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またかよ

※この記事は、愚痴と自虐に見せかけたマウントで構成されています。苦手な方はご注意ください。

僕はIQが80しかないが、すげぇ頭がいい。
しかし、天は二物を与えずとはよく言ったもので、背は低いし、顔は女の子みたいで、髭も生えてこない。
身体的な長所は、さらさらした黒い髪の毛がいっぱい生えていることだけだ。とはいえ、この髪にも難点があり、たまに一部分が無くなる。円形脱毛症というやつだ。
今も、左後頭部、面積にして五百円硬貨2枚分程の毛髪が無い。自分では気づかず、昨日、美容師に指摘され、鏡で確認したら彼の言う通りだった。

このことを、脳みそはちょっとアレだけど、背が高くて、顔が良くて、軽い癖のある赤毛がいっぱい生えていて、おまけに髭も生えてくる友人に打ち明けると、いつだったか誤って顎髭を半分剃り落してしまい、笑える...じゃなかった、見ていられないくらい落ち込んだ彼は、
「ちょっと髪の毛が無いくらい気にするな」と、いけしゃあしゃあと言った。

その後、「それより、問題は毛が抜けた原因だ。君が最近始めたことはバイトくらいだから、バイトが原因に決まってる。大腸の炎症が再燃したのだってバイトのせいだ。だからあのとき辞めろと言ったのに、言うことを聞かないから e*** にもなったし、今度は髪の毛が抜けたんだ。君にとって大事なのは3か月後であって、今じゃない。今、無駄に頑張る必要はない。今日こそは許さない!(?) これからすぐ職場に電話して、今日限りで辞めると言え」となり、大揉めに揉めて勤務時間を短縮するということで決着した。

一番初めに円形脱毛症になったのは、確か、小学校三年生のとき。
その際も "原因はストレス" みたいな話になって、必ず何か嫌なことがあるはずだ、と母さんに問いただされた。特に思い当たる節がなかったから、学校に行くのが嫌だ、と答えたら、それ以降、行きたくないときは行かなくていいことになり、病気とは利用価値のあるものだ、と学んだのもこのときだった。
ただ、これはフィクションだけれど、万引きを覚えたのも、ちょうどこの頃なんだよね。だから、自覚はなかったものの、犯罪行為に対する罪悪感がストレスになっていたのかもしれない。

その次は、高校卒業後。
イタリアに長く滞在するつもりでビザを取って渡ったら、着いて間もなく左胸にしこりが見つかって...
大きな病気かもしれないから日本に帰って検査を受けたほうがいい、ということになり、結局、3か月間滞在したのち帰国。その直前のことだった。
絶対大したことない、と思っていたけれど、本当は不安で、それがストレスになったのかもな。
それとも、癌の合併症? だとすると... 再発は勘弁してほしい。

それから、コロナ禍のロックダウン中。
懐かしいな。毎日、今日は何人死んだ、っていうニュースを見ながら夕飯食ってたっけ...
滅多にできない経験で、それなりに楽しんだつもりだったけれど、長期間にわたるガチな外出禁止令だったわけだし、実はストレスを感じていたのかもしれない。

そして、前回。イタリア語の先生をしてたとき。
これはもうストレス。完全にストレス。
教えてたやつらがイタリア語検定の2級と1級の作文で満点取りやがってさぁ! 僕より全然大したことないのに! 僕は作文で満点取ったことないのに! まぁリスニングは満点しか取ったことないけどな!!
...とにかく。もう二度とやらねぇ、あんなクソみてぇな仕事。

円形脱毛症の原因には免疫異常が関わっており、ストレスは発症するきっかけの一つに過ぎない、とされているとはいえ... こんなにストレスを感じるっていうことは、もしかしたら僕はメンタルが弱いのかな...
体もそんなに強くないのに、これじゃぁ頭しかいいとこないじゃん...


(追記)
【旋頭歌】円形脱毛症

Sedoka alopecia

Ecco il cratere!
Si vede dallo spazio 🛰
Siam pronti all'allunaggio! 🌕

Ah, sono sazio!
Ho mangiato formaggio.
Fa bene, a mio parere...

(日本語訳)
ほら、クレーターだ!
宇宙から見える 🛰
月面着陸の準備は万端だ!🌕 (←チーズに見える)

あー、腹いっぱい!
チーズを食った。
たぶん効くと思うんだよね...

押韻:ABC BCA

上三句: アンドレア M.
下三句/訳: ローリス M.
僕のこと馬鹿にしてんだろ

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