夫から初めて貰ったバラの花束で心のダムが大決壊した話。
結婚3年目にもらったバラの花束で、わたしの心のダムが堰を切ったように大決壊しました。夫からじぶんの大好きな花をもらうなんて、叶えたい夢の一つやったし、本当なら嬉しくて感動の心温まる結末を想像してずっと楽しみにしてきたのに……。
これまで、夫とは何度も会話を続けてこようと、わたしなりに努力していたけど、自分勝手な理論を振りかざし全く話になりませんでした。気に入らないと物に当たり散らして悪循環になる。
何を言っても聞き入れる態勢ではない気難しい夫です。今思うと向き合うことに疲れ果てて、自分の気持ちを上手いこと伝える力がもう一ミリも残っていませんでした。
現在異国の地で乳児を抱え更に妊娠中、それなのにわたしを思いやるどころか、自分勝手で非協力的な気難しい夫に振り回されて心も身体もズタボロ。
それでも、息子のために毎日楽しく明るく過ごすんや!と自分の心を奮い立たせる綱渡りの日々でした。
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そんなわたしの心を知ってか知らずの夫は、スーパーの買い物のついでに突然バラを買って帰宅。
「なんでよりによってわたしの大好きなバラなん?」
「なんでわたしは素直に喜ばれへんねんやろ……」
バラは1番大好きなお花です。本当なら嬉しいはずなのに、馬鹿にされているような呑気さに腹が立ってしまいました。でも、買って来てくれたことには感謝しないと。
いろいろな感情がぐるぐるして、素直にこころからのありがとうが言えなかった自分にも嫌気がさしてきます。
お礼を言う、素直に気持ちを受け取ることは人生において、なにより大切にしていることなのに……。そんな1番大事にしていることができなくなっているなんて。
わたしの心は本当に限界中の限界でした。
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なんとかお礼の気持ちを伝えた後、
「なんで急にバラ買ってきてくれたん?」と何気なく聞いてみました。
「きみが1番好きな花やから」という答え。
それを聞いて、なぜか複雑な気持ちがブワっと爆発し、わたしのこころの中の何かがブチッとなりました。
その途端、これからの不安と今まで堪えてきた数々の悲しかった思い出が身体の底からムクムク出てきて、次々夫にぶつけます。
「パートナーとして対等に接して欲しいのに、機嫌次第で振り回される。言いたいことを真っ直ぐ言えないのはもう耐えられない」
「長男誕生からの今まで夫からされてきた、数あるトラウマ級の思い出が蘇って、これから生まれてくる第二子の誕生を安心して迎えられない」
今まで「〇〇できない」「耐えられない」「続けられない」
などネガティブは言葉は考えないように、使わないようにしていたのに次々溢れてきます。
これから生まれる第二子も含めて息子2人を守りたい、でも一人ではもう本当に限界。わたしが望むのは家族4人、心から安心して元気に暮らすことだけなんです。
どうせまた話は聞いて貰えないやろうけど、これはきちんと伝えないと!!
両手にはグッと力を込めて握りしめてしまうほど感情が激しく高ぶってきます。こんなに思ってることがどんどん口から溢れ出たことなんて人生で今まであったかな……と自分でも驚くほどです。
なみだも鼻水もだくだく。
最後の力を振り絞って、ブルブル震えながら一生懸命気持ちを伝えました。
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いつもなら逆上して独自の理論を展開し、地獄絵図になるはずの気難しい夫は静かに聞き入れています。
さらに夫の口からは謝罪の言葉が次々と出てきました。自分がこの世で1番正しいと思っているような気難しい夫が初めて真摯に謝罪している。
わたしの意見をきちんと受け入れての謝罪とこれからの方向性について会話のキャッチボールがちゃんとできている……。
会話ができるってこういうことなんか。
3年目の結婚生活で初めて経験した感覚でした。
夫からは、今まで私がそんな辛い思いをしているとは気がついていなかった、具体的に要望を示してくれたらきちんとするからという答えでしたが、口先だけではもう信用できません。
現在カップルカウンセリングを導入してプロの力を借りる準備をしています。
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あの時貰ったのがわたしの大好きなバラの花束じゃなかったら、こんなに心が揺さぶられて動く事もなく、また我慢をしていたはず。
そう考えると、こんなタイミングでもよかったんやと思うようにします。
本来なら爆発なんかする前に、日頃から円滑に夫とやり取りできているのが理想です。
しかし、自分勝手で独自の理論を展開して、人の話を聞き入れない気難しい夫こと赤鬼の対処法には、今回の身体がブルブル震えるくらいの大爆発が少しは効いたのかと思うと新しい発見でした。
これからはプロのカウンセラーに力を借りて世紀の鬼退治完了に向けて動きます。
果たして、赤鬼は改心するのか!乞うご期待です。