二度寝して見る悪夢は本当に悪夢なのか
二度寝をすると100%悪夢を見てしまいます。
普通に寝てても夢は見ますが、二度寝時の確率ほどではありません。
明らかに高い確率で二度寝したときに悪夢を見る。そんな私ですが、疑問に思うことがあります。
夢占いの知見からしたら悪い夢ではないかも
どうしたって二度寝の後は寝覚めが悪く、一日のスタートがこれでは景気が悪い。悪夢確定だったとしても、その内容から「意味」を探れば、案外悪い夢でもないかも。と予測を立てました。
救いの手を借りるのはこちらのサイト。
↑多分、夢占いサイト界で大メジャーなはず。
こんなにもわかりやすいドメインを取得しているのだから。
それでは早速検証開始。
悪夢
「穴に落ちて宇宙人に追いかけ回される」
初夏の土曜日、湿り気の多い日に二度寝して見た夢。
場所や時刻は不明。
月面っぽくもあり、夜の砂漠っぽくもあった。
直径5mほどの穴がぽっかり空いている。
暗く深い穴へぶつかりながら落下して、地底のような場所に。そこで私は宇宙人に追いかけ回され、追いつかれないように距離を保って逃げている…………
最近見たこの夢からエッセンスを抽出して、夢占いにかけてみました。
まず「穴」と「落ちる」を占いにかけました。
統合すると、「心理的に不安な状態。生活習慣の乱れやメンタル面の乱れが起因している可能性が高く、そして運勢の低下の暗示」とのこと。
普通に悪い夢だ。
共通するワードは「不安」でした。
たしかに、弱気で自信のない性格が表れているともいえる。会社のストレスチェックでも抱えるストレスの大部分となる要因は「不安」だと診断されました。
「宇宙人」と「追われる」を占いにかけました。
要約すると、「心理的に敏感な状態。何か悩みがあって切迫しているのが原因かも」ということに。
しかし「宇宙人に良い印象を持ったら出会いの暗示」や「逃げ切れたなら心配事解決の暗示」などプラス面に捉えられるルートもあるようです。
残念ながら夢の中の宇宙人に怖い印象を持っていたので出会いの暗示ではないっぽい。そして、逃げ切れるかも!といった途中で目が覚めたため、私の心配事の解決まではあと一歩というところでしょうか。
ということは……
結論
悪夢は夢占いにかけてもやっぱり悪夢
という結果になりました。
なんだか釈然としませんね。ぼんやり遠回しに誰にでも当てはまることを言われてるような気分でスッキリしません。
夢占いに頼るつもりが悪夢という事実は揺るがず。
悪夢を見やすいのは睡眠が浅いとか深いとかの関係なんだ!どうせ!知ってるよ!レム睡眠とかノンレム睡眠とかそういうのでしょ!
もういい!私は先に部屋へ戻って寝る!
といった結論で終わるわけにはいきません。
非科学から出たアンサーでは腑に落ちなかったため、ここは趣向をぐるっと変えて、科学に頼りましょう。
睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を周期的な波として繰り返しています。教えられたわけでもないのに、なんとなくそういうのって覚えてる。
脳の覚醒度が高い(睡眠が浅い)と、身体は眠っていて脳は起きている状態になるため夢を見やすくなります。
では、悪夢を見る理由は?根本的な原因は?
調べたところ、イギリスのカーディフ大学の心理学研究にこんな論文がありました。
この論文は『夢の内容と心理的欲求の関係性』を研究したもの。
まず、研究対象110名に夢日記を3日つけてもらい、悪夢の回数や種類と日常体験に関連があるか分析を行なった。この研究・調査により、心理的欲求が満たされていないほど繰り返し悪夢を見ることが明らかに。
心理的欲求が満たされていない人たちの多くは、長期・短期的にフラストレーションを感じていると報告しており、恐怖や悲しみを感じる夢を見ることが多かった、と。
この結果から、心理的欲求が満たされない場合、人は繰り返し悪夢を見るようになると論じられています。
「二度寝して見る悪夢」は、
脳の覚醒度が高い(睡眠が浅い)状態と心理的欲求が満たされていない(不満や不安などのストレスがある)状態が重なったものだと考えることができます。
つまり……
脳の覚醒度が高い = 夢を見やすい
欲求が満たされてない = 悪夢を見やすい
であると考察できます。こんな具合でどうでしょうか。
夢占いや夢診断と、さまざま存在しますがそのどれもが科学的な根拠や裏付けはありません。が、夢の内容が心理要因にしっかりと関係していることがわかりました。
起きてる間の記憶や体験は深層心理として夢に反映されるため、ストレスやその根源の解消ができたら快適な二度寝も”夢”ではないかもしれません。
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