映画パリ13区-男女間の心の揺れ動き-
原題:Les Olympiades(Paris,13th District)
フランス(2021年) 日本公開日:2022年4月22日
監督・脚本:ジャック・オーディアール
俳優:ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン
移民の人が多く暮らすセーヌ河の南東の特別区20区の中の13区を舞台にした、台湾系移住民のエミリー(ルーシー・チャン)と北アフリカ移民のカミーユ(マキタ・サンバ)、そしてフランス人ノラ(ノエミ・メルラン)の3人が織りなす恋愛模様を描いた映画です。
現代の若者らしく、ライトな感覚で体を重ねて色々な人との恋愛を繰り返して人と人との交流を深める事をしています。しかし、恋愛なのか情動なのか若いからこそ、判断が自身すら曖昧なところがあり、その感情に自身が振り回されているところがあります。
ミレニアム世代の恋愛とうたっていますが、その世代とは「誕生年が1981年~2000年代で成人または、社会人となる世代」になります。その世代の彼らはITを駆使して新しい交流関係を図りますがそのSNSの世界にある落とし穴にノラは落とされてしまい、ソルボンヌ大学にいられなくなってしまいました。それはポルノサイトの人気女優アンバー・スウィートと顔が似ている事から本人と見間違えられ、噂をたてられ大学に居場所を失ってしまったことです。
私も非常に類似した噂をたてられました。学校時代の建築設計に同級生が嫌がらせの陰口をたたき、なんとそれが性的な意味合いを持つ設計であると一般にも噂を流しているという内容でした。そんな事を信じる方も信じる方ですが、私のわからないところで25年間も友人のフリをして嫌がらせ行為を続けてきたそうです。それをみな、私には言わず、見て見ぬふりをしていたと聞き、怒りの持っていき場所を失い日本に居たくない気持ちがいっぱいです。さらに母校であった殺人事件に関してもその人達が関係している可能性があり、しかも警察の誤認捜査の元、私に疑いがかかっていると聞き驚きました。もちろん、その殺人事件と私はまったくの無関係であり、逆にその噂を流している人達の関与を疑うべきではあるのですが、人の性を利用して「悪口を好む大衆」心理を利用して、事を進める人まで表れ、さらには長年違和感を感じていた事柄がひそかに業界のいやらしさとして続いてきていたことであることに驚きました。そして学会においてもまるで犯罪の言い訳をするような言葉を何度も浴びせかけられアカデミズムの嫌がらせとはこんなに卑劣で品のない事をする事なのかと思いました。ある人は警視庁捜査2課の知能犯の犯行といっておりましたが、私はあくまで被害者であり、加害者ではないのでよくわかりません。ですがネットの世界の恐ろしさはその情報すらすぐに覆してしまう事ができることです。
この映画におけるミレニアム世代はそんなネットの世界と程よい距離感を保ち、自分のツールとして使いわけております。それが私たち世代と異なるところであるなとネットとの付き合い方を勉強させてもらった映画でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?