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エンジニアインタビュー vol.1

※こちらのインタビューは2023年6月頃に実施したものになります。


この記事に登場する人

はじめに

松原 今日は、LOGILESSを開発しているエンジニアの皆さんにお集まりいただきました。

LOGILESSというプロダクトが、どのような経緯で開発され、また将来はどうなっていく予定なのかを訊くことで、ロジレスで働くエンジニアの雰囲気をお伝えできればと思います


LOGILESSを開発した経緯

松原 まず、創業者CTOとして、LOGILESSというプロダクトをいちから開発した田中さんに、開発の経緯からお伺いさせてください。

田中 はい。もともと(ロジレスCEOの)足立と立ち上げた会社でEC事業をやっていて、書籍を販売していました。当時、受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)という2つのシステムを使わないと、受注した後の指示を倉庫さんにすることも、在庫のレポートを受け取ることもできなくて、その2つを使ってやっていくのは、すごい効率が悪いよねーと話していました。IT業界にいるのに、なぜ在庫を操作することを透過的にできないのか、というところが疑問点だったところに、それをひとつにしたプロダクトを作れないか、と足立さんに言われて、なんとなくそんなに難しくなさそうだったので、「あ、できるんじゃない」みたいな感じで作り始めたのがLOGILESSでした。

松原 後から考えると、沼への第一歩みたいな感じですか?笑

田中 そうですね。笑 実際に自分で作ってみたらすごい難しいし、やらないといけないことがいくらでもでてくるしで、ホントにエラいもん作ってしもたなという感じでした。

齋藤 最初は自分たち専用のアプリケーションとして作ったということですよね。

田中 そうなんです。2015年がLOGILESSの最初のcommitで、それからずっと1人で作っていました。その後、齋藤さんが入ってきてくれたのはたしか4年後の2019年で、インフラとセキュリティ周りを担ってくれました。

齋藤 そんな経緯なんで、今のLOGILESSって、ほぼほぼ田中さんが作りましたよね。98%くらい。笑 僕が入ったのは、ロジレスがCoral Capital(当時の500 Startups Japan)から出資を受けて、これからプロダクトを大きくしていこう、っていうフェーズで、在庫管理周りでDBのパフォーマンスが悪いという課題があったので、その辺を改善してました。田中さんがコードを書いて、僕がインフラをやる、という、ちょうどいい役割分担でしたね。

松原 その後、山下さんが入ったのは?

齋藤 僕が入った1年以内だったと思います。Coral Capital(当時の500 Startups Japan)から出資を受けて、そのキャリアイベントで会いましたね。

山下 2020年3月でしたね。当時はまだロジレスのオフィスは大塚の狭い部屋で、齋藤さんがオフィスのネットワークを引いてました。笑 田中さんがLOGILESSのコア機能を作ってくれていたので、田中さんに集中している開発知識を棚卸ししつつ、その改善をやってました。

齋藤 LOGILESSの特徴として、かなり多くのカートやモールなどのプラットフォームと連携しているので、そのAPIがバージョンアップしたら、それに合わせてLOGILESSもバージョンアップしなければいけない、の連続で、山下さんはその辺もやってくれてたよね。

山下 そうですね。あとは、テクニカルサポート(お客さまから技術的な問合せが来た時の対応)をやってました。

松原 ほぼほぼ田中さんが作ったLOGILESSですが、現状何%くらい棚卸しできた感じですか?

山下 うーーん、30%くらい?笑

田中 でも、利用者が多い機能のほとんどは山下さんが見てくれるようになって、問合せ対応もしてくれるようになったので、めっちゃ助かっています!


LOGILESSに対するお客さまの評価

松原 次に、現在のLOGILESSに対するお客さまの評価については、エンジニアとしてどのように感じていますか?

山下 すごい評価されているように感じます。LOGILESSにはまだ荒削りな機能もありますが、問合せ対応をしていると、お客さまから「この機能があって本当に助かってます!ありがとうございます!」と言われることがよくあります。また、ロジレスではエンジニアも現場に行って一次情報に触れることを大切にしているので、田中さんや齋藤さんとLOGILESSを使っている倉庫さまに伺わせていただくことがありますが、LOGILESSが基幹システムのように業務の基盤になって回っている現場を見ると、感動します。

齋藤 やっぱりOMSとWMSが一体になっていることで、EC事業者さまと倉庫事業者さまの間でデータが一気通貫で流れることによるメリットを評価されているのが大きいと思います。あとはUI/UXを褒めていただくことも多いですね。
一方で、利用者が増えていく連れて、ユースケースやデータ量なんかもかなり幅が出てきていて、そうした点でアプリケーション設計なんかにも無理が生じている箇所も見えてきてたり、処理パフォーマンスに影響がでてきたりしている部分がちらほら出てきてますよね。
LOGILESSに感動していただいたり、ご期待いただいているお客さまが増えてきていることは実感していますが、プロダクトやチームとしてその期待に答えられているかといえば、色んな面でまだまだかなと思っています。
やっぱり僕らはSaaSのプロダクトを提供していますし、反復的かつ継続的にプロダクトの改善をしていくことがお客さんにとっても、ビジネスとしても大きな価値だと思っています。そういう状態を今後もより良い形で継続していくためにも、ロジレスの開発体制はもっともっと強化する必要があると強く感じますね。
田中さんはずっとお客さまと直接会話をし続けていて、求められるユースケースをひとつずつ実装し続けたからこそ、これだけお客さまに受け入れられるプロダクトになってきました。これを地道にやり続けてきたことは誰にでもできない本当に凄いことだと思っています。その一方で、こうした愚直な積み上げ方によってLOGILESSの仕様やコードベースはかなり複雑になってきていて、これによって新しく入ってきた人が自律的になるまでに時間がかかったり、開発スピードに影響が出てきているなどの課題が出始めているのも事実です。こうした背景を理解した上で、一緒にプロダクトを成長させられるプロダクト開発のチームを作らないとですね。
もちろんまだまだ足りない機能も多いので、現場に行くとご要望をいただくこともたくさんありますが、必要とされているからこそご要望を頂けているので、ぜひ早く実現させたいと思いますね。


今後のロジレスでやっていきたいこと

松原 では、今後、チームとしてのロジレスでやっていきたいことは何かありますか?

山下 社内で取り組みたいこととして、お客さまの課題解決をするための仕組みづくりをもっと進めたいですね。
営業やPdMの方々が集めたお客さまの一次情報から、お客さまの課題を理解して、それをテンポよくプロダクトにフィードバックするというサイクルを、チームで実現できるようにしたいです。
今はまだエンジニアの人数が少ないので、目先の課題で手一杯になることがあるので。

齋藤 そうだよね。
その上で、今は人数が少ないので阿吽の呼吸でできちゃうところがありますが、もっとチームのメンバーが増えた時に、「なぜ今これを開発するのか」といったことを理解しながら、オーナーシップを持って進められるような体制にしたいですね。

田中 僕もお二人と似ていますが、今はメンバーが少ないからこそ、コミュニケーションコストが少なくてもよいアウトプットが出せているかもしれませんが、メンバーが増えてもそれが実現し続けられるように、みなさんに自律的に動いてもらえるよう、もっと僕からの権限委譲や情報共有を進めたいです。


ロジレスにハマるエンジニアとは?

松原 なるほど、ありがとうございます。
では、そのようなチームを作るために、ロジレスにハマりそうなエンジニア像があれば、教えてください。

田中 僕らはエンジニアである以上、技術力はとても大切だと考えています。
でも、その上で、技術を手段と考えて、目的はあくまでプロダクトを通じてお客さまに価値提供をすることだと考えるようなエンジニアの方が、今のロジレスにはハマると考えています。

齋藤 そうですね。技術力が無いと、短期的には問題無いと思いますが中長期的に見るとお客さんへの価値提供スピードが落ちていくことになります。技術力は大切です。ホントに。
ただ「モダンな開発環境」「好き・得意な技術を使う」といったことにモチベーションを見出す方だと、なかなか難しいかもしれません。レガシーな技術スタックではあると思うので。
どちらかというと、技術を使って、どうプロダクトをよくしていくか、チームをよくしていくか、お客さまに喜んでいただけるか、とか、そういったことを起点にモチベーションを感じる方の方がハマると思いますね。僕自身も、レガシーな技術スタックの部分では歯痒さを感じますし、改善していきたい欲求はありますが、それよりもプロダクトやチームに貢献していくことに価値を見出しているからこそ、ハマっているという感じがします。
あと「現実で困っている人の課題を技術で解決する」ことを楽しめる方も、ロジレスにハマるんじゃないかと思います。
僕らのプロダクトの対象であるEC事業と倉庫事業は、Webのようにデジタルだけで完結する世界ではなく、物理的な在庫が動く世界で、アナログとの接点も多く、コントロールの難易度も高いです。でも、バチっと解決すると、全てアナログと手作業でやっていた現実の業務の生産性が数倍になって、お客さまに感動していただける、という成果が得られます。
本当に困っていたことを解消することができる。そしてデジタルな世界とは違って、その改善幅が大きい分お客様に感動していただける。これはやっぱり大きな醍醐味だと思います。

山下 面白いですね〜。
あと、今のロジレスのフェーズだと、プロダクトは日々動き続け、一定程度お客さまの満足もいただけていますが、まだ見えてないものも含めると、課題はまだまだたくさんあります。本当は全部の課題を早く解消させたいですが、まだメンバーも少ないので、その中で緊急度・重要度の高いものから取り組まざるを得ない状況です。
こういった課題に受け身にならずに、自分から課題解決してもらえるような方だと嬉しいですね。
また、隣でメンバーが困っていたら、積極的に助けに行ってくれる方だとありがたいです。
LOGILESSはまだロジレス社内向けの管理機能が足りておらず、エンジニアでしかできない運用業務も多いので、その意味でエンジニア以外のメンバーを助けに行って欲しいのはもちろんですが、僕らエンジニアも結構困っていたりします。笑
それにさらっと助け舟を出してくれるような方だと、かっこいいですね。

田中 わかります。笑
ロジレスのプロダクトDiv. (エンジニア・PdM・カスタマーサポートで構成される部門)では、朝のスタンドアップミーティングや毎週金曜日夕方のWin-Sessionで、メンバーの抱えている課題や達成した成果をチームに共有する文化があります。
ひとりで抱え込むより、チームで取り組んだ方が、解決できる可能性を高めることができますし、なにより課題解決をよりポジティブに楽しめると考えているためです。
これらを一緒に楽しめる方だといいですよね~。

齋藤 そうそう。最近少しメンバーが増えてきたので、プロダクトDiv. の全メンバーでオフサイトミーティングをやって、MBTIベースで何が得意で何が苦手なのかを話す自己開示ワークショップをやったけど、あれもよかったよね。みんなが仕事上どういうコミュニケーションを望んでいるのかわかって。
あれで思ったのは、僕らに共通して望まれているのは、「遠慮はしないけど、配慮はできる人」だと思った。そしてロジレスにはそういう人が多いよね。
遠慮して話せなくなるのは違うので、遠慮はしない、でも人間同士で仕事をする中で、恐怖、不安、怒りとかネガティブな感情を引き起こしてもやっぱり遠回りになっちゃうから、そこは相手の感情を想像し配慮する。例えば遠慮しないで正論だけぶつけても、それが厳しい口調だったりすると相手も受け止めづらいし嫌な思いになる。相手に配慮したコミュニケーションをとった方が伝わりやすいことがある。そういったこと配慮ができるメンバーでありたいよね。僕らも。

田中・山下 同感です!


ロジレスで働く魅力

松原 最後に、今のロジレスでエンジニアとして働く魅力を教えてください!

齋藤 ロジレスの対象としているEC事業のバックエンドのシステムは、それなりに歴史はありますが、まだまだ未開の地が広がっているので、そこを自分で開拓する楽しさがあります。また、先程「モダンな開発環境」「好き・得意な技術を使う」といった楽しみ方は難しいという話をしましたが、別の意味での技術的な面白さはたくさんあります。例えばWMSで言った時に、倉庫の業務をより生産的に改善していくためには、Amazonがやっているようなロボットが必要なのかもしれないし、RFIDなどを使ったIoT化、膨大な出荷データによる生産性トラッキングなどが必要かもしれない。それこそ最新技術達が目白押しでソフトウェアだけではなくハードウェアやもしかしたら統計学まで関われる余地がある。今すぐできるわけではないかもしれませんが、未来にこういったものに関われる余地があるのはのはやっぱりワクワクしますね。そこに辿り着くまでの壁もたくさんあるけども笑

山下 そうですね。目先だけを見ても、今まで田中さんが作って育ててきたプロダクトには、やっぱりまだまだ課題がたくさんあるので…

田中 ごめんなさい!笑

山下 そういう意味ではなく!笑
ここまで田中さんがおひとりで育てて、たくさんのお客さまに受け入れていただいたことは凄すぎるんですが、それでもまだ課題はたくさんあるので、エンジニアとしてはバリューを発揮するところがよりどりみどりな状態です。
そもそもスタートアップは、最初に「顧客の課題は何か」「その対策として作ったプロダクトは、顧客に受け入れられるか」といったことをPoCで検証する、というハードルがありますが、そのハードルは今までのロジレスが一定程度乗り越えてきていて、すでに多くのお客さまからご満足いただき、結果として売上も上昇し続けています。
その上で、今、目の前にある課題を解決し続ければ、さらに多くのお客さまにご満足いただけることまで見えています。このフェーズは、エンジニアとしてもやりがいがあると思いますよ。

田中 そうですね。
たしかに今はエンジニアの人数が少ないのに、トラクションはかなり多いと思います。
このフェーズで入っていただくエンジニアには、人数が少ないから裁量と責任の大きなお仕事ができ、またその結果を最初から多くのお客さまに届けられる、という達成感はあると思います。

山下 別の視点で、現状のロジレスというチームもいいですよね。 
営業の方も管理部門の方も、LOGILESSというプロダクトが大好きで、誇りを持っていて、絶対お客さまに満足していただけるプロダクトだと信じています。
そのプロダクトをエンジニアとして一緒に育てられるのは、幸せですね。

齋藤 わかる!
あとは、フレックスとリモートワークのおかげで、夫婦共働きの方とか育児中の方とかが多くて、また住んでいる場所も北海道から宮崎までいろいろいるのも、多様性が認められる、働きやすい環境になっていると思うよ。僕も大阪で育児しながら開発できているし。

松原 そうですよね〜!
皆さん、今日はありがとうございました!
今後もロジレスにハマるエンジニアを探して、採用活動を頑張りましょう!

エンジニア採用関連のYouTube動画です。

今後も、ロジレスの実態・魅力を発信していきます。読んでいただきありがとうございました!