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8月の地震

 もう8月になってしまいました。先月は特に大きな地震はなく、スマホが鳴り響くような緊急地震速報もありませんでしたが、梅雨末期の大雨被害の方が例年のようにありました。ヤフー天気の災害カレンダーをみると8月も台風による被害やここ最近の尋常ではない夕立ちゲリラ豪雨があるかもしれません。過去には地震や噴火が散見されています。昭和南海地震は12月で比較的大きな地震は冬の時期に起きがちですが、夏の南海トラフ地震も懸念されていて記事にもありました。菅原道真公がいた時代だそうです。

 8月の緊急地震速報の発表はあまりないようですが、やはり1回くらいはどこかであるかもしれません。茨城県南部、千葉県北西部、千葉県東方沖地震とか関東地方辺りで発表される可能性があります。今月は明日が満月で、16日が新月(朔の日)となっています。今年は、関東大震災から100年にあたり、気象庁に特設サイトが設けられていました。プレート沈み込み型地震のメカニズムをわかりやすく再現した模型、何気にスロースリップか前震の揺れも再現されていて本当によくできています。このように、海溝型地震はプレートが沈み込んではね返ることで起きます。事実、高知県の海岸はプレートの沈み込みによって地盤沈下しています。前回の沈み込みとはね返るまでの時間はある程度一定間隔であることがわかっています。例えば、1707年の宝永地震時の隆起は2m弱、その約100年後の安政南海地震、またその約100年後の昭和南海地震ではそれぞれ約1mちょっと隆起したとされています。これを踏まえると2035年±5年までに南海トラフ巨大地震が発生すると言われています。これは予言ではなくて経験則に基づく予測です。ちなみに、中央構造線大断層の活動が豊かな瀬戸内海を形成した話がわかりやすく紹介されていました。この辺りの地形の話はブラタモリでもテーブルクロスのシワに例えて説明されていました。中央構造線の谷の部分は紀の川、吉野川を沿って、途中、吉野川が直角に曲がっているところがずれ動いた証だとか。

 3月にNHKスペシャルで南海トラフ巨大地震のリアルタイムで進行するドキュメンタリータッチで描かれる前後編のドラマがありました。以前放送された首都直下地震の南海トラフ版でした。西の半割れが起きれば大阪をはじめ主要都市機能はほぼ確実に麻痺すると考えられる、いわば西日本大震災をどう乗り切るのかいよいよ備えを充実しなければならない時期に来ているのかもしれません。

 江戸時代、徳川綱吉政権下、1707年の宝永地震は東海地震であり、富士山噴火の引き金になったと言われています。宝永地震は東海、東南海、南海の3連動(ほぼ全割れ)とされています。富士山は忘れがちですが活火山であり、今もうすでにスタンバイ状態であり、南海トラフ巨大地震が富士山噴火を誘発する可能性も指摘されています。そうなると太平洋ベルト一帯に被害が及び、物流の大動脈は寸断、経済的ダメージは計り知れません。西の半割れで阪神工業地帯だけではなく東の半割れで主に東海地方が震度7を観測し、中京工業地帯もストップすれば生産性は極めて落ち込みます。ドラマのニュース番組の見出しで日経平均株価が4000円下落とありましたが、もっと暴落しそうな気がします。

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