5月21日世界のニュース注目度10選

こちらが2024年5月21日の世界の注目ニュース10選です。


スペイン「傲慢だ」× アルゼンチンの「ばかげている」


1. **国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状**:ICCがイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相とハマス指導者に対して戦争犯罪の疑いで逮捕状を発行

・スペインはアルゼンチンへの大使の召還が「恒久的なものになる」と述べました。これは、極右のアルゼンチン大統領ハビエル・ミレイによる軽蔑的な発言を受け、両国間の外交的対立がエスカレートしているためです。
「大使はマドリードに恒久的に滞在することになる」と、スペインのホセ・マヌエル・アルバレス外相は火曜日に記者団に語り、これまでの数日間よりも強い外交用語を用いました。

・スペインはアルゼンチンとの外交問題が続いているため、大使を「恒久的に」召還すると発表しました。スペイン外相ホセ・マヌエル・アルバレスは、大使が永遠にマドリードに滞在することを明言しました。この決定は、アルゼンチンの極右大統領ハビエル・ミレイが、スペインの首相ペドロ・サンチェスの妻ベゴニア・ゴメスに対して汚職の疑いをかける発言をしたことが原因です。

・ミレイは、マドリードでのイベントで「社会主義のアイデアは破壊的だ。たとえ汚職した妻がいても、それが問題になる」と発言しました。サンチェス首相はこれを政治的嫌がらせだと否定しています。

・ミレイはスペインが大使を召還したことを「ばかげている」とし、スペインの首相が「劣等感」を持っていると批判しました。しかし、アルゼンチンはスペインから大使を召還する予定はないとしています。スペインの外相は、アルゼンチンの大使館は代理大使が率いることになると述べました。

この対立は、両国が最近薬物使用や貧困問題で対立している背景があります。

ジェイコブ・ズマ選挙出馬禁止


2. ジェイコブ・ズマ選挙出馬禁止: 南アフリカの憲法裁判所は、元大統領ジェイコブ・ズマが2021年の法廷侮辱罪で有罪判決を受けたため、議会選挙への立候補が認められないと判断しました 。

**南アフリカ、ヨハネスブルグ** — 最高裁判所は月曜日、元大統領ジェイコブ・ズマが国会議員になることを禁じました。この決定はズマの政治活動には影響を与えないと専門家は述べており、ズマは依然として彼の政党uMkhonto we Sizwe(MK)の顔として支持を集めています。

ズマは、2021年の法廷侮辱罪で15ヶ月の刑を受けたため、国会議員の資格を失いましたが、選挙裁判所での控訴に成功しました。しかし、最終的には憲法裁判所が刑期終了後5年間は国会に立候補できないと判決しました。

**ズマの政治的影響力**

政治アナリストは、ズマがMK党の唯一の政治的資本であり、支持者は彼のために投票すると述べています。ズマは特にクワズール・ナタール州で支持を拡大しています。

**過去の法廷闘争**

ズマは過去に裁判所の命令を尊重せず、今回も尊重するかは不明です。しかし、今回の判決は全員一致であり、法の支配を確認する重要な瞬間とされています。

**支持者への呼びかけ**

ズマの支持者に対して冷静を保つように呼びかけられています。2021年にはズマの刑がきっかけで暴動が発生しました。

**最新の世論調査**

シンクタンクの調査によると、MK党は全国的に支持率でトップ5に入る可能性があります。現在、ANCの支持率は50%を下回り、公式野党の民主同盟(DA)が第2の政党とされています。


イランのエブラヒム・ライシ大統領がヘリコプター事故

3. イラン大統領エブラヒム・ライシの死: イランのエブラヒム・ライシ大統領がヘリコプター事故で亡くなり、国際的にさまざまな反応が寄せられています。この事故により、最高指導者の後継候補としてハメネイ氏の息子が浮上しています

・イランの国家運営ニュースエージェンシーIRNAによると、イラン大統領エブラヒム・ライシの遺体が葬儀の一環としてテヘランに到着した。

・国営メディアが放送したビデオでは、ライシの棺を運ぶ大統領専用機がテヘランのメヘラバード空港に到着する様子が映されている。政府および軍の高官たちは赤いカーペットに並び、多くの人々が公然と涙を流しながら軍の護送隊が棺を運ぶ姿が見られた。

・国営メディアが公開した画像によると、大統領専用機の座席の一つは空席のままで、黒い布とライシの写真が置かれていた。

・63歳の超保守派の聖職者であり、現最高指導者アリ・ハメネイの後継者と見なされていたライシは、日曜日の朝に国の外務大臣を含む他の高官と共にヘリコプター事故で亡くなった。

・ライシ師は、隣国アゼルバイジャンとの国境付近で共同で建設されたダムの開所式に出席した後、ヘリコプターで帰途についていた。彼は2021年8月にイランの大統領に就任しており、イランではアリ・ハメネイ師が最高指導者として君臨する。

フランスの戦争犯罪裁判

4. フランスの戦争犯罪裁判: フランスが2013年にダマスカスで逮捕された2人のフランス系シリア人の死に関与したとして、シリアの3人の役人を欠席裁判で裁いています 。
・フランスは、シリア政府のバッシャール・アル=アサド大統領の関与による人道に対する罪や戦争犯罪に関与したとして、3人の高位安全保障担当者を欠席裁判で審理する初の裁判を開始しました。審理対象は、シリアの国家安全保障局の元長官アリ・マムルーク、空軍情報局の元局長ジャミル・ハッサン、同局の調査部門の元責任者アブデル・サラーム・マフムードです。

・2013年にダマスカスで逮捕されたフランス・シリア人のマゼン・ダバグとその息子パトリックが拷問を受け、死亡した事件が中心にあります。二人はシリア空軍情報部に連行され、メゼ軍事空港で拷問を受けたとされています。彼らは2018年に死亡が宣告されました。

・この裁判は、フランスの司法戦争犯罪ユニットによる7年間の調査の結果であり、国際人権連盟(FIDH)は「長い法的戦いの集大成」と評価しています。シリアでの虐待に関する裁判は他のヨーロッパ諸国でも行われており、昨年1月にはドイツで元シリア大佐が人道に対する罪で終身刑を言い渡されました。

捜査判事は、二人が拷問を受け、その結果死亡したことが「十分に確証された」と述べています。


コンゴ民主共和国のクーデター未遂


5. コンゴ民主共和国のクーデター未遂: コンゴ民主共和国でクーデターが失敗し、リーダーを含む6人が死亡しました。攻撃者の動機については多くの疑問が残されています 。

・5月18日、コンゴ民主共和国の首都キンシャサでクーデター未遂が発生しました。このクーデター未遂事件は、コンゴ軍が迅速に対応し、首謀者を含む関係者を逮捕したことで鎮圧されました。この事件に関連して、コンゴの国家情報局が大統領の安全保障顧問であるフランソワ・ベヤを拘束しました。ベヤは長年にわたり、複数の政権で重要な役割を果たしてきましたが、国家の安定を脅かした疑いで取り調べを受けています  。

・クーデターの首謀者とされるクリスチャン・マランガは、アメリカに拠点を置く政治家であり、元軍人です。彼の率いるグループは、コンゴ国内の一部の不満分子と協力し、政府を転覆させようとしましたが、未然に防がれました 。

・この事件により、キンシャサ市内では治安が強化され、軍のパトロールが行われました。市民はこのパトロールを歓迎し、治安維持のための定期的な訓練の実施を支持しています 。

これらの措置は、コンゴ民主共和国の安定を維持し、政府機関の安全を確保するために重要とされています。



6. ガザの医療崩壊: ガザの医療従事者やNGOが崩壊寸前の医療システムを立て直そうと奮闘しています 。

・ガザの医療システムは現在、深刻な崩壊の危機に瀕しています。国連の報告によると、最大の病院であるアル・シファ病院が大規模な破壊を受け、機能不全に陥っています。この病院を含め、多くの医療施設が爆撃により損傷し、設備や医療機器も使用不能になっています

・さらに、ガザでは燃料の供給不足が続いており、これは病院の発電機や救急車の運行に重大な影響を及ぼしています。燃料供給が停止すれば、医療システム全体が数時間以内に完全に崩壊する可能性があります

・また、イスラエルとハマスの間の戦闘が続く中、医療スタッフは極限状態で働いています。患者数が急増し、病院は過密状態にあり、多くの患者が適切な治療を受けられない状況です。特にアル・アクサ病院では、栄養失調や感染症のリスクが高まっており、医療従事者が現場での治療に追われています

このような状況を改善するためには、緊急の人道的停戦と、医療資源およびスタッフの適切な配備が不可欠です。国際社会からの支援と圧力が求められています


ロシアの超音速ミサイル科学者の拘束


7. ロシアの超音速ミサイル科学者の拘束: ロシアの科学者アナトリー・マスロフが国家反逆罪で14年間の刑を宣告されました。彼は近年、国家反逆罪で告発された著名な科学者の一人です 。

・ロシアの著名な科学者アナトリー・マスロフが国家反逆罪で有罪判決を受け、14年間の刑を宣告されました。彼は超音速ミサイル技術の分野での研究が評価されていましたが、最近では国家機密を外国に漏洩したとして告発されました

・マスロフとともに、同じく超音速ミサイル技術の専門家であるアレクサンダー・シプリュクとヴァレリー・ズヴェギンツェフも逮捕されており、これらの事件はロシアの科学界に大きな衝撃を与えています。これらの科学者たちは、国際会議への出席や学術論文の発表を通じて国家機密を漏洩したとされていますが、同僚たちは彼らの無罪を訴え、国家安全保障当局による過度な取り締まりを批判しています

これらの事件は、ロシアの研究開発に対する厳しい監視と取り締まりを象徴しており、科学界の若手研究者に対しても大きな不安をもたらしています。



8. ロンドンからシンガポールへのフライトの乱気流事故: ロンドンからシンガポールへのフライトが「激しい乱気流」に見舞われ、バンコクに緊急着陸しました。211人の乗客と18人の乗務員が乗っていました 。

・5月18日、British AirwaysのフライトBA12は、シンガポールからロンドンへの飛行中に激しい乱気流に見舞われ、バンコクに緊急着陸しました。211人の乗客と18人の乗務員が搭乗しており、この乱気流により複数の乗務員が負傷しました。

・このフライトは、シンガポールを出発後、ベンガル湾上空で乱気流に遭遇しました。乱気流は予測不可能な空気の動きによって引き起こされるため、このような事態は避けがたいものです。乗客は大きな恐怖を感じ、一部の乗務員は重傷を負い病院に運ばれました 。

・British Airwaysの声明によると、乗客と乗務員の安全が最優先であり、緊急着陸後、全員に適切な対応が行われました。乗客にはホテルの手配がされ、次のフライトへの再予約も行われました 。

この事件は、乱気流の危険性と、それに対する航空会社の対応の重要性を改めて浮き彫りにしています。

9. インドの選挙列車: インドで最も長い鉄道の一つであるティルクルアル急行は、異なる社会グループや宗教の乗客を運び、選挙による分断を反映しています 。

・インドのティルクルアル急行は、選挙期間中の社会的および宗教的な多様性と分断を反映する象徴的な鉄道です。この急行は、異なるバックグラウンドを持つ乗客を運び、選挙の季節には特に多くの議論が交わされます

・選挙期間中、この列車はインド全土を移動しながら、多様なコミュニティの人々を結びつけ、時には緊張を生むこともあります。車内では、異なる政治的見解や信仰を持つ人々が交わる場所となり、選挙による社会の分断が顕著に表れる場となっています

こうした背景の中で、ティルクルアル急行は単なる交通手段ではなく、インドの多様性と選挙による社会の動きを象徴する重要な存在となっています。

10. オーストラリアのオリンピック初のブレイキングチーム: パリオリンピックに向けて、ブレイキング(ブレイクダンス)が新競技として採用され、多様な背景を持つ選手たちが参加を目指しています 。

・オーストラリアは、2024年のパリオリンピックに向けて初めてのオリンピックブレイキング(ブレイクダンス)チームを結成しました。選手として選ばれたのは、B-Girlのレイチェル・ガン(通称「レイガン」)とB-Boyのジェフ・ダン(通称「J-アタック」)です。彼らは、多様なバックグラウンドを持つ選手たちの中で、ブレイキングの分野でオリンピックの舞台に立つ初のオーストラリア選手となります

・パリオリンピックでは、ブレイキングが新競技として採用され、男性と女性それぞれ16名の選手がソロバトルで競い合います。審査は、創造性、個性、技術、多様性、パフォーマンス性、音楽性の6つの基準に基づいて行われます。これは、ブレイキングが従来のスポーツとは異なるアートフォームとして評価されるためです

パリオリンピックは、2024年7月26日から8月11日まで開催され、ブレイキングを含む多くの新競技が注目されています


以上、本日の世界のニュース注目度10選でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました😊

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