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【反省】結局彼女できませんでした。全て僕の努力不足が原因です。

【前回までのあらすじ】
・今年3月から人生3度目のマッチングアプリを始め、2人の女性とデートに行くことに成功したのち、唯一の持ち駒として僕に残されたのは同い年でジャニヲタのMさん。
・Mさんとは2回の食事デートに行くことができ、僕がアプリを辞め、LINEでのやりとりに移行して3回目のデートに行く雰囲気になっていた矢先、僕は今更ながら対人関係に消極的な自分の性格やコミュニケーションの難しさという壁にぶち当たり、苦悩の日々を過ごしていた。(前回の記事↓)

 さて、結論から言おう。Mさんとはうまくいかなかった。というか、2週間ほど前からメッセージのやりとりが止まっている状態で、これは僕の方から止めてしまったのである。応援してくださった数少ないフォロワーの方々や、通りすがりの方々には申し訳なく思う。

 せっかく2回もデートに行っておきながら、なぜやりとりを止めてしまったのか。もうそれは単純で、「これ以上、話したいことがなくなってしまった」という一言に尽きる。

「話したいことがない」という致命的な問題

 過去の記事で何度も書いてきたが、Mさんとは元々あまり共通点もないままなんとなく2回目のデートまで行ったけれど、ご飯を食べながら当たり障りのない世間話をしただけで、フィーリングが合うとか、好きになれそうとかいう気持ちを抱くことはなかった。単に暇つぶしの話し相手で、それがたまたま異性だったということに過ぎない(相手も同じ気持ちだろう)。

 それ以上に関係性を進展させるきっかけもなく、お互いに(おそらく)恋愛感情は全く芽生えず、先が見えない中で、なんとなくダラダラと1日1往復ほどのやりとりを続けていた。

 僕にとっては選択肢がMさんしかなく、この人と行けるところまで行くしかないという追い詰められた状態の中、関係性の地盤が築けていなかったというか、少しのことで崩れてしまう危うさを孕みながらのやりとりであることは僕も承知していたが、どうやって踏み込めばいいのか僕にもよくわからなかった。

 2回目の後に、3回目は映画デートに行こう、コナンでも見ようかと話をしていたし、やっとタメ口で話せるようになってきた頃がおそらくピークだったのだろう。

2回目のデートで行った和カフェ

 予定が空いている日を聞いても「また連絡するね!」と言いながら全然教えてくれなかったり、相手が体調不良でしばらく延期になったりしているうちに、気づけばコナンの映画をやっている映画館はほぼなくなり、Mさんの返信もどんどん適当になってきていた。いつも同じ顔文字を使ってくるし、やりとりを続けようという気が感じられない。こうなると自分としても楽しくないし、失礼ながら時間の無駄でもある。相手にとってもいつしかそうなってしまったのだと思う。

 で、「話したいことがない」・・・そう一旦思ってしまってからは、もうおよそ何も浮かんでこなくなってしまった。仕事の忙しさにかこつけて返信を後回しにしていたら、2日3日と経ってしまい、気づけば1週間ともなると、どんどん返信しにくくなってくる。

 時間が経てば経つほど、返信が遅くなったことに対するうまい言い訳を考えないといけないし、もう1度やりとりをなんとか再開してもらうためには、なるべく渾身のメッセージを送って相手のご機嫌を取らないといけない。そうしなければ、今更何?と思われかねない。そんなことを考えているうちに、あっ、もうこれはやってられないなというか、これ以上先には進めないなと思ってしまったのだ。

 じゃあどうするのか。相手に「もう先には進めないと思ってしまったのでやりとりを切ってもいいですか?」なんてバカ正直なことも言えないし、「ほかにいい人が見つかったのでごめんなさい!」と嘘をつきたくもないし、「僕のこと正直どう思います?もうどうでもいいと思ってるんでしょ?」と開き直って問いただすわけにもいかない。というわけで、「ひたすら既読無視」という王道かつ最低の方法を取らざるを得なくなってしまったのである。

 もちろん、天気の話とか、新紙幣の話とか、トランプ元大統領の銃撃事件とか、世間話的なことをしようと思えばできないことはない。が、それではやりとりをしないのと同じことであり、埒が明かない。相手のオタク活動のことももう聞き飽きた。

 恋愛関係になるのは無理でも、いっそホテルにでも連れ込めばいいじゃん!などと無責任に上から目線のアドバイスをしてくる輩もいそうだが、Mさんは実家暮らしで本人談によるとかなりの箱入り娘だし、そういうことにはかなりガードが堅い人という印象を受けたから、これから気の遠くなるほどいくつもの段階を踏まないとそこまで辿り着けないだろう。そのうえ、そもそもそれが許されるような性的魅力が僕にないことは重々承知している。というわけで、僕は静かな撤退を決め込んだのであった。

敗因:努力が足りなかった

 さて、今回もうまくいかなかった原因、それはひとえに僕の努力不足である。今回、自分の容姿の問題はとりあえずクリアできたとして(どう考えても、第一印象が不合格の男と2回もデートには行かないだろう)、コミュニケーションの問題が大きいと思ったから、そこにスポットを当てて、次の3つの点での努力が足りなかったと分析した。

相手を知ろうとする努力

 相手の趣味嗜好をもっと知って、相手と同じ体験を共有しようとする努力が足りなかった。冒頭にも書いたがMさんは筋金入りのジャニヲタであり、LINEのサムネイルも推しの写真だし、ステータスメッセージも推しの曲からの一節を引用している(ジャニーズやオタク活動に毛頭興味のない僕は、正直これを見た時点で「うっ・・・この人と本当に仲良くなれるのか・・・」と思ったものだが)。

 例えば推しの曲を聞いたり、推しが出ているドラマやバラエティーを見たりして、それを話題にしたり、感想を教えてあげたりといった、そんな何気ない努力ができなかった。時間がないのを言い訳にしていた。

 この前、21時までの残業を終え、朦朧とする頭でやっとMさんの推しの主演ドラマの1話を2倍速で見たが、特にこれといった感想をひねり出すこともできなかった。これほどまでに逃げてきたのは、おそらく「見たくなかった」からなのではないか。もう相手に興味をなくしてしまっているからではないか。

 普通に恋人ができる大多数の人間は、このような努力を時間の無駄とも何とも思わないでやってのけるのだろう。相手の趣味嗜好を共有できるのは無上の喜びとでもいうように。僕にはそれができなかった。

コミュニケーションをもっと発展させる努力

 MさんとはアプリやLINEでのメッセージのやりとりに終始していたが、通話に誘っておけばなにか違っていたかもしれない。だが、前回の記事でも書いたが、通話は苦手なので、まずその前提として話題を整理し、シミュレーションをしてからじゃないと厳しい。その作業すらもできていなかった。だって、ちゃんと準備してからじゃないと「え、なんで通話に誘ったの?話のネタないなら誘わないでよ!」って思われてしまうし。

 あとは、これはもう妄想のレベルだけど、何か共通の趣味、例えばゲームでもあれば良かったなと思う。会えなくても、オンラインゲームとかで協力してプレイしたりすれば関係性も一気に深まるはずだ。やはり、共通の趣味嗜好があまりなく、話も合わないのでは、同じ時間を共有することに後ろ向きになってしまうし、関係性が先に進みにくいのだと思った。

相手に心を開く努力

 同時に、僕の方から相手に心を開く努力も足りなかった。例えばもっとくだらないこととか、日常のしょうもないことをメッセージで送って共有したりできていれば、もう少しフランクなやりとりができていたかもしれない。「今日コンビニスイーツ食べたよ!」とか「上司に叱られた・・・」とか、そんなことでいいのだ。丁度、僕がいつもXで投稿しているように。

 だが、Mさんとの間のやりとりはいつもどこか形式ばっていたというか、お互いに本来の自分を出せないまま、当たり障りのない話しかできなかったなぁと今更ながらに振り返っている。

 以上、つらつらと自分に足りなかったところを書き出してみた。一人の女性と安定的な関係を築いたうえで恋愛関係になるというのは何よりもコミュニケーションの問題であり、それを今までの人生で軽視してきた僕にはそもそもうまくいくわけがないのである。

ワンナイトへの憧れ

 さて、容姿の問題のみならずコミュニケーションの問題という大きな壁があることが分かったが、これを踏まえてもう金輪際女性との関係を諦めるのかと問われたら、ハイそうしますと二つ返事で答えられるほど割り切れてはいない。

 Mさんにはひどいことをしてしまったかもしれない。もう彼女が欲しいなどと無邪気に言える資格は僕にはないと思っているし、「いない歴=年齢」からの脱却はもういい加減諦めるべき時なのかもしれない。ただ、もうひとつの大きな汚点である「素人童貞」からの卒業はまだ諦めたくはない。「金銭を介在させない限りは女性とセェェスできない、何の性的価値もないオス」という烙印が自分に対して押されていることがどうしても耐え切れないのだ。

 だが、彼女を作って関係性を順調に深めたうえで、愛のあるセクースをしてめでたく素人童貞を卒業するという、普通の人間が普通にやってのけていることが僕には至難の業であることがわかった以上、いわゆる「ワンナイト」とか「オフ●コ」といったやり方しかない。

 ワンナイトへの憧れはもちろんある。自分がおそらく苦手とするところの、「1人の女性とコンスタントに関係性を継続する」ことへの努力を必要とせず、「したら終わり」という、そういう意味では気楽で、何の後腐れもない割り切った関係だからだ。

 ワンナイトの相手にふさわしいかどうか判断されるうえでは、学歴や年収といった社会的ステータスや、今回僕が課題だと思った「趣味が合うか」とか「話が合うか」はどうでもよく、その分、僕にワンナイトに誘い込めるほどのコミュ力や、この男になら身体を預けてもいいと女に思わせるほどの容姿やテクニックがないと厳しい。少なくとも僕のようなチー牛はほとんどの場合門前払いされるのがオチだろうし、あと最低100回は生まれ変わらないとできない所業に思えてくる。

 しかも昨今の世の中では、「あのチー牛ホビット、流れでヤらせてやったけどキモかったし下手だったし、イライラするから」とかいった理由で「実は同意していなかった」ということにしてしまえば、僕は一瞬で社会的に抹殺される。そこまでのリスクを負ってまでやるべきことなのかというと、よくわからない。

 そんなことを考えながらああでもないこうでもないと自分の内面とひたすら向き合っているうちに、あっという間に僕は30になるだろう。どうせ愛のあるセーースをすることは絶望的なのだから、素人だろうが商売女だろうが同じことだ。やはり「できないことはできない」と割り切り、定期的に風俗に通って性欲を発散することが最適解なのかもしれない。

おわりに

 改めて、普通に彼女を作れている普通の人間が僕には超人に思える。彼らがやすやすと踏み越えられるステップの初歩の初歩のところで僕は挫折してしまったということなのだろう。

 大人なら誰でもやっている(やったことがある)のが労働と恋愛なのだと思う。僕には前者はかなりギリギリの状態ながらもなんとか飯を食っていくために続けられている。だが後者はちょっと無理かもしれない。もう遅すぎたのだ。

 さて、既読無視して2週間が経ったが、もちろん相手からは何の反応もない。無視しているのは僕の方だからだ。

 Mさんは何も悪くないし、多少返信が適当だったり予定を教えてくれないからといって責めるつもりはない。こちらからもっと面白い話をしたり、諦めず何度も予定を聞くべきだったのだ。なぜなら恋愛関係においては男からアプローチしたり、話のネタを提供したりしなければいけないからである。太古の昔からそう決まっているのだ。

 今頃彼女は僕のことなど忘れてオタク活動に熱中しているのだろう。それでいい。そしてそのまま人生を終えればいいと思う。いやそれとも、僕はただキープされていただけで、他に趣味も話も合う本命のいい男がいて、今頃そいつに抱かれているのかもしれない。いずれにせよどうでもいい。

 僕も僕で30歳という大台が見えてきて、人生そろそろ消化試合なのでは?という気がしてきている。最近は相変わらずの残業地獄に、若ハゲという新しい問題も持ち上がり、心身ともにだんだん老いてきているのをひしひしと感じる。やはり年齢には勝てない。彼女を作るなどとはしゃいでいられる時期などとっくに過ぎ去ってしまったのだ。

 きっと僕はこの感じのまま人生を終えていくのだろう。前にもどこかの記事で書いたが、本当に甘酸っぱい思い出ひとつも墓場に持って行くことができないまま、静かにその生涯を終えることになるのだと思う。あーあ、あと数十年、何しようかなぁ。生きるのめんどくさいなぁ。(おわり)

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