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「AO入試で楽して受かる」とか考えてる受験生、危機感持った方がいい。その①

「AOは楽勝」と思ってるそこのあなた、受験ナメてないですか?

そもそもAO入試とは何か(おさらい)

こんにちは。Loohcs志塾 渋谷本校舎長の佐々木です。

皆さんは「AO入試」(現在の正式名称は「総合型選抜」)というものをご存知でしょうか?

この記事を読んでいる感度の高いみなさんには説明不要かもしれませんが、もしかすると世間の認識は、
「なんか書類と面接で合否決まるやつでしょ?」
「知り合いの勉強できない子がこれで大学受かってびっくり」

くらいのレベルかもしれませんね。

現代日本の大学入試には、大きく分けて以下3つのタイプがあります。

  1. 一般選抜(いわゆる一般入試)

  2. 総合型選抜(いわゆるAO入試)

  3. 学校推薦型選抜(公募推薦、指定校推薦など)

このうち学校推薦型選抜については今回は割愛します。学校推薦型選抜と総合型選抜は似ていますが、簡単に言うと「校長先生が受験生を推薦するか、受験生が自分自身を推薦するか」の違いだと思って差し支えないです。

今回大事なのは一般選抜と総合型選抜の具体的な違いについてです。
リクルートの「スタディサプリ進路」では以下のように説明されています。(リクルートって就活とゼクシィ以外にもいろいろやってるんですね)

「一般選抜は、大学・学部によっては面接や口頭試験があるところもありますが、学科試験が評価の中心になる試験です。
それに対して総合型選抜は、志望理由書や調査書といった書類審査、小論文や共通テストなどの学力試験、面接など、さまざまな切り口から受験生を見ていきます。」

総合型選抜とは?AO入試からどう変わった? 学校推薦型選抜との違いは? 特徴や流れを解説
https://shingakunet.com/journal/exam/20170327210803/

ものすごく簡単に言うと、一般選抜はペーパーテスト一発で合否を決める、昔からの「大学入試」のイメージに近く、一方で総合型選抜は「エントリーシート+履歴書+筆記試験+面接」で合否を決める就活の大学入試バージョン、というイメージです。
(志望理由書→エントリーシート、調査書→履歴書、小論文や共通テスト→筆記試験と読み替えるとわかりやすいかと思います)

また、総合型選抜は一般選抜よりも4~5か月ほどスケジュールが前倒しになっていることが大きな特徴です。
総合型選抜では早ければ9月には書類を出願し、11月には合否が出てしまいます。その後4月までの半年間、何をして過ごすかは受験生の自由というわけです。

一般入試で大学を受験した人ならだいたい身に覚えがあるのではないでしょうか。高3の11月頃、「よし、これから受験本番だ!」というタイミングで唐突に同級生が言い放った

「よっしゃAOで大学受かったwww受験終わったし死ぬほど遊びまくるわwwwww一般の奴ら乙wwwww」

みたいな爆弾発言を。なお筆者は一般受験組なので先の文章には若干の私怨が含まれております。現役の受験生に非はありません。念のため。

「勉強ができなくても大学に受かる」?

さて、筆者は仕事柄、総合型選抜(長いので以下「AO」と略します)を考えている高校生や親御さんとよく話す機会があるのですが、5人に1人くらいの割合でこんなことをおっしゃる方と出くわします。

「うちの子は勉強が苦手ですから、一般入試はちょっと無理そうなんで、AOで受からせてあげたいですよね」

もうこの時点で割と「黄信号」なんですが、そうはいっても他に前向きな理由があるかもしれない、受験生本人の声も聞いてみようと「行きたい大学とか学部とか、あるいは大学でやってみたいことはある?」みたいに掘り下げていくと、

「まあそんなにないんですけど、なんとなく早稲田とか、慶應とかっすかね~」

特に理由はないけど、なんとなく早慶。

はい、これは赤信号ですね。
まあ我々もプロですから、この受け答えだけで「門前払い」ということはありませんし、「なんとなく早慶」からどれだけ具体性と説得力のある志望理由をひねり出すかが講師の腕の見せ所でもあるわけですが、正直言って、

この人たち、だいぶ受験をナメてます。

本当にひどい場合は「悪いことは言わん、おとなしく東〇か武〇塾に行きなさい、そして今日から死ぬほど単語帳と参考書を暗記しなさい」とか言いたくなります。何なら筆者が働いている渋谷本校は東〇渋谷校と同じビル

誤解のないように補足しておくと、【AOなら一般入試では到底受からないような大学に受かる】というのは、「ある意味」正しいです。

「ある意味」とつけたのは、「いくつかの条件をクリアした場合のみ」一般入試では到底受からないような大学に受かることがある、というのがAOの実情だからです。
この条件を満たしていない場合、むしろ一般入試に全振りしたほうが偏差値の高い大学学部に受かることもあります。
実際、Loohcsでも「勉強苦手→AOに挑戦するも全滅→一般入試に切り替えてそこそこのレベルの大学に合格」という例は意外とあります。

では、「一般入試では受からない大学にAOで受かるための条件」とは何なのでしょうか?


……というところで今回は終わりにしたいと思います!(いやらしいですね)

続きは「その②」に書きます!お楽しみに!

[今回の記事担当]佐々木 雄大
1994年生まれ。岩手県出身。東京大学教育学部卒。自身の受験をきっかけに、既存の大学入試制度や画一的な学校教育に疑問を抱く。アクセンチュア株式会社で2年勤めた後、Loohcsにジョイン。高等学院教員を経て現在は塾事業部で直営校統括・渋谷本校校舎長・事務局を兼任中。

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