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不妊治療のおわりと編み物のはじまり

2020年の春さき。
地方の産婦人科から都会の産婦人科へと病院を替えた。コロナ禍の中での転院だったので、都会での感染におびえていたのを思いだす。

お医者さんと相談をして、人工授精から、体外受精へと切り替えた。
不安のうずまく、コロナ禍の時代。
明るい希望がみえたようで、心身ともに、夫婦ともに、病院からの帰りのあしどりは軽かった。

そして採卵

その時期、妻の方は薬を飲んだり、注射をしたりと慌ただしかった。幸いコロナの影響で、仕事の合間に通院でき、自分の方も、時間にゆとりもでき、妊活とじっくり向き合えるようになった。

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頑張った妻のご褒美と二人の誕生日ケーキも兼ねた。ちょっとリッチなフルーツケーキ。

体外受精→受精卵を採取してから→顕微受精へ

※顕微受精とは。
https://www.tenderlovingcare.jp/gairai/treatment/taigai_jusei/kenbi_jusei
簡単解説:精子を選別して、卵子と受精させる方法

季節も二度かわり、一喜一憂しては悲しみの繰り返しでした。
最初の期待から、ツライ現実が寒さと共にしみた。

気持ちを切り替え、食事についても改め、野菜中心の生活へ。糖分も控え、ウォーキングで体質改善に励みました。

仕事の忙しさがストレスとなっていたのもあり、いまの巣ごもりの状況が、漫画を読んだり、断捨離したりすることで、ストレスフリーの環境に繋がったと感じます。

【たいようのマキバオー】

https://bookwalker.jp/de38367e4a-1af4-45cb-9799-15a8a9d74f9b/ 巣ごもり中、妻読漫画

温活から、毛糸へ

妻が病院へ行く、その間、ユザワヤへ。
編棒と毛糸を買いに行きました。
底冷えのする田舎では、足元から冷え、体温が奪われる。
それを防ぐために『くつした』を編むコトにしました。
できるかわからないけど、挑戦しようと思いました。

そして、最終手段。

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残りの受精卵二つの内一つを体外受精して、
日にちをあけて、もう一つを体外受精。
2段階の体外受精という最終手段。

基礎体温も、高温期も維持して、妻の体質も改善されいてて、冷え症も治ってきてました。
病院への当日。
妻は、基礎体温の検温するが順調じゃないとのコト。
いそいで、妻の職場へと迎えにいき、2人で病院へ。

妻は、採血して検査待ち。
僕は、感染防止の観点から、病院に入れず、スタバで待機。


1時間後。


やっぱりだめでした。

副院長先生と色々とお話をしました。
副院長先生に労いの言葉をかけてもらったら、涙が止まらなくなってしまい、いまトイレです。

と、LINEの通知。

すぐに返信をして、病院にむかう。
病院の下で、待つ妻。
歩きながら話を聞く。
『数値をみた瞬間ダメだったとわかった。』
『言わなかったけど、本当はかなり期待してた。』
『少し薬を飲むことから、開放されたい。』
・仕事が忙しくなる理由
・経済的に厳しくなる理由

そして、不妊治療の時間をあけるコトにした。

その間、さらなる体質改善をして、夫婦共に最高の状態で不妊治療に挑めるように準備しようと2人で誓い。
それで、タイミング療法で上手くいけば、それはそれで最善だし。
まずは、身体のメンテナンスからやり直し。

気持ちを切替えて、食事の改善のため、
定食屋の【小魚のふりかけ】を買いに行く道すがら、

『マキバオーを読んでて良かった。最後まで諦めないなのねー。負けないなのねー。』
と妻は言う。

僕は、『あみものをしよう』と誓う。

病院からの帰り道。



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