受験英語を語る(第1話:英単語・文法)
はじめに
2年前、私は高校3年生でした。私は受験勉強に励んでいました。毎日10時間くらい勉強しました。しかし、結果は全落ち。浪人をすることになりました。正直、原因ははっきりしていました。勉強法が間違っていたことです。これは、浪人して気付きました。浪人では勉強法を確立しました。そのおかげで、MARCHは全勝し、早慶上智にも受かりました。(具体的に受かった大学名は避けておきます。)私は、全落ちを味わった身でもあり、早慶上智レベルまで受かった身でもあります。すごくすごく受験に失敗した人の気持ちがわかります。そこで、これ以上自分のように失敗して欲しくないと思い、受験のノウハウを紹介していきたいと思います。
●浪人したら最初にすべきこと、ズバリ英単語!!
絶対的に最初にしなければならないことは、英単語帳、英文法の徹底、そして完璧にすることです。明らかに優先順位は英単語が先でありますが、どちらも大事です。しかしこれでは、どこまできちんとやればいいの?いつまでにやればいいの?といった疑問が残ると思いますので、今回は、徹底的に解説しようと思います。
・英単語篇
いつまでに完璧にすればいいの?
単刀直入に言って、期限は、夏休み前、夏期講習前で、およそ7月いっぱいです。理由は、受験全体を考えればわかります。すなわち、受験本番は、1月、2月、3月です。この時に最高の状態にしなければなりません。(ここにピークを持っていくのって本当に難しいんですよね~。)そこで、英語の学習としてやらなければならないことを考えたとき、ほかに、文法、構文、長文があり、それに付け加えて、過去問、志望校の傾向に合わせた対策(英作文、自由英作文、和訳、リスニングなど)をやらなければなりません。まず逆算して、最後の1,2カ月は新しいことをやるというよりかは、今までの総復習と英語慣れ程度にして、暗記科目に重点を置くことが得策だと私は思います。次に、過去問は自分の能力に合わせた時期と受験に合わせた時期を考えやらなけば、効果は上がりませんが、およそ9月から遅くとも11月には始めたいです。もちろん早くやり始めることに越したことはありませんが、それは、自分の能力次第であり、タイミングが重要になります。その次に長文ですが、この長文はおそらく、塾に通っている人なら授業中心です。塾に通っていない人は、自分のレベルにあった参考書をこなすことになるかと思いますが、正直言って、英単語、英文法、構文、長文はほぼ同時進行でありますが、最初の時期は、英単語7割、文法2割、構文0,5割、長文0,5割の比重で、この比重を徐々に長文寄りになるように変えていくといったイメージがよいかと思います。つまり、夏休みに当たる7月、8月は長文に比重をどんどん大きくしたい時期です。そういう風に逆算していくと、英単語帳は、7月いっぱいとなるかと思います。
でも、今は8月ですよね。なぜ今書いたか。それは、ここで踏み間違えて、浪人してしまう人を出したくないからです。(私の実体験です。)本当に気をつけてください。「え、何を?」って思いますよね。単語が完璧でない方に言います。「焦るな!!絶対に焦るな!!単語は過去問から拾えばいいや、とかいうテキトーな考えになるな!!」(命令口調になってすいません。)これは、私の実体験から導き出した答えです。私は、高校3年の受験で、全ての大学に落ちましたから、できない人の気持ちはよくわかります。そして、浪人では、MARCH全勝で早慶上智の合格を掴みましたからある程度できる人の気持ちもわかります。そんな私だから、言わせてください。「できないのに先に進むな!!」と。
じゃあ、完璧って何をもって完璧なの?
正直に言って答えはありません。しかし、私が考える明確な基準があります。その前提には、「最終的には長文の中で単語の意味を即座に理解しなければならない」ということがあります。つまり、一単語一単語、「これは~、確か〜、こういう意味だったよな〜」ということでは意味がないのです。単語を見た瞬間に意味が出てこなけば意味がありません。つまり、完璧の基準は1語1秒です!
じゃあ完璧になったらどうするの?
よく完璧になったら、それで英単語の勉強を終えてしまう人がいます。私たちは、日常生活で日本語を使っているので日本語を忘れることはありませんが、英語は常に触れえいなければ、どんどん抜けていってしまいます。そこで、せっかく1語1秒になったにだから、毎日最低200から300単語は触れるようにしましょう。このくらい触れておけば、一般的単語帳は1800から2000単語くらいですから、1週間で一回は単語帳で出会うことになり、忘れにくくなります。
では、具体的に私自身が実践してよかったやり方紹介します。
ここでは、やり方を紹介しますが、はっきり言って個人個人にあったやり方がいいかと思います。でも単語で困っている人はたくさんいると思いますので、一例として紹介したいと思います。
1周目
単語帳の一周目は、「確認」の作業になります。私は、ここに少し時間をかけていました。ここで、やらなければいけないのは、振り分けの作業です。つまり、わかるものとわからないものを仕分けしましょう。やり方は簡単です。わかるものには、チェックをいれるだけです。ですが、この1周目は特別なので、色を2周目以降に使う色と変えてください。理由は、1周目のチェックは、これ以降単語帳を覚えるにあたって、見ない目印にするためです。
※私は、ここで、声を大にして言いたいことがあります。それは、「付箋を貼るな!!!!!」ということです。理由は2つあります。1つ目は、とにかく時間がかかることです。受験生ははっきりいって時間との勝負ですから、こんな作業に時間をかけるのはやめましょう。2つ目は、仕分けがうまくできないことです。これは、どういうことかと言いますと、単語ってやればわかりますが、わかるものとわからないものの他に、ビミョーなものがあります。私は、こういった単語には、△を付けていました。(わからないもの=つけない、わかるものチェック、ビミョーなもの△です。)こういった振り分けをするためにも、付箋は有効ではありません。
2周目以降
ここからは、回していくことに重点を置きます。ここで、私がやっていたのは、わかるものには、チェックを入れていくということです。そして、5回チェックが入ったら、その単語はもう見ない、という作業を永遠と続けます。そして、できない単語が0〜100くらいになってきた時に、その単語を、なんでもいいので、めちゃくちゃ強調しておきます。(ペンで囲うなど)そしたら、今度は、全単語を高速で回していくのです。おそらく、この時点では、高速で回せるはずです。(1単語1秒)しかし、ここで、またわからなくなったのがあったらどうすればいいか。その時は、私は、ペンの色を変えてチェックを入れていました。これ以降は、そのような作業を、受験が終わるまで、永遠に淡々と行っていくだけです。
これが、私のやり方です。ポイントは、2つです。
1、わかるものとわからないものの仕分け
2、どれだけ回せるか
この2つが最も重要だと思います。
・文法篇
文法は丁寧に理解重視で!!
文法も単語と同様多くの労力と時間が必要です。そのため、単語と同時か少し遅れたぐらいで始めるのがベストといえます。しかし、単語とは、全く違う勉強の仕方をしなければ、できるようにはなりません。そこで、文法について、いつまでにどれだけやれば良いのか話したいと思います。
いつまでに完璧にすればいいの?
ズバリ、10月でしょう。これは、つまり、過去問に入り始めた頃と被ります。正直、早く習得できれば、良いに越したことはりません。しかし、長文を読むにあたって、文法は絶対的に必要です。過去問に入り始めてからでは、遅いので、今のうちにいっておきます。過去問を見ると、長文問題の問題作成者の意図は文法が理解できているかを問いてる問題が存在します。しかもそれは、レアではありません。意外と多いのです。さらに付け加えておくと、特にMARCHの中には、文法問題がものすごく出る大学があります。(中央大学など)つまり、文法の習得は、合格するためには、必要不可欠なのです。そういうふうに考えていくと、文法の習得は、過去問で、文法の問題につまずかないようにするために、10月がタイムリミットと言えるでしょう。
じゃあ、完璧何をもって完璧なの?
これは、明確です。文法の参考書を一冊終わらせてください。でも、ただ終わらすだけではダメです。理解して終わらせてください。私は、この「理解して」という言葉を強調します。なぜなら、文法は単語と違って、応用ができなければ意味がないからです。参考書にある問題が、そのまま本番に出るわけではありません。ここを念頭においてください。文法は、とにかく理解です。だから、完璧にする参考書も少し、こだわって欲しいなと思います。私が特にこだわって欲しいのは、解説の充実度です。これは、本当に重要です。理解には、絶対に解説が必要です。だから、解説を見て、参考書を決めてください。正直、自分が「これ!」と決めたものなら、内容に大差はないです。肝心なのは、その参考書をどこまで理解できたかです。しかし、文法な苦手な皆さんは、こう思いませんか。「文法なんてわかるわけないだろう」って。私が実際に現役時代そうだったのでよくわかります。参考書をやっても文法が全く理科できないのです。そこで、私は、問題の参考書とは別に、読むための文法の参考書を勧めたいと思います。これが、文法を理解する鍵になるでしょう。特に、まじで苦手と思っている人は、すごくすごく初歩の文法の読み物を読んで欲しいです。おそらく書店に行けば、初級者レベルの参考書が見つかると思います。肝心なのは、自分にあったものを見つけることです。ぜひ、恥ずかしがらずに丁寧にやってください。このステップを疎かにしたら、落ちます。(断言はできませんが、私は落ちました。)絶対に理解して終わらせてください。
完璧になったらどうすればいいの?
文法は、理解重視と言いましたから、理解したものは、忘れにくいです。しかし、人間ですから、必ず忘れてしまいます。そこで私は、文法は間の時間にやっていました。例えば、国語と日本史を勉強する間の時間10分とか、電車の時間とか…。少しの時間をとり、ちょっとずつ進めていきました。これは、単語とも被る話になりますが、一回完璧にしたら、回すのは簡単になります。そのため、わかるものは、全く時間がかかりません。忘れがちなものとか、理解できていないものに、時間をかければいいのです。この作業を受験まで、続けて欲しいです。
ここで、私の文法のやり方を紹介します。
私が行っていたのは、初歩から応用まである程度カバーされている読むタイプの参考書でまず理解をしていき、問題の参考書で解くという作業です。初めは丁寧に丁寧に理解するまで、何度も読んで、解くという作業をしていきました。だんだんと理解してきたら、今度は、わからないところの理解に重点を置き、過去問で実践をたくさんしていきました。過去問は、実践には適していますが、練習には適していません。理由は単純です。解説が十分でないことと、ランダムで出るので、反復復習が効率的でないことです。そのため、できるようになってから過去問を解くことが重要です。これは、単語のところでも話しましたが、本当に重要なので、何度も伝えておきたいと思います。
単語と文法の重要性、コツはわかっていただけたでしょうか。私は、現役時代ここを疎かにしました。本当に後悔していますし、今現役時代に戻れるなら、絶対に単語と文法に時間を費やします。英語は、基礎から行わなくてはなりません。赤ちゃんと同じように、少しずつ単語を覚えていき、それがやがて文となっていくのです。特に、英語に不安がある人に言いたいです。「単語と文法を徹底的にやってください」。おそらく、塾に入っている人は、周りがどんどん点数が上がっていくことや、チューターなどに、過去問を勧められ始めて、どんどん焦ってくるでしょう。そんな時は、一回落ち着いて自分は何に躓いているのか確認してみてください。英語は、多くの場合、単語、文法だと思います。ここが最初で最大の壁です。受験英語に悩んでいる皆さん、ぜひ英単語、文法の見直しをお願いいたします!!