【創作百合】no title 01
星空の下、丘の上で、好きな人の隣でギターを弾く
隣にいるのは大切な人で、安直に触れてはいけないほど、尊い人。
空気の澄みきったこの季節、二人で丘の上、隣り合って座っている。どちらが誘ったのか、どういう経緯でこうすることになったのかは忘れてしまった。彼女は覚えているかもしれない。しっかりしているから。だけど、もうそういうのはどうでも良いんだ。今大切なのは、そういうことじゃないから。
彼女は隣でただ星を見つめ、たまに指差し、笑っている。
自分はギターを弾いている。静かで、彼女の