Shuhei Usami

旅の記録を少しずつ。日々の思考も添えて

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最近の記事

泥の付いたお札

「北の国から」からで知られる田中邦衛さんが先日お亡くなりになった. 「北の国から」に出会ったのは高校生の頃だった. 再放送を見る親の横で、涙しながら見ていた記憶がある. ご冥福をお祈りします. 今回は「北の国から」の名シーンの一つである純が泥のついたお札を受け取るシーンについて、近頃の自分の思考を添えて記そうと思う. 名シーンを振り返る.純を連れて東京に向かうトラック運転手に吾郎が渡したお札. そこには、吾郎が必死に働いて貯めたことを示すような「泥」が付いていた. 「こ

    • 「自然」に何を感じるか。再考してみる。

      「自然」の壮大な景色に我々は何を感じているのか、ふとそんなことを最近考えたので思考の足跡を残しておこうと思う。 1. 「自然」という「儚い」存在「自然」 それは人間が誕生した頃から当たり前のように存在している。歴史を振り返ってみると、文明の進化と共に人間は「自然」との関係性を変化させてきた。 時に畏れ、時に祈り、時に利用しようとする。その結果、文明の指数関数的な発展と共に自然は「儚い」存在になりつつある。 しかし、はたしてここで人間を批判できるのだろうか。人間による環

      • ミャンマーにいったい何があるというのですか?②

        前回は国境を越えて次の目的地「Kin Pun」バスを予約したところまで書いてますね。 朝食を終え、ようやくバスの時間になったので指定された場所で待っていると一台のボロいタクシーが止まりました。 そうです。バスだと思って予約したつもりが、実は乗り合いタクシーだったのです。もうお金は払ってるし、仕方ないと思い乗り込みました。 タクシーには自分含め、2人乗っていました。 しかし、待てど暮らせど、一向に出発する気配が感じられない。ミャンマーでは乗り合いタクシーは満員になるまで出

        • ミャンマーにいったい何があるというんですか?①

          初めての海外旅行が東南アジアという人は多いのではないだろうか?特に、タイは観光客の誘致がとてもうまい印象がある。 ミャンマーはそんなタイの隣に位置する国である。昨年、ミャンマーが期間限定でビザなしで入国可能ということで友人とのタイ旅行の前に立ち寄った。 1. 陸路国境越えへの不安ミャンマーへは空路と陸路、どちらからでも入国が可能である。その頃は、お金もなく陸路の方が安価であったことからバスでの国境越えに挑戦してみた。大学2年の夏である。 「陸路での国境越え」は今回が初め

        泥の付いたお札

          旅のはじまりはいつもこんな感じ

          1. 出発前のいろいろ物心がついて、初めて海外に行ったのは高3の春だったかな。 クラス内は皆勤賞のプレッシャーから「誰も休むな」みたいな雰囲気で溢れてた。加えて、自分は学級委員(クラスのリーダー的な存在)だった。普通の神経をしていれば誰も休まないが、香港へ行くために休みを取った。 という感じのタイプの人間である。 最寄りは福岡空港。家族でキャリーバッグをゴロゴロさせながらチェックインカウンターに並んだ。出発前の空港の雰囲気は偏屈な自分の好奇心を素直に刺激してくれるから好きだ

          旅のはじまりはいつもこんな感じ