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【随想】映画『シン・ウルトラマン』樋口真嗣

シンウルトラマン

シンウルトラマンを観た
「観たぞ」という言葉が一番マッチする

案の定
庵野秀明

壮大な
庵野秀明による
ウルトラマンの二次創作

なぜウルトラマンは人類の味方をするのか
なぜウルトラマンは巨大化するのか
なぜウルトラマンは空を飛べるのか

等、アンヌならぬ
アンノ隊員なりのこたえを
提示していく

しかしそれにしても
視覚情報に
気になる点が多すぎて
情報過多なセリフが
ほとんど頭に入ってこなかった

役者殺しの演出
不可解な構図
セオリー無視のカット繋ぎ
チープなCGシェーディング
記号的なモーションキャプチャ

当時の特撮のアナログさを最先端の技術で
表現しましたということなのかもしれないが、
単に技術が遅れているようにしか見えなかった

猫背の巨大な主人公が繰り出す光線は
エヴァを見ているのか
ゴジラを見ているのか
庵野を見ているのか

CGでよかったのは
東京の夜景を低空飛行する
ウルトラマンのカットだろう

あのコンクリートジャングルの夜景を
滑空するスーパーヒーローの絵は
ハリウッド映画ではなかなかお目にかかれない

それにしても
庵野マジックは
たくさんの細かい引っ掛かりを
見るものに与え続ける

タネも仕掛けもありそうなミスリードに
囚われているうちに
いつの間にか目の前で手品が完遂している

そういえば
岩井俊二監督の
『8日で死んだ怪獣の12日の物語』
は何であったのか

斎藤工も
樋口真嗣も出ているが…

バルタン星人、レッドキング、ピグモンが
観たかったなぁ


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