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学歴と仕事はリンクする?

先日、ある転職サイトの営業の方とお話させていただいた時に少し話題になったのですが、「中途採用をやっていると、よほど企業から指定がない限りは学歴は完全に無視してスカウトを打っているし、今の時代どこの大学を出たとか関係あるのですかね」という私に、「確かに中途はそういう感じですが、新卒になると一流企業となると学校や学部などで判断することが多いので、最初に入る企業で差が生まれることはある」とお答えになりました。

確かに、新卒となると、応募者をふるいにかける際、応募書類くらいしか判断材料がないので、「学歴」で選ばざるを得ないということは理解できます。
なので、就活生の選択の幅が広がるという意味では「学歴」は必要なのかもしれません。

でも、氷河期世代とはいえ、個人的に中小しか経験していない私は他の人が「どこの大学を出た」とかあまり気にしたことがなく、殆ど話題になったこともありません。私自身の出身校が周囲に通知されたのも、最初に勤めた会社と、たまたま社長と副社長が同じ大学出身だったという前職だけでした。

仕事できるできないでいうと、個人的には東大卒など旧帝大卒や早慶卒も、中卒も一緒に働いたことがありますが、あまり学歴は関係ないと思っています。
ただ高学歴ほど「英語」ができるとか、雑学が比較的豊富とか、理系だと文系には難しい技術的な話も簡単に理解するとか、そういうのはあります。でも、営業成績とか、事務処理の正確さとか、アイデアとか、顧客応対とか、ビジネスセンスとか、そういう点では、あまり学歴は関係ないように思えます。

人材紹介をやっていると、学歴や職歴については毎日、いやでも目にすることになりますが、仕事柄、面談や中間の対応と、職歴やレジュメの文面との対比で、大体仕事の出来不出来は想像がつきます。

そういう視点でみると、比較的高学歴の方が、そうでない方に比べると高いように感じます。また年代も高い方が、低い方よりも高く感じます。でもあくまでも相対比であり、大多数の例外がいますので、必ずしもそうとは限らないというのが結論です。

ある時思ったのですが、経験してきた「職場環境」によるのではないかと。
それを感じたのは同業他社で比較したとき、A社出身の方々の対応はかなりしっかりしていたが、B社出身の方は「人を見下した態度を取ることが多かった」とか、C社出身の方は「グイグイ」くる方が多いけど、D社出身の方は「こちらから連絡しないとなかなか返事が来ない方」が多いとか、例外はありますが、あると思います。

自分自身に置き換えても、あるオーナー企業ではトップが強烈で、正直にネガティブな報告すると大変な目に遭うので、社歴の長い人の「隠蔽体質」が目に余っていました。するとその部下たちも同じように「隠蔽体質」に染まっていくとか、ある企業は加点主義より減点主義なので、余計な仕事はしない体質になり、社歴の長い人は言われたことだけ黙々とやるタイプが多かった気がします。

転職活動となると、会社での態度がそのまま反映されると思っています。
というのは、自分の在籍した会社の元同僚や部下に仕事を紹介したことがありますが、「都合いいときだけ相談してくる」人はそうだったし、「忙しさ」を理由に仕事が滞る人は書類を「求人がクローズした頃」に送ってきました。
だから仕事での態度=転職活動での態度だと思っています。

学歴が高い人は「最初に入る企業が優良企業になる」可能性が高いですが、その企業体質によって「人格が形成される」「仕事ができるようになる」こともあれば「人を見下す」「隠蔽体質になる」という場合もあるのかもしれません。もちろん転職を繰り返せば、様々な体質の遺伝子が組み込まれることになるので、良くもなるし悪くもなるということでしょう。

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