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鳩サブレーのカンカンに魅せられた話
豊島屋の「鳩サブレー」を食べたことがありますか?
食べたことはないにしても知らない人はいないんじゃないかくらいの、言わずと知れた銘品ですよね。
パッケージは目を引くし、サブレのかたちもかわいくて、サクサク甘い安心の美味しさ。モチーフの白い鳩がぴったりな、ほっこり優しいお菓子です。
私は九州生まれ九州育ちなんですが、お土産としてしか見たことも食べたこともないくせに、なぜか「あ〜懐かしい〜」「やっぱこの味だよね〜」となっちゃいます。
そんな鳩サブレー。
質問を変えましょう。
豊島屋の「鳩サブレー 25枚缶入」を食べたことはありますか?
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とっくに知ってるよ!
\
という声も聞こえてきそうですが、人生で初めて、この “鳩サブレーのカンカン” に出会ったときの衝撃について書いてみようと思います。
開けてみる
昨年、神奈川に住む親戚からいただいた鳩サブレーのカンカン。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145369615/picture_pc_58d728d353b5b855a11e7b112d43783e.jpg?width=1200)
それまでは紙のバッグ型みたいなパッケージしか見てこなかったので、(カンカンもあるんだ〜♩…でかっ!)という感じで何の気なしにフタを開けると、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145371280/picture_pc_6c648ffe80c809f2d048dbea39f4a568.jpg?width=1200)
まず入っていたのがこちら。
『丸くお抜き取り頂き、コースターに。又、昔なつかしいメンコ遊びなどにー』
と書いてある。
…コースター? メンコ?
心の声が聞こえてきます。
(え、かわいい。)
せっかくおすすめいただいている使い道はともかく、6羽の鳩さんが、黄色いまんまるにそれぞれちょこんと居座って並ぶようすが、それだけでなんだかかわいくて。
ほんとにコースターやメンコに使う人っているのかな…?と想像するのもちょっとおもしろい。
豊島屋さんって、こんなに遊び心のあるかわいらしいことをされてるんだ〜と、心をつかまれます。
そして、このときの私はまだ知らないのです。
数日後、心をつかまれるどころではなく、鷲づかみにされてしまうということを…。
食べ終わる
すっかり25枚を食べ終え、空っぽになったカンカン。
鳩サブレーが割れてしまわないように使われていたケースを見て、しっかりした作りだし捨てるのもったいないなーと眺めていると…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145373984/picture_pc_d869a6a0e1d95f8867ee7d43ccc3961d.jpg?width=1200)
(!?)
目を疑いました。
きっと、早く気づく人はあっという間に気づくのでしょう。私はすっかり全部食べたあとになって、ようやく気がつくことになるのです。
写真を撮るのが下手でどうにもわかりづらいのですが、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145375736/picture_pc_f46128c6bfc4168be57dd9acb38d12b8.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145376020/picture_pc_84a176a09db69c89c008da3675d3246c.jpg?width=1200)
見えますか?
底やフチの部分に鳩さんがあしらわれているのはね、気付いてたんです。それもまた(あらこんなところにも♩かわいいね〜)と心をつかまれてるんですが。
気づいたのは、その数字です。
1段目は、
2 2
3 2
フチには9の数字、
2段目は、
4 4
4 4
フチには16と記されています。
(・・・25!!)
はい。
この、別にわざわざ記されなくてもいいような数字が、一箇所ずつ、わざわざ記されていることに、感動したわけなんです。
作業工程上 必要な数字として記さなくてはならないにしても、鳩さんと一緒にこんなにかわいくデザインとして施されていることにもこだわりが感じられて、
(か、かわいい・・・)
となってしまいます。
数字の通りに鳩サブレーが収められていたということになるので、一箇所につき4枚が最大数なんでしょう。2枚用のところは、表面が均一になるようわざわざ底上げされています。
この、散りばめられた “わざわざ” に、ものすごく惹かれて、心を鷲づかみにされてしまいました。
数字が記されているということは、鳩サブレーを詰める段階で、この数字どおりに 2,2,3,2…4,4,4,4…はい25のできあがり! という作業が行われているということでしょうか。
(はぁ、、かわいい・・・)
なんだか人の手のぬくもりが感じられるところも、感動したポイントです。(詰め合わせも機械式なのかな?)
調べてみると、どうやら34枚缶入りと44枚缶入りもある模様。
どんな分け方をして何段重ねで…と想像すると、いつかそれらのカンカンも食べてみたい!とわくわくするのでした。
豊島屋さん
そんなこんなで “鳩サブレーのカンカン” に完全に魅了された私は、豊島屋さんの公式HPをくまなくチェックし、Instagramをフォローし、いつか鳩サブレー以外のお菓子も食べてみたい…本店にも足を運びたいし、系列店で甘味を食してみたい…と夢を膨らませています。
一見、見過ごしてしまいそうな “わざわざ” という遊び心が、たった一人の私みたいな大人の心も動かすなんて、なんて素敵なんだろう。
明治時代から120年も続く老舗の味と、それを守り続けるための知恵や努力。愛されるお菓子の、小さくて大きな理由を垣間見る出来事になりました。
↑豊島屋さんのHPぜひ覗いてみてください。でっかい鳩がお出迎えしてくれます🕊
(※すみっこにいるおしゃべりな鳩に悶えるので要注意)
その後、カンカンは新しい宝箱としてお気に入りを入れて使っています。
いつか、鳩サブレーのカンカンに詰まったお気に入りについても書いてみたいなーと考えているところです。
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