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2021_J1_徳島ヴォルティス_ロスタイム -1シーズン通して感想を書いてみた-

はじめにときっかけ

徳島ヴォルティスを本格的に応援し始めておそらく丁度10年になる。サポーター歴10年なぞ、クラブの立ち上げからヴォルティスを支えた諸兄に比べれば、若輩者というレベルですらないだろうが、それでも個人的にはそれなりの時間になった。おそらく当時から、インターネット上でヴォルティスに関するブログ記事はたくさんあったので自然と探しては読むようになった。ブログをはじめ有志の方の書くインターネット上のテキストはクラブに密着するサポーターならではの熱量や観察眼、精密な分析に溢れていた。特に多くの戦術ブログはサッカーをよりロジカルに観る楽しみを教えてくれた。

もっぱら読む専門だった自分が何かを書いてみようと思い立ったことに、特別な理由があるわけではないように思う。ただ昨年から仕事がすこしヒマになったことと、徳島が今シーズンJ1で戦うことになったことがたまたま重なり、ヴォルティスについて「読むこと」だけでなく「書くこと」もやってみることになった。

初期設定

何も決めないまま始めてしまうと、シリーズとして成立しないものになってしまう可能性を危惧したため、まず決めごとをしようと考えた。

まず内容。自分は学校の体育以上のサッカー経験がないし、体系的な学問としてサッカーを勉強したこともない。サッカーに関してせいぜい、書籍やインターネット上のテキストから得た知識しかない。高度な戦術ブログなど書けるはずがないことは自明であるから、内容はあくまで試合を観た上での感想文ということにして、一部ピッチで起こっていることについて素人っぽい浅っさーい考察を盛り込むことした。

続いて大原則、というか「これだけは守るべきルール」。主としては、期限内に出すことを優先するか、もれなく全部出すことを優先するかになると思う。もちろん両方守れればいいけれど、無理だろうなということで二者択一。「どれだけ遅くなってもいいので全試合の感想を書く」というのをルールとして自分に課した。

作業工程

スタジアムにはあまり行けなかったものの、今シーズンは多くの試合をリアルタイムで観ることができた。本来はそうできればよかったのだろうが、記事を書くことを前提としたメモ書きなどを残しながら・・・という試合の観方はできず。試合中、気が向いたらtwitterにつぶやくという昨シーズンまでと変わらない観戦スタイルになってしまった。これまたそうできればよかったのだが、試合終了後すぐに記事の作成に取り掛かることはほとんどなかった。このためどうしてももう一度試合を見直す必要があり、なんだかんだでこの「観直し」の工程の負担が一番大きかった。

まず前節の結果やチームの状況などの前書きを書く。次にその試合のスタメンやメンバーについて。その後、試合を観ながらその展開や得点シーン、気が付いたことなどについて書いていくのだが、前述のようにこれに時間がかかる。最後にまとめとして試合を総括した感想や俯瞰的に見たチームの状況を書いて完成。週末の夜や当直の時間を使うことが多かったが、使える時間の多少も時期によってまちまちだったり、筆が進む試合も、進まない試合もある。このため書き始めから1-2日で完成することもあれば1週間以上かかることもあった。

問題点と改善点

これまで述べてきたように「すべて書くこと」を原則としたこともあって、物量が作業時間を圧迫するため試合と記事との間隔はどうしても空いてきてしまった。つまり、記事としての「鮮度」はかなり落ちていた。時間が経てば状況が変わっていたり、後日談が出てきたりして試合直後の感想が何らかの修飾を受けてしまうことは避けられなかった。

少しでもフレッシュな思いを残すため、記事の最後のパラグラフ、まとめ・感想の部分だけはなるべく試合終了後翌日あるいは翌々日に記載するようにした。元より、記事のメインはこの部分なのでこれである程度問題は是正されたように思う。

見出し画像

見出し画像については開始前の初期設定を怠っていた。初回は自分で撮った写真にしたけれど、それほど写真のストックもない。2節の記事を執筆する際に思い付きで、職場にあった付箋にヴォルタくんの顔を描いて見出しにしてみた。これ以降、なんとなく「付箋に書いたヴォルタくん」が続いていたが、後半戦開始を区切りにスタイルを変更。しばらく前に購入していたものの、全く使わずに埃をかぶっていたペンタブを使ったデジタルイラストのティスちゃんを見出し画像にしてみる。全くの初心者なので操作も手探りだったから最初はこちらにもかなり時間がかかった。それでも終盤は慣れてきたのと、前に描いたのをひな型化できたので比較的短時間で描けるようになった。

ちなみに筆者の小学校の図工の成績は5段階中の3、中学校の美術の成績は10段階中の6である。

統括とこれからについて

記事としての質はともかく1シーズン通じてすべての試合について感想を書くという、開始前に自分に課した課題を達成できたことに一定の満足感は得られた。

誰かに読んでもらうことを全く想定していないわけではないが、記事を書くことの一番の目的は自分の思考や感情を整理することなんだろうと、やっていく中で分かってきた。

しかし、来期もまた同じようにやるかと言われれば答えは明確にノーである。なんだかんだでそれなりに手間と時間がかかるし、自分で好きでやっているはずのことなのにストレスにもなった。どうしてもやっつけになってしまい、質的に納得のできない記事もあった。

来シーズンも徳島ヴォルティスについて何か考えたり感じたりすることがあって、まとまった文章にすることで頭の中をクリアにしたいと思うことがあれば不定期に何か書くこともあるかもしれない。

オフシーズンに入りヴォルティスは早速厳しい状況に立たされているが、また来年も色んなことを感じたり、考えさせたりしてくれるだろう。


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