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「KPIはどう設定?」「人材戦略は?」神戸市のDXの現在地

こんにちは。ヤフーのオープンコラボレーションハブ「LODGE」です。

自治体DX推進のヒントをお届けするイベントシリーズ「官民DXの現場から学ぶ手法と効果」。第1回の後編をご紹介します。

前編はこちら

アーカイブ動画

パネルトーク~質疑応答はアーカイブ動画の19:30からの部分です

シリーズ2回目以降のオーバービューとパネルトーク

前編に引き続き、神戸市企画調整局デジタル戦略部長 森 浩三さんをゲストに迎え、シリーズ第2回以降のテーマについて、質問を交えながらパネルトークをおこないました。

2回目(10月開催予定)
「押印撤廃、ペーパーレスにおける行政手続きのスマート化」

第1回では神戸市の押印撤廃についてお話いただきました。

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パネルトーク (アーカイブ動画 28:30より)
「なかなか紙文化を撤廃できなかった理由は?」

第2回のテーマは、行政手続のスマート化です。ソフトバンク株式会社総務本部の瀧口さんをゲストに迎え、推進の目的や進め方についてご紹介いただきます。

3回目(11月開催予定)
「業務ツール『kintone』活用と効果」

第1回では神戸市のkintoneを活用した業務効率化についてご紹介いただきました。

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パネルトーク:(アーカイブ動画 31:00より)
「kintone導入のきっかけは? 現状フローを変えたきっかけは?」

シリーズ第3回ではサイボウズ株式会社のkintoneご担当者をゲストに招き、自治体での活用事例の紹介などをご紹介いただきます。

4回目(12月開催予定)
「庁内DX推進に向けた人事戦略」

第1回では神戸市の庁内の人事育成、外部からの雇用についてご紹介いただきました。

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パネルトーク:(アーカイブ動画 34:10より)
「人材の戦略のロードマップは? 長期的に育成して解決していくこと、短期的に雇用や契約で解決すること、についてお伺いできますでしょうか?」



シリーズ第4回では神戸市のデジタル化専門官とDX人材に詳しいゲストを迎え、人材戦略に対する考え方や実施事例についてご紹介いただきます。どうぞお楽しみに。

視聴者からの質疑応答

視聴者からの質問も多く寄せられ、森さんよりご回答いただきました。是非動画でご確認ください。

Q:
神戸さんは様々なツールを各部署ごとで導入されていると認識しております。各組織間でのツールのせめぎ合いはありませんか?

Q:
非常に多くの施策を積極的に行われていますが、効果を見ての評価など、定点的な振り返りは行っていらっしゃいますか?

Q:
より良い策がある場合、一度決めたものから切り替えて判断をすることもあるのでしょうか?

Q:
人材の育成や手法や教育などで、参考にされた他の事例はありますか?

KPIの設定に関する質問については、限られたリソースを「業務改革を行う側」「サービスを提供する市民の側」双方を考慮し検討されていることをご紹介いただきました。

Q:
KPIはどのような流れで設計されましたか? 新しい取り組みなので、設計するのも難しいのではないでしょうか。

森さん:
ペーパレスの5年間で60%削減する目標については、「プリンター、複合機を導入してネットワーク化するコストに対して、いくら位紙を減らせるか」そして「紙を減らすことでどのぐらいの工数が減るのか」「収支均衡して黒字になるのはどのくらいか」と考え、60%減という数値を設定しました。

そして、スマート化率のカバー率70%について。「どのくらいまでならいけるのか」と「どのくらいまで進めないと窓口のお客様が減らないのか」を議論しました。結果として70%目指すと決定しました。

「皆さんが、無理じゃないけど頑張らないといけないよね」と言うあたりを狙って決めていきました。楽に達成できる目標は目標じゃないので。無理な目標っていうのは設定すると気力を削がれますし。

スマート化カバー率を100%にすることは、絶対無理なんです。例えば手続きの80%位まではスマート化したとしても、残り20%は手続きとして年に1回や2回しか発生しない業務が含まれてきます。そこまで電子化する意味はあるのか。その投資は無駄じゃないのか。閾値を設ける必要があると考えています。

公務員はどうしても100%を目指したくなりますが、90%を100%にする努力って、ものすごく大きいんですよね。そこに力を入れるくらいなら、他のできていないところに資源を入れようとしています。


このシリーズでは自治体だけでなく民間の事例も交えながら、様々なゲストとクロストークします。是非ご覧ください!


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