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【保存版】愛育病院と聖路加国際病院の出産経験を徹底比較(リアルな領収書の画像も公開)

2018年愛育病院にて長男出産、2020年聖路加国際病院にて次男を出産しました。
女性にとって人生最大のイベントといわれるお産ですが、産院選びは出産へ向けた大きな第一歩です。あの出産時の出来事は今でこそ一生ものの思い出となり、二回とも鮮明に憶えています。
そもそも病院嫌いな私にとっては出産に対するイメージは楽しみでありながらも、とにかく不安でいっぱい。

妊娠発覚後すぐに都内で需要が高い人気の産院として愛育病院と聖路加国際病院についての情報を調べましたが、ほとんどが出産グッズを売りたいためのアフィリエイトで、なかなか信頼できる口コミや実際の体験談と総額の情報がありませんでした。
また、それぞれの病院での体験をアップしている人はいましたが、両院を経験し比較した情報もなかったのです。

このような産院はこの少子化ご時世でもかなり予約が取りづらいのが現状で、実際に妊娠発覚後すぐに予約を取らなければ希望の産院で出産することはできないため、早急に確実な情報を求めていました。

そこで同じように産院選びで悩む女性への手助けになればと思い、愛育病院と聖路加国際病院での出産経験を記事にすることにしました。

私はもともと産院御三家にこだわりがあったわけではありません。
それよりも強く希望していたのは『無痛分娩を選択できる病院』『出産時に万が一自分や赤ちゃんに何かあった時も安心して任せられる病院』この二つです。

愛育病院と聖路加国際病院は実績も十分で無痛分娩を選択できる病院です。
無痛分娩を選択した経緯については後ほど詳しく説明しますが、どちらかというと「産院御三家なんて払えるのだろうか?」という疑問の方が強かったです。しかし、いろいろ調べていくにつれて「産休手当てや出産育児一時金などで相殺できることを考えれば案外高くないじゃん!」ということが分かり両院での出産を体験することにしました。

結果として、運良く私はブランド産院御三家とよばれる愛育病院と聖路加国際病院どちらの病院でのお産も経験することができたので、同じようにブランド産院での出産を検討している方へ、愛育病院と聖路加国際病院どちらの産院も経験できた私だからこそお話できる、愛育病院と聖路加国際病院でのお産で良かったこと悪かった感じたこと、確実な予約方法、両院で出産にかかった総額の費用(領収証画像付き)、両院の徹底的な違いを徹底的に解説します。


産院御三家とは?

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皇族や芸能人も御用達といわれる、都内のブランド産院御三家。愛育病院、聖路加国際病院、山王病院の概要をざっくりご紹介します。

まず、愛育病院は港区芝浦にある医療機関で産婦人科、小児科、新生児科を中心とした周産期の専門病院です。愛育病院は天皇家御用達として有名ですが2019年に元皇族の守谷絢子さんがご出産、2006年には秋篠宮紀子様が悠仁様をご出産、芸能人では過去に森下悠里さん、水野真紀さん、三田寛子さんなどが有名どころです。旧病院であった南麻布の超高級住宅街にある敷地には現在愛育クリニックを構え、愛育病院と連携しています。
芝浦の愛育病院は平成27年に新病院新築移転として開設されたばかり。とにかく隅々までピカピカで予約システムからエコーまで最新の設備が揃っています。
私は当時の職場の都合で妊娠初期の通院は南麻布の愛育クリニックへ、通院回数が増えてきた妊娠中期は芝浦の愛育病院へ通いました。(南麻布のクリニックの方が規模が小さく空いていて芸能人の方もお忍びでこちらに通ってたりします。)
痛みを和らげる麻酔分娩は2018年より開始していて実績は割と浅いですが、人気があるので年間の無痛分娩件数は1000件以上で希望者は着々と増えています。


次に、聖路加国際病院は中央区築地にあり100年以上の歴史を持つ、キリスト教の病院で全室個室です。ちなみに正式な読み方は「セイルカ」です。こちらは大規模な総合病院なのでいくつかの地区に関連施設と診療科が混在しているため、妊婦でない患者さんも多くいます。受付やお会計が一元化されているため綜合病院ならではの待ち時間があります。
病院周辺は都会ながらも贅沢な緑に囲まれていて、建物のデザインも含めアメリカの大学をお散歩してるかのようでとても優雅です。病棟には礼拝堂もあり、私が入院したときは感染症対策のためできませんでしたがお祈りもできます。
芸能人では黒木瞳さんが出産しています。無痛分娩は2017年より開始していて年間の無痛分娩件数は600〜800件ほどです。聖路加国際病院では産婦人科という科名ではなく、一般婦人科・女性外来・周産期科の3科で構成されている「女性総合診療部」になり、妊活中の方、女性疾患等の心配がある方も同じ場所に通っています。そのため高齢出産でさまざまな心配がある人には選ばれやすい病院です。

最後に山王病院ですが、港区赤坂の青山一丁目にありここも和通分娩が選択でき全室個室です。
特に別格の産院で神田うのさん、山田優さん松嶋菜々子さん工藤静香さん、SHIHOさん、広末涼子さん、倖田來未さんと人気芸能人がこぞって出産していますが、明らかに違うのは高級ホテルのような病室の作りとそれに応じた費用です。この病院は未体験のため詳しい情報は割愛しますが、無痛分娩だと一番小さい部屋でも総額はおよそミニマム150万円〜で、フルコースの料理やエステなど更なるオプションは充実しています。このように入院中とは思えないほどの贅沢もできるので、山王病院での出産こそ本当のセレブ出産と言えますね。

無痛分娩を選択したワケは?

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まず、私が無痛分娩を選んだ決定打は世界の先進国では無痛分娩を選ぶ女性が圧倒的に多かったからというそんな単純な理由です。日本のお産の無痛分娩率は2018年で6.1%なのに対し、アメリカは73.1%、フランスは82.2%、イギリスは60%、ドイツは20~30%となっています。
これって衝撃的でじゃないですか??
日本で自然分娩が一般的で無痛分娩が復旧しづらい理由の一つとされているのが「子供はお腹を痛めて産むもの。そうしないと愛情が薄くなる」という昔ながらの考えがいまだに強くあるからのようです。
そんなエビデンスのカケラもない理由だったなんて。。

逆に無痛分娩を選ぶ理由として多く挙げられるのが、「産後の回復が早いため、育児に早く集中できる」「出産時を冷静に迎えることができ、良き思い出となる」ということでした。出産は人それぞれ置かれる状況が違うので何がベストでなのかは一概には言えません。しかし、私の場合はこの事実だけでも吐き気がしたので旦那さんの承認は後ほど得ることとして無痛分娩で出産することに決めました。

話は戻りますが、無痛分娩とは麻酔を使用して陣痛の痛みを和らげながら出産する方法のことをいいます。
産院によって和痛分娩や麻酔分娩と呼んだり、麻酔方法も若干違う場合があります。愛育病院と聖路加国際病院の無痛分娩は硬膜外麻酔が一般的ですが、その状況によって処置方法を専門医が決めます。
無痛分娩の母体と胎児へ及ぼすリスクについてはいろいろな意見がありますが、結論的には無痛分娩と自然分娩どちらの分娩方法を選んだとしても、そもそも出産ということ自体が命がけなため、どちらを選択したとしても何らかのトラブルが起こる可能性はあるのです。
そこで私は病院を選ぶ際の前提条件として「病院にきちんとした麻酔医が24時間いること」かつ「公開されている無痛分娩件数の実績がある」を病院を探すことにしました。
その中で通院が可能な距離であること、陣痛が起きてもタクシーですぐ着く病院となると限られていたため自然と愛育病院と聖路加国際病院を選択することになりました。

愛育病院のお産の良かったこと、悪かったと感じたことは?

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まず、愛育病院でのお産で良かった悪かったと感じたことです。

□愛育病院で良かったと感じたこと
①麻酔科医が常駐し、24時間無痛分娩可能
②2017年新築移転のため、診察室から病棟までとってもきれい。設備も最新
③病室は入院当日に相部屋と個室、特別室が選べる
④個室でなければ案外高くない
⑤担当医制ではないため、毎回自分で医師を選ぶことも可能。女医や名医等
⑥全ての機材(エコー等)が最新で、胎児の様子が見えやすい

⑦患者がほぼ産科受診者のため余計なウイルスの心配が少ない
⑧WEBで予約や変更が可能
⑨母乳育児を強く推進。母乳が出るまでの対応が手厚く母乳相談室あり
⑩退院前の沐浴指導では家族も参加できる
⑪車での通院の場合、有料駐車場あり。みなとパーク芝浦という隣の施設だと安く駐車できる

以下詳細

①麻酔科医が常駐し、24時間無痛分娩可能
病院によって土日は麻酔科医がいなかったり深夜勤務がなかったりする場合があるため、麻酔科医が24時間常駐しているかどうかは、無痛分娩を希望する方にとっては重要な項目です。愛育病院では麻酔科医が常駐し、24時間無痛分娩可能です。通院中に麻酔分娩学級(受講料3000円くらい)を受講することで麻酔分娩を受ける資格がもらえます。ただし、何らかの理由で緊急帝王切開が必要になったり、緊急手術等で麻酔科医の手が足りないなど無痛分娩を希望しても受けれない場合もあります。
どの病院でも言えることですが、無痛分娩のリスクとは別に無痛分娩の実績も確認しておきましょう。
無痛分娩が可能な病院は日本でも徐々に増えてきてはいますが、実績が少ない病院で無痛分娩を選択するのは見えないリスクがついてくるようにも思えます。愛育病院でも無痛分娩が可能となってから数年ほどしか経っていませんが総手術数を見ると私にとっては安心材料となりました。

□愛育病院無痛分娩診療実績
2018年1月~12月(総分娩件数 2867件)
麻酔分娩件数 1433件、総手術件数 1187件(愛育病院公式HPより引用)
詳細はこちら
http://www.aiiku.net/departments/technology/anesthesiology.php

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