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適応障害と言われた日

2018年11月、新型ウイルスが広まるよりもっと前。

私は味覚障害を発症しました。カレーの味が分からなかったのです。

今思えば、いつから分からなかったのか、定かではありません。

その数週間前には友人と外食チェーン店でちょっと良い鍋をつついていたこともあったのですが、味覚障害に気づいたすぐ後に思い返しても、その味すら思い出せませんでした。きっと11月より前からだったのでしょう。人間の食事なんて、視覚と嗅覚で惑わされているものだなぁと、他人事のように思ったものです。


ことの起こりは職場の同僚とのちょっとしたトラブルでした。その後私を襲ったのは今思えば鬱ととてもよく似ていましたが、正直言って、自覚症状はほとんどありませんでした。

仕事に行くのがとにかく億劫で、朝に腹痛、動悸、めまい、たまに過呼吸になることが増え、家族の勧めで渋々、心療内科に行きました。

経験者はご存知かと思いますが、この手の病院は病名を明確には言いません。ですが、即日、抗うつ薬を処方されました。

そして味覚障害。これも鬱などの病症としてよくあるようです。


しばらくして休業するにあたって会社に提出する書類に、医師の診断を記載する項目があり、それを受け取って初めて、病名を知りました。

どうやら私は「適応障害」だそうです。


ネットで調べると確かにそうとも思えるのですが、抗うつ薬を飲み続けて早2年が経ち、職場環境も好転したにも関わらず、未だ社会的不安や情緒不安定、動悸や過呼吸に襲われる日々が続いています。

医師の診断が間違っているのかは分かりませんが、来週、セカンドオピニオンを受けることになりました。

今この状態で、病院を変えることは不安しかありません。

でも今はただ、元の生活に戻りたいのです。

普通に家事をして、普通に仕事をして。

そんな普通を取り戻したいのです。


めろ。

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