人間らしく生々しく生きていたい。

ああもう、ネガティブな考えしか浮かばない。他人の幸せが心に沁みる。自分の不幸にしか目が向かない。

こんな日はデトックスとカタルシスが欠かせない。
そんなわけで、午前中から泣ける映画をたくさん見て、半身浴をして、1時間宅トレに勤しみ、
こうして言葉を吐き出すために半年ぶりにnoteを書いてみている。
未だに心は晴れないから、この記事を勢いで書いてポストした時に、少しでもふぅっと息を吐けていますように。

私はずっと、記憶を辿る限り中学生くらいの頃から、心掛けていることがある。
それは、「生々しく生きる」ということ。(いきなり仰々しい…笑)

思えば中2の時に発生した大黒歴史イベントのために、自分はきちんと自分の弱さやダメなところを全力で受け止めて、ちゃんと傷を負ったら傷の痛みを味わって(怖い)、生きていかねばと思わされたのである。
それはもう、強い敵に一回負けて地を這い立ち上がるジャンプの主人公ばりに、「xxxxxx(敵の名前あるいは決意)!!!!!!」と猛進するような勢いで、何事にも自分の意見を主張し、傷を負いながら何かに対峙することこそ良しとして生きてきた…ような気がする。

でもその代償として…というか当然のように、傷は増えた。
傷と言うとなんか大層に聞こえるけど、ひとつひとつの失敗とか人に言われたこととかに「なぜこんなことが起きたのか…」と深刻ぶって向き合い続けるのは、結構精神的にダメージを溜めてしまうし、悲劇のヒロインぶってる感じがして人が離れるのでオススメできない。笑

いつからか、私は自分の今の能力も未来の可能性も、自分が熟考した果ての決断すらも信じてあげられなってしまったなぁ、と思う。

でも、何せ生まれながらのジャンプ主人公(に憧れるヤツ)なので、自分が「何者か」になることに憧れずにはいられないのだ。

だって、やっぱり「特別」でいたい。

自分だって「やっぱりあの人はどこまで行ってもあの人らしいよな」なんて言われる、特別な"らしさ"が欲しい。
自分だって何か社会にちゃんと還元できる、インパクトのあることができる大人でいたいし、
自分だって、誰かにとって特別な存在でいたい。家族にとっても、友人にとっても、恋愛においても、誰かにとってのたった一人でありたいよ。

そんな、「何者か」でありたい気持ちは、目指せば目指すほど、目の前の「何者か」に追い越されてしまって、どんどんどんどん自分が惨めになる。

ゆっきらしいね、って言われるのはいつも自分が暴走して誰かを困らせちゃった時だ。
社会的に意義のある起業をしようと思ったのに、1人ではやっぱりうまく出来なかった。
知り合いがどんどん結婚して誰かにとっての特別な存在になっていく中、私はふわふわと夢みたいな恋愛をしてる。

全部全部、中途半端で、周りのみんなはもっと先を行っていて。悔しい。

でも何よりも悔しいのは、追い越されることじゃない。
自分がそれを「これはこれで幸せだと思えば…」みたいな中途半端な覚悟で受け流そうとしてることだ。

そんな時本当のジャンプの主人公だったら、「諦めたらそこで試合終了だ」って言って死ぬ気で努力して、目標をブラさずに追い求める。そんな彼彼女を見て、周りも「あいつ、やるかもしんねぇ」みたいな謎の空気感を醸成し、気付けば応援者だらけになってる。
ジャンプの主人公じゃなくても、昔の傷だらけで猛進してた自分だったら、「何者か」になれていない自分も、なれないからって死ぬ気で努力も出来ない自分も、「不甲斐ない、でもこれが自分なんだ、受け止めろ！」って、また傷を付けて噛み締めてたと思う。

別にそれが幸せな生き方だとは思わない。我ながら不器用というか、生き方の要領悪すぎというか、力抜いて生きようぜ、と思う。
けど、今の自分のこの中途半端な受け流しは、本気でカッコ悪いなって思うのです。

時と共に大人になって、全部の失敗や人の言葉に全エネルギーを持って向き合う必要はないって思えた。それは本当だし、過去の自分が想像もしなかったような選択で幸せになることだってある。今の自分が思う「中途半端」の基準が全てではない。
だけど、そんな価値観のアップデートをしながらも、やっぱり自分は「生々しく生きる」ことを辞めてはいけないと思うのだ。

別に特別な才能なんてない。土壇場で死ぬほど努力するような気概もない。誰かにとって一生を約束するような特別な存在にもなれてない。
だからこそ、今の自分の情けなさも悔しさも弱さも見栄も全部、生々しく受け止めて、目を逸らさないでいたいなと思う。
「それも含めて私らしさ(キラッ)」と思えなくて良い。ありのままの自分を愛そうなんて思えない。

自分らしく生きる、なんてどうでもいいんだ。ただ、人間らしく生きたいなと思う。
生々しく、人間らしく、今の自分を否定も肯定もして、未来の自分に期待も絶望もして、周りの人とくっついたり離れたりして、負った傷を味わいながら生きていきたい。

うーん、うまく言葉にできないし相変わらずモヤモヤする。
でも結局、私は今の私の生き方をもう一度見つめ直して、人間らしくジタバタもがいていれば、良いのだと思う。何も解決してないけど。笑

さて、実はコロナに感染してゆーっくり休ませていただいたこの1週間。
明日からじっくり今の私の力不足を噛み締めながら、また1週間頑張ってみようかな。

このnoteを書き終わった今、ふぅっと一息つくことは出来そうなので、ひとまずよし。おやすみなさい。