だからハワイが好き②

［今日の短歌］ほんの少し見知らぬ誰かに恩送り巡り巡って皆幸せに

クプナアワーにサプライズ

段階を踏んで、少しずつコミュニティーの活動が再開しつつあるここハワイで、今日とても嬉しくなるニュースが飛び込んで来ました。

以前も書いたのですが、ハワイのスーパーでは現在、開店後1時間をクプナ(年長者)専用としていることが多く、この時間はクプナアワーと呼ばれています。ただでさえ、買い物が容易でないクプナに、ゆっくり安全に買い物してもらおうと設けられた何ともハワイらしい試みです。

なぜハワイらしいかと言いますと、ハワイの文化はクプナをとても大切にするからなのです。ハワイアンはもちろん、アジア系も多いので、尚更です。若い子達の年配者への優しさには、目を見張るものがあります。

今日はこのクプナ達に嬉しいサプライズが提供されました。地元ハワイのスーパーマーケットチェーン、「フードランド」とその系列店各店を、クプナアワー中に訪れたクプナ達のお会計が全て無料になったそうなんです。その数ざっと2千人！

このサプライズは、「匿名の寄付者」とフードランドの幹部たちの間で、「オペレーション・クプナ(クプナ大作戦)」として、密かに計画されていたもの。現場に作戦の実行が知らされたのは、なんと開店30分前の事だったとか。レジにて買い物が無料と知らされたクプナ達、さぞかし驚いた事でしょうね。

匿名の寄付者がどなたなのかはわかりませんが、なんと粋なはからいを。これこそが真の豊かさだと思います。

恩送りで幸せに

ハワイに住んでいると(もちろん米本土もそうでしょうが)、様々な形で寄付を行う機会が多々あります。金額の多寡は関係ありません。自分ができるだけを、必要な人のために用立てる、ただそれだけです。寄付するお金がなければ、時間でも、自分の才能でもいいんです。それもなければ、気持ちだけで良いんです。

私も財政的には決して豊かな方ではありませんが、機会があれば出来る限り寄付はする様にしています。誰もが今まで、たくさんの機会に様々の方から、何かしら助けて貰ったことがあるはず。それに感謝して、誰かに”pay it forward (恩送り)“をすればいいんです。

順繰りに他の人々に恩送りを続けていけば、いつしかコミュニティーに幸せの連鎖が根づいていくんですよね。それが「豊かな社会」と言うものです。もちろん大富豪もいるけれど、物価が高いハワイでは、人々はおしなべて質素です。けれども心が豊かな人が多いのです。だから、ハワイが好きなんです。アロハ！