欠陥多動性障害及び自閉症スペクトラム障害"と診断されていますし…

とはいうもの、上に挙げた症状が統合失調症のニュアンスを持ち、統合失調症の初期症状として非常によく見られるものであるのも事実であり、2次障害として統合失調症を発症してしまう人が多いのも事実なようなので、統合失調症と絡めて考える必要は十分にあると思います。


まとめ


"統合失調型パーソナリティ―障害"という名前の通り、統合失調症らしいニュアンスのある障害ではありますが、症状自体は"注意欠陥多動性障害""自閉症スペクトラム障害"の症状を組み合わせたような感じであり、パーソナリティー障害という分類ながら、発達障害のニュアンスがかなり強いと私は思います。症状の見た目では発達障害とあまり区別がつかないことから、最近では精神科でこの診断を下すことは非常に少なく、当てはまる症状があっても発達障害であると診断することが多いようです。

しかし、これらの症状が統合失調症の初期症状に非常に似ており、また二次障害によって統合失調症を発症してしまうケースも少ないというので、統合失調症と絡めて考えておくのも大切なことではあるとは思っています。

やたら長くてまとまらない文章をダラダラと書き連ねてしまいました。こんな記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?