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帰国の途〜インドから日本への入国〜

7月で大学院のコースも無事に修了し、8月に日本に帰国した。
私が住んでいたインド、グジャラートはすっかりコロナ禍状態からは抜け出していたため、帰国に際して日本の「水際対策」への準備をしなければいけなかった。
このnoteは今回の出入国時にやったことの記録だ。


日本のCovid-19への「水際対策」はそろそろ変化が起きそうだ。
8月22日に岸田首相はオンラインでの記者の問いかけに対して、「新型コロナの感染症法上の措置の見直しや水際対策の緩和などについて、専門家などの意見を踏まえ、「早急に方向性をお示しする」」と述べていた。

しかしながら、この首相は「検討する」「方向性をお示しする」と言うだけで、何も決定することなく、真剣に課題に対して取り組むこともしていないように感じるのがここ最近のことだ。「検討する」とだけいって、自身は夏休みに入り、休暇中にコロナに感染しちゃったなんてなんだか情けない首相だなと思ってしまった。

個人的には帰国前のPCR検査、空港での水際対策は早急に変えるべきだと思う。状況が変わることを期待していよう。


インド出国前準備

私はインドから出国する前に、以下3つのことをやった。
コロナのワクチンを3回接種したかどうかが、帰国後の検査・隔離に影響する。これについては後述する。

  1. PCR検査

  2. MySOSの登録

  3. 自己隔離する場所の確保


1) PCR検査

まずはPCR(RT-PCR)検査だ。
私の住んでいた場所は行政機関や教育機関、病院などが集まった地域でもあったためか、簡単に検査施設を探すことができた。

「帰国のためにPCR検査をしないといけない」と同じ寮に住む友人たちに話したら、近所の私立病院のPCR検査センターを教えてくれた。寮母さんや留学生課の先生にも尋ねたが、それぞれ他の検査施設を教えてくれた。検査センターは街中にたくさんあるため、都合のいいところに行けばいいということだ。

結局、友人が教えてくれた寮から1番近い検査センターに行った。


病院に行くとNeuberg Supratech」の検査センターが院内にあった。
これは病理診断をメインにしている企業で、PCR検査だけではなくいろんな病気の検査をしている。

検査施設:Neuberg Supratech
https://www.neubergsupratech.com/index.php 
  • RT-PCR検査:1回 400RS(約690円/2022年8月23日現在)

  • 検査結果:検査時に登録した電話番号(WhatsApp)宛に、24時間以内に検査結果が届く


「検査結果が24時間以内に届く」といわれていたのに、24時間経っても届かなかったため検査センターに電話した。受付の手違いで電話番号が登録されていなかったようで、名前で検査結果を確認してもらいWhatsAppに送信してもらった。
!!どんな時も困ったときは電話!!自信を持って電話!!


2) MySOS

MySoSは厚生労働省が運営している入国者の健康を確認するためのアプリだ。
これを出国する前(飛行機に乗る前)にダウンロードしておく必要がある。

アプリをダウンロードしたら以下の事柄を登録する。

  • 個人情報

  • 滞在している国・地域

  • ワクチンの接種回数

  • PCR検査の結果

それぞれ登録すると、入国後の検査が必要か否か/隔離が必要か否かをアプリが示してくれる。

入国後の検査が必要か否か/隔離が必要か否かについてはMySOSのWed版からも確認できる。

私はインドに渡る前の2021年にコロナのワクチンを2回接種した。その当時は、2回接種で「接種完了」になっていたからだ。
しかしながら現在は「3回接種済み」で「接種完了」になっている。2回接種済みでは「接種完了」とはみなされない。
その結果、入国後の空港での検査+自宅などでの自己隔離(3日〜5日間)をすることになった。3回目の接種をインドでしていればよかったなとは思った。
!!ワクチンや出入国の条件はその都度変わるため最新情報を要確認!!


3) 自己隔離する場所の確保

自己隔離が必要となれば、自己隔離をする場所を確保する必要がある。
今回は自宅に直行せずに空港近くのホテルを予約し、そこで待機した。この時点で、自宅に直行しても問題はなく、自己隔離さえできれば大丈夫だ。


日本入国直後と自己隔離のこと

前述のように、私は空港での検査と自己隔離が必要な人の枠だったため、入国直後は「コロナ禍日本」を体験することができた。ワクチンの接種回数や滞在国で入国直後の要件は変わってくる。また、この「水際対策」は今後見直されたり、変更されたりするだろう。

日本への入国後の出来事

  1. 空港内でのPCR検査

  2. 自己隔離

  3. 自己隔離短縮のためのPCR検査

  4. 隔離の解除

入国後の流れ

1) 空港内でのPCR検査

飛行機が到着して預け入れ荷物を取りにいく前に、検査が必要な人たちは検査場の方向に案内され、矢印に従って進んでいく。私が検査を受けたときの空港はガラガラだったため、1人で空港内の迷路をしているような気分だった。

その迷路を進んだ先で、
パスポートの確認・航空券の確認・検査の説明と同意書への署名
が待ち受けている。

最初の地点でもらう説明書などの紙類とパスポートは、2度目の説明の地点・検査に入る前の地点・検査終了の地点・検査結果待ちの地点などで何度も何度も確認される。

飛行機から降りたばかりの人はそもそも手に荷物が多いと思うが、ここでもらう紙類とパスポートは手に持って移動するのがいい。手はいっぱいいっぱいで、移動の疲れも相まってピリピリしてしまうが、誰も悪くないため頑張って検査を終える必要がある。検査後、結果が陰性であれば、検査場からは解放される。
!!イライラしても検査結果は早くは来ないから、広い心で!!


2) 自己隔離

空港での検査後は公共交通機関を使用しても問題ない、ということになっている。自宅に直行してもよかったのだが、今回は空港近くのホテルで自己隔離をした。自己隔離であるため、無論、自費でのホテル泊だ。

隔離期間中は毎日朝9時ごろか夕方5時ごろにMySOSから現在地の確認の電話がくる。電話といっても誰かと話しをするわけではなく、位置情報をビデオ通話で確認するだけのものだった。


私はスマホをマナーモードのままほったらかしてラップトップを眺めていたり、本を読んでいたりすることが多いために、結局、MySOSからの電話は隔離期間中1度しか取れなかった。

ホテルでの自己隔離はお金はかかるし、外出もできないが、良い面もある。
というのも、今回は地味に時差ボケをしてしまっていたのだ。
アスリートやアイドルみたいに、出国前から時差ぼけにならないように30分ずつ寝る時間をずらして、、、とか対策をすればよかったが、そんな余裕はなく、出国前はほとんど寝ていなかった。飛行機内でたくさん寝たが、それは時差ボケ解消ほどの力はない。変な時間に起きて、変な時間に寝てもホテルでの自己隔離は許される。自宅に直行していれば、さぞ迷惑な住人になっていただろうな。
自己隔離という名の時差ボケ解消期間だった。


3) 自己隔離短縮のためのPCR検査

MySOSは位置情報を登録しなければならないため、少しでも移動すると通知が来るようになっている。

入国した日を0日として、入国後3日目からPCR検査を受けて陰性であれば待機期間は短縮することができる。この時のPCR検査へ出かけることは「不要不急の外出」とはみなされない。しかし、この時のPCR検査は所定の検査施設か医療機関でやる必要がある。

今回は駅前PCR検査センターグループの検査施設に行った。
トップページに「無料PCR検査でも当日結果通知可能!」とは書かれているが、入国者の待機緩和向けの検査は無料にはならない。

私が検査を受けたときは、PCR検査が大変混雑しているため記載されている内容より結果の通知が遅くなるとのことだった。

PCR検査料金と結果通知日数(検査日:2022年8月)

  • 通常検査:¥5,000→結果は4日後

  • 迅速検査:¥10,000→結果は3日後

  • 超迅速検査:¥15,000→結果は翌日

  • 陰性証明書:¥5,000

3日後4日後に結果が届いても、待機期間の短縮には意味がない。
「超迅速検査」+「陰性証明書」で¥20,000支払った。
思わず「インドでは400Rsで24時間以内だったのに、日本はなんてことよ!!」と言いたくもなる。

超迅速検査で「結果は翌日」と説明を受けたが、検査結果と陰性証明は当日の夜遅くに届いた。早く届いて一安心した。


4) 自己隔離解除の通知

PCR検査の陰性証明書をMySOSに登録する。
夜に陰性証明書を登録すると、翌朝には待機期間終了の通知がきた。
これをもって、自己隔離終わりだ。
隔離が解除された当日はMySOSから前日までと同じような、位置情報の確認の電話が来たりするがそれは無視して問題ないとのことだった。


今回のことへの感想・意見

良かった点

【インドでのPCR検査】
インドでのPCR検査は特に問題はなかった。検査施設もたくさんあって、すぐに見つけることもできたし、400Rsであっさり検査も終えれた。結果が遅く届いたけど、それは想定の範囲内だったし、電話したらすぐに解決した。

検査1回は400Rsでインドに住むのが長くなれば長くなるほど「安くはない金額」に感じられるようになる(400Rsあればスマホのデータ何回チャージできるだろうとか、ターリー何回食べられるだろうとか、チャイだったら40回は飲めるよなとか)。それでも、どこの検査場も値段は400Rsだし、陰性証明はもとより英文だし、それをWhatsAppに送ってくれるしで手軽さは最高レベルだと思う。妥当な金額だと思う。


【入国者管理アプリMySOS】
MySOSは登録や使い方は難しいことはないためとりあえずはいいと思う。
しかし、アプリだからもっとスマートなアプリになるように改善する必要がある。見た目がかっこよくて機能がいっぱいあるものではなく、シンプルで使いやすくてバグがすぐ改善されるようなアプリになるといい。


嫌だなと思った点

「良かった点」の反対は「悪かった点」とするのが正しいだろうが、個人的に日本の出入国時のPCR検査や空港での「水際対策」全体に対して「これ必要か?」と思ってしまっている節があるために、「悪かった点は全部」「こんな対策ならやめちまえ」となってしまう。
となると、全体を改善することを始めなければ何も変わらないので「悪かった点」ではなくて「嫌だなと思った点」として些細な出来事を書いておこうと思う。
誰かに伝われば良いなとも思っている。


【到着直後の空港内でのPCR検査】
到着後、預け入れ荷物を取りに行く前に検査に案内される。
つまり、検査結果が出るまでは荷物がどうなっているのか確認することはできない。当たり前だが、自分の検査結果が出るより前に預け入れ荷物は荷物レーンに到着している。

私が荷物を取りに行ったときには、荷物が出てくるはずのレーンは動いておらず運搬は終了していた。私の荷物だけがレーンの近くにポツンと取り残されている状態だ。

日本だからこんなことができるんだろうなと思った(褒めてない)。
もし盗まれていたら、もし誰かが間違えて持って帰ってしまっていたら、とか考えないんだろうなと思って少し嫌な気持ちになったし、寂しさもあった。


【日本国内でのPCR検査】
とにかく高額だ。
ご存じであれば、日本ではPCR検査がどうしてこんなに高額になるのか教えてほしい。今回は検査をして証明書を受け取ることに2万円もかかった。

もっと安価な検査施設があったのかもしれないし、到着する空港や隔離や待機する自宅・ホテルの位置も関係しているだろうが、おそらく大体このくらいの値段なのだろう。このPCR検査の値段はどうにかならないものだろうか?


ここまで、インドから出国する前から日本での隔離解除までの出来事を書いた。これは2022年8月上旬から中旬にかけてのことだ。来月にはまた何か変わっているだろうし、すでにもう何か変わっているかもしれない。個別のワクチン接種状況で出国から入国の流れは異なる。これから、インドから日本に入国するかたは、最新情報を要確認だ。

次にインドに行くときはもっと気軽に行けるようになっているといいなと思う。
またインドに行こう。

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