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LIPHLICH考察


はじめに
LIPHLICHの楽曲がどういうものだったのかを個人的に考察をしてまとめたものをnoteの記事にしました。
ここに書かれているものが正解と言いたいのではなく
様々な考察や解釈の中の一つとして読んで頂けたら幸いです。
久我新悟氏の果てしない世界観と歌詞の考察の一助となりますように。



LIPHLICHの世界観とはなんだったのか


2018年頃の考察資料

ウロボロスの輪に乗って繰り広げられる死と再生なるショー

LIPHLICHの楽曲は死と再生をテーマに作られている。
時に人であり、楽曲であり、LIPHLICHというバンド自身のことであったり
音源がリリースされる度に繰り返し描かれる死と再生なるショーこそLIPHLICHというバンドが長い活動の中で描き続けていた世界だ。


明確な始まりはSKAM LIFEから

SKAM LIFEではこれから始まる死と再生なるショーのイントロダクションが歌われている。
そして次作の7 Die Deoでは死と再生のサイコロをふる者が登場している。
蛇であれ尾を喰らえでは7 Die Deoで振られたサイコロから生まれた死と再生の物語がウロボロスの輪に沿って語られていくことを示唆している。
それ以降の作品は全てこの基盤の元に作られている。
SKAM LIFE以前の作品は無関係かと言うとそうではなく過去の作品もその輪の中に存在した作品として扱われている。


楽曲に潜むヒント

LIPHLICHの楽曲に隠された仕掛けのひとつにCDのアートワークがある。
トランプ、サイコロ、色やモチーフまで細部に仕込まれたヒントを拾っていくとリリースされる楽曲との繋がりが見えてくる。
ひとつ例を上げるとSKAM LIFEでは歌詞はもちろん、CDのアートワークに「煙」が使われていたり、MVでは葉巻の「煙」を漂わせている。この「煙」はLIPHLICHの楽曲に欠かせない表現の一つになっている。
ウロボロスのMVでは炎を消す時に、CLUB「F」のMVではスモークとして、ケレン気関車では蒸気として。他にも歌詞やMVに「煙」の表現が随所に見られる。
作品の繋がりに関しては各作品考察で詳しく内容を説明していきたい。


LIPHLICHの世界を紐解くうえで基本的な考え方

LIPHLICHの作品はトランプの13の数字で振り分けられている。
SKAM LIFEではアートワークにトランプが登場しており、7 Die Deoではサイコロが13個描かれている。へびつかい座を入れて月星座は13星座
蛇であれ尾を喰らえのウロボロスのマークは無限と生まれ変わりの意味を持っていてその輪に沿って作品が配置されている。歌詞に歯車や車輪が出てくる曲はこの輪を廻っている比喩表現。上ったり下ったりも同様。
更にそのウロボロスの輪はフラワーオブライフという生命のサイクルの幾何学模様の一部でありウロボロスの輪を外れてフラワーオブライフの別の輪を移動する楽曲も存在する。

フラワーオブライフ

この円の集合体に沿って作品は展開していて、円の線が重なる場所はLIPHLICHのウロボロスの輪に他の輪から干渉出来るポイントとなっている。発明家Aはこの線の重なる場所からやってきた別の輪に存在していたインベーダーで、今まで見てきたLIPHLICHと入れ変わっている。CLUB FLEURET三千世界を経て再び目覚めるまでの間は眠りに落ちたLIPHLICHと別の輪からやってきたインベーダーが存在している。


SKAM LIFE’S IS DEADとはなんだったのか

久我さんがこのライブに込められた想いを綴ったブログでも語られている通り、2018年4月8日のこの日はイースター(復活祭)であり釈迦の誕生日(花祭り)の日だった。その日のライブでイエスキリストの世界観で描かれていたCLUB FLEURETまでのLIPHLICHの世界は終わり、釈迦の世界へと生まれ変わった日だった。
これはおそらくSKAM LIFEがリリースされた頃には決められていた構想であったはずで、この日までにCLUB FLEURETまでの作品数をリリースすることも決められていた。


ここまでは世界観の前置き。
まだ腑に落ちない点や謎も多いことと思います。
ここからは今まで作られた楽曲にどんな意味があったのか考察していく中でどのようにしてこの前置きに至ったのか紐解いていきます。


各音源についての考察

※作品事に別記事で随時更新中

0 or JOKER「SKAM LIFE」

SKAM LIFE

SKAM LIFE考察記事へ移動する
2015.06.24
1.SKAM LIFE
2.聖俗街
3.より道エレジー

1 or 7「7 Die Deo」

7 Die Deo

7 Die Deo考察記事へ移動する
2015.10.28
1.7 Die Deo
2.7つ目の大罪
3.LADY NANA

8「蛇であれ尾を喰らえ」

蛇であれ尾を喰らえ

蛇であれ尾を喰らえ考察記事へ移動する
2016.02.10
1.うねり
2.ウロボロス
3.slow virus infection
4.露店商通りの道理
5.一輪
6.GOSH!
7.不条理、痛快、蛇の歌意
8.旅
9.シャルルの憂鬱
10.RACE
11.リインカーネーション
12.SHOW MUST GO ON
[Bonus Track]
13.SKAM LIFE
14.聖俗街
15.7 Die Deo

2「DOUBLE FEATURE」

DOUBLE FEATURE

※DOUBLE FEATURE考察記事へ移動する
2016.06.29
1.サイド・リブラの場合
2.ショウ・リブラの場合
3.ガベル・マンの真相

3「発明」

発明

発明考記事へ移動する
2016.10.19
1.発明家A
2.Give me Chill me Killing me
3.メランコリー
4.この密室よりくちづけを
5.二人の事件
6.SLAP TEA TIME
7.追憶
8.ロボトミー
9.アナグラムシティ
10.三原色ダダ
11.星
12.星の歯車

5「VLACK APRIL」

VLACK APRIL

VLACK APRIL考察記事へ移動する
2017.04.19
1.アルトラブラック
2.バナナ・スキンヘッド
3.時に夢想者は

4「陽気なノワール」

陽気なノワール

陽気なノワール考察記事へ移動する
2017.07.26
1.陽気なノワール
2.離人
3.死んだ目をした男

6「CLUB FLEURET」

CLUB FLEURET

CLUB FLEURET考察記事へ移動する
2017.10.11
1.CLUB「F」
2.FLEURET
3.Fの地雷
4.コンドルとクインテット
5.アンドゥトロワ・ユーダイ
6.キーストーン
7.書
8.ダイヤの4P
9.不埒
10.RIDE ON ME
11.ホロウ
12.saying

0「三千世界」

三千世界

※作成予定

9「ケレン気関車~ケレン気関車 弐」

ケレン気関車

※作成予定

9.5「SMELL STAR~ケレン気関車 外伝~」

SMELL STAR~ケレン気関車 外伝~

※作成予定

10「ケレン気関車 弐」

ケレン気関車 弐

※作成予定

11「オディセイ-EP3-」

オディセイ-EP3-

※作成予定

12「サキュベイダー-EP2-」

サキュベイダー-EP2-

※作成予定

13「魔旋律-EP1-」

魔旋律-EP1-

※作成予定

0「EPILOGUE 0」

EPILOGUE 0

※作成予定

2「Dope Deadly Dream」

Dope Deadly Dream

※作成予定

3「Aim At Apple」

Aim At Apple

※作成予定

4「Wander With Wonder」

Wander With Wonder

※作成予定

5「Natural New Nix」

※作成予定


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