【あがり症】ノリと勢い
あがり症克服のために
トライアンドエラー
(セルフ人体実験ともいう)を
繰り返した、ロン毛のあがり症です。
今回のテーマは、
「ノリと勢い」です。
私は、あがり症を治そうと試行錯誤する過程で、
色々な発見をしました。
その一つが、
“ノリと勢い”は大切だということ。
今回は、それについてお伝えしたいと思います。
“ノリ”と“勢い”とは?
まず、“ノリ”からいきたいと思います。
友人・同僚との会話で、よく、
「あいつ、ノリがエエな~」とか、
言ったりします。
その”ノリのいい人”を思い出してみると、
あまり深く考えずに、
調子がよく、リズムよく、
人の話に乗っかって同調する人のように思います。
あと、音楽でも
「ノリのいい曲」と言ったりしますが、
そういった曲は、バラードではなく
テンポ速めのダンスミュージックを思い出します。
ですから、ここでの“ノリ”とは、
「調子よく、リズムよく」
ということにします。
次に、“勢い”について確認したいと思います。
これも、友人・同僚との会話で、
「あいつ、勢いあるな~」と
言ったりします。
一つ例を挙げると、
私の住んでいる関西では、
ボケることが日常的です。
そういうカルチャーなので、
皆んなボケるチャンスを見計らっています。笑
(私の周りでは、これ、ホンマ)
そして、ボケればスベることもある。
そのスベった時に、それをものともせず、
立て続けにボケを被せてくる人がたまにおり、
そういった人は、
「勢いあるな~」と評価されたりします。
ですから、ここでの“勢い”とは、
「深く考えずに後先かえりみないこと。
いさぎよいこと。」
とします。
ここまでの内容から、”ノリと勢い”とは、
「リズムよく、調子よく、
深く考えず、後先かえりみないこと。」
と、整理しておきます。
さて、私の経験上、
あがり症の方は、完璧主義や、慎重といった
性格の方が多いように思います。
その一方、
“ノリと勢い”は、そういった性格と、
反対の要素だと考えています。
“ノリと勢い”を失った、実体験エピソード
私が極度のあがり症に苦しんでいた頃は
“ノリも勢い”も完全に失ってました、、、
その理由を、いくつか書いておきます。
当時、極度のあがり症に苦しんでいた
私にとって、人と話すことは「危険」な行為。
だから、人と話す時に、声の震えといった
身体反応が出てしまいそうになる。
そして、一度それを経験すると、
恐くなって話せなくなるんですよね。
私は、“話す行為”そのものに
脅威を感じる状態になっていました。
ほかにも、体と心が
疲弊しきっていたというのもあります。
当時は、常に神経が過敏な状態でした。
人前で話す機会が訪れないか、
ビクビクしてましたね~。
これが、メッチャしんどい。
常に交感神経が優位になっている状態で、
睡眠もメチャクチャ浅かったです。
そして、そんな不甲斐ない自分に対する、
自己否定にも苦しめられる。
こういったことにより、
当時は、体と心が疲弊しきって、
心底、元気が無かったと思います。
(でも、脳は覚醒状態でギンギンという、、、汗)
さらには、人からどう見られるかを、
尋常でなく気にしていました。
他人に、自分の緊張した様子を
見られてはならないという気持ちが、
桁外れに強かったですね。
ちなみに、
今回のテーマである”ノリと勢い”は、
“出たとこ勝負”のスタイルです。
しかし、当時の私は、
人からの評価が不安で仕方なく、
そんな”出たとこ勝負”する勇気なんて
1ミリもありませんでした。
(まだまだ、他にもありますが、)
私は、こういった理由によって、
“ノリと勢い”を完全に失っていました。
“ノリと勢い”を取り戻す
私が、人前で話す練習会に
通うようになって気づいたこと。
それは、あがり症が、
「恥かきたくない症」でもある、ということです。
ちなみにその“恥”が何から生まれるかというと、
“声や体の震え”や、“赤面”や、
“頭が真っ白”といった身体反応ですね。
こういった発作的な症状により、
コントロール不能となった自分を
他人に見られることが、死ぬほど恥ずかしい、、、
だから、何としてでも
身体反応が出るのを防ぎたくなります。
しかし、身体反応(=恥)を、
ダメなことと思えば思うほど、
緊張の悪循環にハマってしまい、
症状が強まってしまいます。
私は、上の悪循環に
数えきれないほどハマりましたね~。
では、どうすればいいのか?
それは、身体反応(=恥)を受け入れることです。
身体から伝わる、
圧倒されるような身体反応(=恥)を
ダメなものとせず、
「いつものやつ」や、
「あって当然だ」と受け入れるのです。
その時に役立つのが、“ノリと勢い”。
繰り返しますが、”ノリと勢い“とは、
リズムよく、調子よく、
深く考えず、後先かえりみないことです。
もうお気づきかも知れませんが、
“ノリと勢い”は
“恥”を受け入れる姿勢なんですね。
人前で話す時に、
「どうなってもエエわ」
「恥かいてもエエわ」
「勢いだけで、やったるわ!」
と、“ノリと勢い”のスイッチを入れ、
その熱量のまま、人前で話してみる。
そうすれば、うまくいくことが多かったです。
“身体反応”が出るのも、
“恥”をかくのも、前もって織り込んでおけば、
恐いものはないということ。
恐いものがなくなれば、
交感神経も鎮まるということです。
まとめ
今回紹介したように、
“ノリと勢い”は大切です。
とはいえ、
なかなかそれが出来ないのも分かります。
そういう方は、失敗しても大丈夫な場所で
スモールステップで、
試してみてはどうでしょうか?
ちなみに、私の場合は、
人前で話す練習会で、トライアンドエラーして、
やっとできるようになったかな〜、という感じです。
最後に告知です。
5/12に、あがり症の方専用の
人前(画面前)で話す練習会をします。
よければ、ご応募くださいね!
私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。
(関連リンク)
・いちばん恐かったもの
・恥をかく勇気
・自分をさらけ出す勇気
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?