奏みみちゃんのキャラクターデザインについて
ここでは、ぽっちゃり猫から人間の姿に変身した
奏みみちゃんのキャラクターデザインについて非公開の画像とともに皆さんに共有したいと思います。
新卒1年目がキャラデザをしてみた
ー 選ばれたのはアニメーター入社の平社員 ー
実は…私はデザイナーでも何でもないただのアニメーターでした。
ある日突然社長に呼ばれ、デザインやってみない?とお声がけをいただいたのをきっかけに、キャラクターデザインとCGモデリングという未知の分野への挑戦が始まりました。
この記事では、そんな私の経験をもとに奏みみちゃんが変身するまでの裏側を書いていこうと思います。
キャラデザをしたことないけれどオリジナルのキャラを作ってみたい!という方のお力に少しでもなれれば幸いです。
奏みみちゃんを知る
ー 作りたい物の大枠を考え、土台を固める ー
デザイナーの先輩や上司もいない手探りの状態でしたが
まずは情報を集めキャラを知るところから始めました。
奏みみちゃんコンセプト
I LOVE ME = 今の自分を愛そう
そこから、ぽっちゃり猫の時から掲げている
歌って踊れるを軸にしようと考えラフを起こしました。
幻のキービジュアル
ー 詳細を詰める ー
上記のラフ画から奏みみちゃんの目指す方向を探り大枠が決まりました。
ここからはより細かい情報(服の形や色、アクセサリー、キャラクターの性格など)を詰めるために参考画像を集め、しっかりと形にまとめていきます。
3Dモデル化するためにも詳細の表情のサンプル、キービジュアル、3面図
などの作成をしました。
みみちゃんは喜怒哀楽、表情豊かな元気でかわいいイメージに!
また、キービジュアルは今にも踊りだしそうなポーズにしました !
表情からもわかるように、この時は少し海外寄りのイメージでした。
ここまででキャラクターデザインとしては完成です!
が
ここから3Dモデルにするという作業が残っております。
モデリング能力がないため前に進めない
冒頭でも言いましたが、私にはモデリングの技術が皆無でした。
3面図やキービジュアルから出来上がったラフモデルに対し
どう修正指示を出したらいいのかも全くわかりません。
手探りでいろいろ描いては見たもののうまく伝わらず途方に暮れました。
ここで吉國さんという神モデラーの方が登場します。
行き詰まっていたキャラクターを見直し、今のキャラの原型を吉國さんが作成してくださいました。(あの可愛いお顔は吉國さんの手によって生み出されております。)
奏みみちゃんらしさとは
吉國さんから上がってきたデザインを具体化しつつ、さらにみみちゃんの個性が出るように煮詰めていきました。
猫ひげをイメージしたペイント、腰リボンの追加、色の調整などです。
このあたりから3Dモデル作業と並行作業になります。
いつの間にかモデラーに
デザインも完成し、衣装の腰回り部分のモデリングを担当することになりました。その中でもリボンの造形にはこだわり、横から見たときのふんわり感を残しつつ、後ろ姿からははっきりと印象に残るリボンの形を想像して製作しました。ここでも何枚かの参考画像を集め作成しています。
また奏みみちゃんの代表的なイメージのハイヒールは艶感をどう自然に表現するかテクスチャを何度も書き直し模索しました。
°˖✧変身完了✧˖°
いろいろな壁がありましたが無事みみちゃんの変身をお手伝いすることができました。
変身姿の公開当日はドキドキで
変身した姿をみて泣いてしまいそうでした笑
皆さんの温かいコメントとても嬉しかったです、ありがとうございます!
おわりに
何を作るにしても、まずは自分の中にない物を一つ一つ埋めていく作業が大切だと思っています。
私はデザインする際に大体200~300程度の参考画像を集めるようにしています。
どういったスカートの形があるのか、キャラに似合う色は何色でどういったデザインだったら可愛くキャラが引き立つのか、スカートひとつとってもキリのない作業です笑(それが楽しいのですが)
いかがでしたでしょうか!以上、みみちゃんの変身秘話でした。
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ではでは~( ◜ᴗ◝)
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