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2021 J1 徳島ヴォルティス 戦いの記録

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2021シーズン、J1で戦った徳島ヴォルティスの試合後レヴュー集。
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J1第38節 サンフレッチェ広島戦 雑感

泣いても笑ってもこの試合ですべて決着。前節・前々節と連勝し、最後の最後まで残留に望みをつないで来た徳島。依然、湘南・清水の結果次第とはいえ、この試合に勝てば十分残留するチャンスはある。最終節の相手は監督変更以降勝ち星のない広島。上向き調子の勢いに乗って3連勝でフィニッシュし、見事逆転残留を決めることができるか。J1最終節はポカスタでの徳島の命運を握るホーム最終戦となった。 スタメンは一人を変更。前節、イエローカード累積による出場停止であった、ジエゴ選手が復帰。代役だった田向

J1 第37節 湘南ベルマーレ戦 雑感

2019年この地で鈴木徳真選手の放ったシュートがゴールに到達するまでのシーンがスローモーションで何度も頭の中にフラッシュバックするという徳島関係者は少なくないだろう。我々は帰ってきた。2年前、ここに置いてきた忘れ物を取りに。残留を争う者同士の直接対決として今度こそ湘南を倒すために。負ければ降格が決まる可能性もあるLAST2、37節は因縁のレモンガススタジアムに乗り込んで湘南ベルマーレとの6ポイントマッチとなった。 試合直前にショッキングなニュースが飛び込んで来た。湘南のオリ

J1第36節 FC東京戦 雑感

前節、岩尾選手不在という窮地に3-4-3のスリーセンターという新たなシステムを採用して臨んだ徳島。素晴らしいパフォーマンスを披露したものの、結果は敗戦。またひとつ降格の足音が大きくなってしまった。それでも残留を争う他チームも苦しむ中、まだ可能性は残っている。わずかな光をここで絶やさず、最後までつなげられるかを占う重要なゲーム。ここ数年、クライマックスに大きな岐路を迎えた徳島はいつもここに来たのではないかという因縁すら感じる、味の素スタジアムでのアウェイゲームはFC東京との1戦

J1第35節 ヴィッセル神戸戦 雑感

岩尾選手の前半での交代とそれにリンクするかのように失速した後半。最終盤に来てチームは未だ迷いの霧の中にいることが白日の下にさらされることとなった前節の敗戦からわずか3日。多くのモヤモヤを抱えたままではあるものの、負けられない戦いは続いていく。35節は相次ぐ高額補強で日増しにムキムキになっていく強豪神戸が相手のアウェイゲームとなった。 前節途中交代になった岩尾選手の出場が危ぶまれるところではあったが、果たして岩尾選手はメンバー外となった。バケンガ選手もサブに回り、鈴木徳・小西

J134節 セレッソ大阪戦 雑感

前節、残留を争う大分との試合に引き分けた徳島。仙台-横浜C-大分と続く6ポイントゲーム3戦で積み上げた勝ち点は4。本来は9を獲得したかったところなのでいい結果とは言えない。それでも、時は元に戻らない。前節湘南が横浜FCに引き分けたことで徳島を追い抜いて16位に浮上。徳島は再び降格圏に入った。状況はどんどん厳しくなってはいるがここから勝ち点を積むことができればまだ可能性は残っている。LAST2のホームゲームとなった今節はセレッソ大阪を鳴門に迎えてのホームゲームとなった。 スタ

J1 第33節 大分トリニータ戦 雑感

前節、残留を争う横浜FC相手に壮絶な打ち合いを演じ敗れた徳島。何とか残留圏内に留まるものの、依然綱渡りの状態が続いていることに変わりはない。今節もまた、すぐ下の順位につける大分が相手。今節こそ勝たねばならない。対する大分も前々節、前節と連勝しここで徳島に勝てば順位が入れ替わる位置まで上がってきた。残留の命運を握るともいえる33節はポカスタでのホームゲームとなった。 スタメンは前節から2人を変更。前節怪我から復帰し途中出場して得点にも絡んだ宮代選手が浜下選手に代わってスタメン

J1第32節 横浜FC戦 雑感

前節上位の鳥栖に胸のすくような勝利をおさめ、今季2度目の連勝を達成した徳島。遂に降格圏も脱し残留に向けてさらにブーストをかけていきたいところ。今節の相手は最下位の横浜FC。最下位とは言え、夏の補強がピタリとあたり、前々節は横浜FMと引き分け、前節は鹿島に勝利するなどこちらも上り調子である油断できない相手。両者残留のためには絶対落とせない32節は、ニッパツ三ツ沢球技場でのアウェイゲームとなった。 スタメンは前節から変更なし。スタメンを前の試合から動かさなかったのはすごく久しぶ

J1第31節 サガン鳥栖戦 雑感

前節仙台との6ポイントマッチを制し長いトンネルを抜けた徳島。連敗を6で止めて7試合ぶりに手にした勝利により、残留戦線でなんとか踏みとどまることができた。チームにとっても勝利が何よりの薬になったであろう。今節の対戦相手は現在7位につける鳥栖。上位とは言え残留の可能性を保ち続けるためには何とか勝ち点をもぎとりたいところ。10月らしい秋晴れの中での31節はサガン鳥栖を迎えてのホームゲームとなった。 スタメンは前節から2人を変更。FWは一美選手から垣田選手に。前節決勝点のきっかけに

J1第30節 ベガルタ仙台戦雑感

前節、首位川崎相手に結果としては完敗だったものの、一美選手のゴールやバケンガ選手のデビューだけでなく、総じてpositiveな内容の試合を披露した徳島。一方、残り試合がだんだんと少なくなってきて降格の足音も大きくなってきているのもまた現実である。今節の相手はすぐ下の順位の仙台。結果いかんによっては残留の目が風前の灯と化してしまいかねない重要な6ポイントマッチとなった。 先発は前節から2人を変更。トップには満を持してバケンガ選手が先発起用。トップ下は前節ゴールを決めた一美選手

J1第29節 川崎フロンターレ戦雑感

競争相手のチームも苦戦しているとは言え、じりじりとJ1残留の背中が遠くなってくる。前節の名古屋に敗れたことで徳島は5連敗となり、残り10試合を残して16位との勝ち点差は3となった。下位との直接対決を残しているとはいえ、これ以上離されるといよいよ目標達成が難しくなってくるという正念場の真っただ中、今節対戦するのは首位のフロンターレ。カップ戦に加え、週の中日にはACLで延長まで戦いPK戦で敗れたばかり。過密日程の中でけが人も複数出ており、まさに満身創痍といった状況。徳島としては実

J1第28節 名古屋グランパス戦雑感

前々節はすぐ順位が上の柏、前節は同じ昇格組の福岡と「勝たなければいけない」試合に連敗した徳島。トータルでも4連敗となり、降格圏の17位が定位置となりつつある。今節は名古屋、次節は川崎と上位チームとの厳しい試合が続くことになるが、なんとか浮上の足掛かりをつかめるか。28節は名古屋相手のアウェイゲームとなった。 スタメンは前節から前線の選手3人を総入れ替え。TOPには垣田選手が入り、シャドーの位置に西谷選手と久しぶりの出場となった浜下選手が入った。サブには第15節の名古屋戦以来

J1第27節 アビスパ福岡戦雑感

前節は柏相手の6ポイントマッチに敗れ、遂に降格圏に転落した徳島。ミスからの1失点を取り返すことができなかったという試合展開も相まってサポーターはもちろん、選手達も大きな精神的ダメージを受けているように見えた。今節対戦するのは同じ昇格組ながら前節王者川崎から大金星を挙げるなど好調を維持する福岡。昨年から今季前半戦の対戦までを踏まえると徳島としては相性の悪い相手であるが、そうもいっていられない状況の中での27節となった。 徳島は前節からスタメンを4人変更。先発メンバーの中でDF

J1第26節 柏レイソル戦 雑感

前節はいい内容の試合をしながらも浦和に敗れた徳島。改めてJ1で勝つことの難しさを実感させられることになった。これで連敗となり、なんとか踏みとどまったものの再び降格圏がぴったりと背中に入りついている状況。今節は勝ち点1差ですぐ上の順位につける柏レイソルが相手ということでまさに6ポイントマッチとなる。前半戦では相手のやり方になすすべもなく大敗を喫した相手だが進化の証を見せられるか。J1第26節は鳴門でのホームゲームとなった。 スタメンは前節から4人を変更。DFは出場明けのドゥシ

J1第25節 浦和レッズ戦

前節では久々の大敗を喫した徳島。それでもチームとしての戦い方はここに来てほぼ固まってきたと言える。今節対戦するのはリカルド前監督率いる浦和レッズ。ユンカー選手に加えオリンピックに出場し大車輪の活躍を見せた酒井宏樹選手も獲ってきてしまうという正にビッグクラブの真骨頂とも言える相手を率いる元指揮官に対し、新しい徳島はどのような戦いぶりを見せるか。コロナ禍でなければリカルドはスガッチーとか丸池製麺とかに行けてたのではないかと思うとちょっとかわいそうでもある25節は鳴門でのホームゲー