ケニア旅/携帯を失くしても食い意地は失わない

https://note.com/karin_mang0es/n/ndcc37b90a0cc  ←の続き

おなかが空いていたので、ローソンでキャラメルラテとチョコのもちもちするパンをQUOカードで買った。
公園に着き、23キロのスーツケースと大きなリュックを担ぎながら石の階段を30段ほど登る。お爺さんやお婆さんが、仲良く運動をしている。上半身を斜めにひねり、腕をウィングさせて体幹を鍛えているのかな。まぁ、彼らの運動はさておき、一応もう一回だけカバンの中を見てみよう。
本、財布、眼鏡ケース、眼鏡ケースの中にiphone入れてないよね?と開けても入っていない。水のペットボトル、パスポートやイヤホンも全部あるのにiphoneだけない。イヤホンのブルートゥースで確かめるも、携帯は近くにない。もうこれは、完全に私の手元にはないと確信したので、パンを7口くらいで食べ、ラテも5秒くらいで飲み干した。味わったというより、カロリーを体に取り入れた感覚。

もう、どれだけ後悔しても、焦っても同じなのでカバンに入っているアルケミストを前読んだところの続きから読む。アルケミストに出てくる少年の生きる目的は旅をすることらしい。

そして、iphoneを失くしたことに対してあまり焦りを感じていない。iphoneでするはずだった仕事ができないのは本当に申し訳ないが
iphoneがなくなったことで、逆に心が軽くなった気がする。w
最近は、インスタでシェアすることが生活の一部となり、シェアしないとその日起きた出来事の価値が半減するかのような感覚にまで陥る。でも、写真を撮るときってその瞬間に集中しているわけではなく、きっとその時見た光景を忘れてしまうことへの恐れや残しておきたいという強い欲望に支配されているのではないかと思うから。そして、インスタはジェラシーの塊に感じる。あらゆる方面からジェラシーを受け取り、私自身も放出していると思う。だから、ずっと考えていた「今回の旅は発信というよりは、自分の中に溜めていきたい」と。発信するからと言って自分の中に溜められないわけではないことも分かっている。だからこそ、悩んでいた。iphoneを失くしたことは、そんな悩みをぶった切ってくれた気がする。

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