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個人的名盤レビュー#17 Mr.Children 16th ALBUM "SENSE" (2010年)

皆様ごきげんよう。Loopです👼
今回も個人的名盤レビュー楽しくやっていきたいと思います!
第17回目はミスチルが2010年12月01日に発表したこちらの作品っ!

16th ALBUM "SENSE" です!パチパチパチパチ~!!✨

桜井和寿 氏、田原健一 氏、中川敬輔 氏、鈴木英哉 氏、小林 武史 氏からなる日本を代表する4人組(か怪しかった)ロックバンドのMr.Children。
そんな彼らが2010年に発表した約2年ぶりのアルバムがこの"SENSE"です。

先行シングル的扱いが"fanfare"のみ。しかも配信限定だったということで
CDシングルとしての先行が1曲もない(当時としては)異例の作品でした。
また、発売二日前まで収録曲が明かされずにプロモーションもほぼなし。
恐らくCMでかかってるあの曲が入るんじゃない?みたいな状態でした👼

これは"先入観無しに音を受け止めて欲しい"というバンド側の意向ゆえで
鯨ジャケと相まり聴くまで異様な空気を醸し出す作品という印象でした。
と、例のごとくここからは1曲ずつ触れていくよ!(/・ω・)/

01.I
I(アイ)
ですね。アルバム再生して初っ端から凄まじい衝撃を覚えた曲。
渋いアコギイントロと"もういいでしょう"という歌詞から始まる1作で
兎にも角にも過去最高にダークなオープナーと言っていいと思います。

自身を卑下している、と見せて何か他者にも矛先が向いている印象で
もっと言うと業界全体に向かって吐き捨てているような歌詞が続く。
正直"深海よりも深海してない?"みたいなレベルの曲です。
ちなみに私は大好きです。次曲に繋がるアウトロのギミックも良き。

02.擬態
1曲目の巻き戻し音っぽいアウトロから間髪入れずに始まります!🐋
一応リード曲的扱いで先行的にラジオ限定で解禁されていたりしました。
また、CMではこの曲の歌詞のフレーズが象徴的なモノとして使用され、
後にBESTにも2度収録されるなどシングルなみに優遇されている楽曲。

ミスチルの漢字2文字曲(蘇生、未来、箒星、東京etc)はハズレが無い!
みたいにずっと思っていて例に漏れずこの曲もとてもとても素敵な曲。
ただ他の2文字曲よりも何処か屈折した感情をはらんでいると思う。

歌詞に3回血が出てきたりサプリメントのくだりだったりを見てると、
1曲目の"I"同様何か自問自答しつつ世の中に警鐘を鳴らしている感じで
音は清涼感があるんだけど歌詞の主人公は煮え切らないようなイメージ。
系統は違うけどのちの"箱庭"も音と歌詞に距離がありますよね。

03.HOWL
BOLERO期を思わせるしゃがれ声字余りボーカルが特徴のポップ作👼
露骨なぐらいアピールしてくるピアノアレンジは賛否両論ありそう。
実際私も初めて聴いた際は全部バンドでやってほしいと思いました。
ただこのやたら前に来る感じも今となっては恋しいよコバタケさん

ホォオオオオオオオオオオゥ!という雄たけびがだんだん癖になるし
(カラオケで再現しようとするとちょっと異常者になっちゃうけど)
往年のミスチルみも感じられて非常に好きな曲ですね(*'▽')
すごく勝手にですけどシーソーゲーム2と呼んでいた時期があります。

ちなみにこの曲も音は弾けてるけど歌詞はもごもごしている箇所あり。
胃袋・扉・制御不能の怒りあたり登場するのめっちゃアツいけどね!!

04.I'm talking about Lovin'
お洒落で可愛いらしくて何処か懐かしい作風の楽曲です!!(*'▽')
初期アルバム3作の楽曲を今のフィルター通して演奏しているような…
テンポがとても速いわけではないのですが言葉数が多めです。
歌詞にシーソーが登場するのがアツい…
なんかこのアルバムは全体通して歌詞の言葉選びがアツいです。

05.365日
2009年からNTTのCMソングとしてオンエアされていたポップバラード。
今だになんで君はシングルじゃないの?と曲に問いかけてしまいますね。
"擬態"同様にBESTにも2度収録され代表曲として存在感を示しています。

冒頭に書いた通りこのアルバムは前情報があまりにも少ない作品でした。
そんな中この"365日"はかなり早い段階でオンエアされていたものなので
私はそのクリスマスっぽいアレンジから"いつでも微笑みを"を連想して、
次作はIT'S A WONDERFUL WORLDっぽいに違いないわ!絶対そうだわ!
と予想していました。結局違いました。

前述の予想から恐らくアルバムの終盤に入るわ!と思っていたのですが、
思ったよりも早めに登場した上、なんか次曲に持ってかれる感じもして
"アルバムに入ったら意外と目立たなかった"枠みたいな印象ですね👼

06.ロックンロールは生きている
私の中の"365日"の余韻をキャタピラで踏みつぶしにくる
ような異色作。
でも凄く好き。何が好きかって楽曲の構成の異様さ/奇〇具合なんです。
所謂デジロック路線なんだけど今までのそれとは明らかに違います('ω')
ギターロックパートとデジパートが割とパックリ分かれているから。
下手をしたら継ぎはぎになってしまうスレスレの構成。

特に2分50秒あたりからの謎の盛り上がり→しれっと本編の戻るとこ。
何これ!?超イカしてんじゃん!!と初めて聴いた時衝撃でしたね。
アウトロにこれまた謎の余韻を残してるのもダークで好き。

07.ロザリータ
大大大好きな曲。レトロモダンな空気をまとった切ないバラードです。
アルバム曲の中でも特に歌謡的なメロディ―を持った曲だと思います。
割と長い曲ですが飽きないし。

けどこれ歌詞が対象としているお相手の年齢はどれくらいなの👼??()
ザを抜いたらロリータになるって理由でずっとそう聴いてるんですけど。
何か危ないけど雰囲気良いし…まぁ…ね?みたいに聴いてるんですけど。
まぁいいか。

1分45秒あたりと2分58秒当たりの繋ぎのメロディーが凄くお気に入り。
ドロッとした一昔前の昼ドラっぽい。

08.蒼
途中まで
ピアノ&アコギメインのちょっと小休止的なバラード。
ミスチルのこの小休止にしては名曲過ぎる小休止曲良いですよね(*‘∀‘)
"空風の帰り道"とかでもこの感じを抱きます。
途中から口笛が入ってくるのですがこれまたとても雰囲気あって良き。

09.fanfare
2nd配信限定シングル。ONE PIECE FILM STRONG WORLDタイアップ。
さっきまで口笛吹いていたのに急に壮大に盛り上がる曲順、好きよ!()
ちなみに配信版とはMix違いのアルバムバージョンになっています✊

とにかく血管ブチ切れるんじゃない?ぐらいのAメロのテンションと、
もう字余りなんて知るもんか!!みたいな歌詞の詰め込み具合が最高。
タイアップ先に合わせて航海にまつわるワードが多めなのも特徴です。

ぶっちゃけ派手過ぎてSENSEの中ではめちゃめちゃ浮いているんですが
もう何か浮いているとかどうでも良くなる熱量があるので良いかなって。

ちなみに初めてカラオケでこの曲歌った時にあまりにも私舌が回らなくて
"たーとえて言うとぉ!しゅれ…しゅっぼ、ぼくはパ、パンパン…パダンサァアアアでぇえええええええええぇええええす!!"
みたいになった記憶があります。パントマイムダンサーと言いたかった()

10.ハル
本当になんとなくなのですが8曲目の蒼と近しい世界観を感じる楽曲。
テンポやピアノの主張ゆえにそう感じるのかもしれないです🎹
歌詞の一言目がUFOっていうのもなんだかシュールで好きだったり👽
前曲の印象が強すぎて最初流し聴きしてしまったの今では反省。

ハルというタイトルではあるのですが季節感を押し出しすぎてない。
あえて漢字の"春"にしてないのも意図の有無は別として良いなって。
どちらかというと空(宙)を切り取っている曲です…よね?|ω・)

11.Prelude
過去曲が歌詞の中にたくさん登場するテーマソングみたいな曲です(*'▽')
この曲を発売まで取っておいてるの(超絶良い意味で)ズルいよね。
とにかく何処を切り取ってもファンが感慨深くなる要素しかない名作。
過去曲の歌詞に対して今の桜井さんが呼び掛けているこの胸アツ展開…。

ある種この曲で深海を脱したというか深海と和解したようなイメージで
実際このアルバム以降のダークな曲は別のステージに行ってる気がする。
まぁ夢の世界で出口探したり早急な対応が待たれたり最近もしてるけど。
(何なら最新作は樹海に行ってる印象だし…海から森行ったやん)

12.Forever
バンド自身のドキュメンタリー映画のエンディングとして使用された曲。
(
Mr.Children / Split The Difference)
アルバムにおいてもエンドロールの役割を存分にこなしてくれています。

~えば。で韻を踏んでいく歌詞が聴いていてとても気持ちが良いし、
アレンジも過剰にキラキラさせていないのがすごく好印象です!(*'▽')
(とは言えピアノ際立ちすぎてバンドが追いやられてる時期だけど…)

fanfareから濃ゆい曲が並びすぎているのでそこだけずっと気になるけど
(fanfareだけその中でもやけにテンション高いけど)
落ち着いて1作通しで聴ける元気がある時聴くと凄く感動する流れです。

あと"ロックンロールは生きている"までをLPで言うところのA面として
"ロザリータ"からこの曲までをB面として聴くととてもしっくり来ます。
いや全然しっくり来んがな…って人は御免なさい💦

ということで今回はミスチルの16作目のアルバムを紹介しましたっ!!
前作のポップさも引き継ぎつつ何処か悩み悶えている楽曲もあります。
ダークなミスチルを期待している人にもとても嬉しい作品!(/・ω・)/
聴いたことない人はぜひ聴いてみてね!✨

それではまた別の記事で!('ω')ノ

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