見出し画像

肩こりと腹痛

厚生労働省の最新の調査でも性別に関係なく肩こり・腰痛がワンツーフィニッシュの様ですが、「貴方の肩こりの根本原因は肩周囲の筋肉ではなく、頭や首にあるかもしれませんよ。」というお話。その性で姿勢が悪かったり、なかなか良くならないのかもしれないので症状と照らし合わせてみて下さい。




肩こりに関する筋肉

3番目の首の骨(第3頸椎)から胸の付け根あたり(第2胸椎)までは主に腕を動かすための神経と関連しています。では、肩こりとして感じる主な筋肉僧帽筋についてはと言うと、『副神経』と呼ばれる脳神経の一部が支配しているのです。

副神経は純粋な運動神経で、大脳の中心前回から、皮質延髄路を介して反対側の延髄にある疑核の副神経核に至っており、一側性支配を受けている。

絵で見る脳と神経

上の図で第1頸椎後頭骨(頭蓋骨の下)、副神経の出る延髄の位置関係を観て下さい。延髄は脳の一部ですが、ギリギリ首の骨の影響を受ける位置にあることが伺えます。問題の副神経は延髄から出て僧帽筋と胸鎖乳突筋に神経を伸ばしています。もしも、延髄が後頭骨や第1頚椎からの圧迫を受ければ副神経は阻害されて筋出力の低下や代謝異常を引き起こすことになり肩こりになると考えられるのです。
※子供に多い斜頸も出産時における首へのストレスにより、これが原因の可能性があります。

腹痛

疑核を出て迷走神経運動枝と同一の経路を走り、これとほぼ同一部位に分布する。

絵で見る脳と神経

因みに、食べ物の消化に関しては『迷走神経』と言う神経が関わっていますが、こちらも同じ経路を辿り消化器官(嚥下に関わる筋肉、胃腸の筋肉、消化液の分泌)に神経を伸ばしているため副神経の圧迫と同時に影響を受けることになります。症状としては、嚥下しづらかったり、腹痛です。

勿論、これ以外が原因で起こる肩こりもありますので、症状に照らし合わせて心当たりのある方は一度近くのカイロ院に相談してみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?