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どこかの誰かが聴いた「マリーゴールド」の話

 夏になると聴きたくなる。  この曲を聴いていて、ふと思った。「麦わらの帽子の君」と「泣きそうな目で見つめる君」は、別の人なんじゃないかと。  正直言って、「曲名 歌詞」とかを検索エンジンに打ち込んだときに現れる「◯◯の歌詞はどういう意味?徹底解説!」みたいなのは嫌いだ。曲を作った本人が意味を語るならともかく、無関係の人間が「この歌詞はこういう意味です!」と教科書ぶって書いているのはいったいどういう了見なのだ。あんた誰?  音楽に限らず小説や映画や絵画など、なんでもそうだ

    • ごはんを食べたり酒を飲んだり、人生について語ったりすること

       とにかく飲食店が好きだ。  カフェや喫茶店もいいけど、筋金入りの酒飲みなので酒が出る店だとなお嬉しい。カウンターがメインの飲み屋だったりすると、常連が集まってちょっとした地域のハブというか、溜まり場のような空間になっていることもある。そういうのも入っていくとけっこう楽しい。  年季の入った町中華とか蕎麦屋みたいな店も良い。年数がすべてでは決してないけれど、新しい店にしろ旧い店にしろ、その土地と密着していればしているほど飲食店は面白いんじゃないかと個人的には思う。地元の人に

      • 誰が何と言おうと私たちは可愛い

        私は女である。 私たちは女である。 私たちはいつもいつもいつもいつも、誰かに容姿をジャッジされながら生きている。あの子に比べて可愛いとか綺麗とか、ブスだとかデブだとか、一重だとか二重だとか、背が高いとか低いとか、お洒落だとかダサいとか、化粧が下手とか上手いとか、とにかくあらゆることを勝手な尺度で一方的にジャッジされる。女の子はいつでも綺麗で可愛くいなくちゃって、本当に小さい頃から刷り込まれる。そうしないと愛されないよって。 初めてクラスの男子に「ブス」って言われたのは中学生

        • Tinderで本気で友達を作ろうとしてみた話(恋愛をするとかしないとか)

           タイトルの通りである。Tinderのことは皆すでにご存知だと思う。要するにまあまあ悪名高いマッチングアプリである。恋人探しの他にも友達探しなど、他のマッチングアプリよりもフランクに気軽に使えるとされている。どう悪名高いかというと、言ってしまえばセックスしたい人がびっくりするほど集まっているのである。だから「本気で真面目に恋人を探したいならTinderはやめたほうがいい」と言う人も多いし、それは私も概ね同意する。そんなTinderで、本気で友達を探してみることにした。「友達も

        どこかの誰かが聴いた「マリーゴールド」の話

        • ごはんを食べたり酒を飲んだり、人生について語ったりすること

        • 誰が何と言おうと私たちは可愛い

        • Tinderで本気で友達を作ろうとしてみた話(恋愛をするとかしないとか)

          日々の雑記、暮らしのこと

           引っ越して1ヶ月が経とうとしている。最初の1週間か10日ぐらいは自分の部屋に帰っても自分の部屋という感じがまるでせず、そもそも最初の3日くらいはベッドが組み立っておらず、寛ごうとしてもそわそわして落ち着かなかったし夜は寝付けなかった。1週間後の日曜の午後に新しいベッドに寝転び、真横の大きな窓を開けて空を仰いで太陽の光を浴びていたとき、落ち着いたな、という感じをやっと覚えた。そのまた1週間後に友人が遊びに来てくれて夜に近くの銭湯に行き、露天風呂から満月を見上げたとき、ああここ

          日々の雑記、暮らしのこと

          日々の雑記、引っ越しの話

           小説を書こうと思って作ったアカウントなのだが、まったくもって思うように進まない。そうこうしているうちに引っ越しをすることになったのでそれにまつわることについてだらだら書いてみようかと思った。  私にとってはただの引っ越しではなくて、初めての一人暮らしでもある。二十歳をとうに超えているけれどもこれが初めての一人暮らしである。父がいわゆる転勤族というやつで日本中、時には海外などを長年あちこち飛び回っているので、ずっと母と二人で暮らしていた。母が嫌いなわけではない。両親との仲は

          日々の雑記、引っ越しの話

          名探偵コナンについて※ネタバレ有

          前置き 忘れもしない2021年6月7日、私は「劇場版名探偵コナン緋色の弾丸」を観た。私はその日に生まれて初めて「劇場版名探偵コナン」を観た。記憶している限りでは漫画どころかアニメすら見たことがなかった。江戸川コナン=工藤新一であるということはギリギリ知っていた。私の最も仲が良い友人の一人でかつ最も尊敬するオタクの一人に名探偵コナンのハードなオタクがいるのだけれども、彼女が私を鑑賞に連れて行ってくれた。たしか彼女は6月7日時点で「緋色の弾丸」6回目か7回目の鑑賞だった。彼女は主

          名探偵コナンについて※ネタバレ有