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あ る 地 名 の 風 景

太海、日傘をさす女性   futomi

梅雨の晴れ間を選んで房総を旅しました。
列車なのですが、車窓に流れるひなびた、のんびりした街並みと
青い空、青い海の風景が心に沁みます。

そこでちょっと気になったのが、
鴨川あたりから上総一ノ宮あたりにかけて
最後に“み”が付く駅名・・

駅名は地名からとっているのでしょうが、
江見、太海(ふとみ)、夷隅(いすみ)、東浪見(とらみ)など

地図で見ると、上総一ノ宮から北の九十九里浜に入ると
まったく見当たりません。

“み”が何を意味しているのか気になるところですが、
もし、共通する何かがあるとすれば、
砂浜ではなく山が迫る磯や入り江に関係している・・かも
なんて思いながら、一番強烈な印象の“太海”に降り立ちました。

この太海駅、またまた金田一耕助に登場するような
レトロ感漂う無人駅です。

夏の一日、こんな風景に出会えただけで
旅の甲斐がありました。

じゃあ何でその駅舎を描かないのかって?

それは、どうしてもこの坂を歩く
日傘の女性を描きたかったからです(笑)

とは言っても、ちょっと小さいですねえ。
原画ではもう少しよく分かるのですが。

タイトルはお気づきのように
モネの「散歩、日傘をさす女性」のパクリ・・
いや、オマージュです(笑)

それにしても
海が太っているわけでもないだろうし、何でしょう・・この地名・・

(つづく)

(千葉県鴨川市)


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