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六甲茂子(ロコモコ)短歌集ー コロナの時代(その2)

アロハ、六甲茂子(ロコモコ)です。3月21日からnote を始め、ほぼ毎日短歌を発表してきました。3ヵ月が経ちかなりの数になりましたので、この辺りで一度まとめたいと思います。今日はコロナをテーマにした歌集第二弾。相変わらずの粗製乱造ぶりですが、皆様の好きな歌や感想をお聞かせいただければ励みになります。

コロナ禍で振り返る今本当に大切なものは何かということ

生き残る社会の隅でこれからも折れないように止まらぬように

本日の感染者数チェックしてトンネルぬける日を待ちわびる

手探りで進むトンネル遥か先小さな明かりが見えた喜び

導かれ立ち止まらずに進みゆく新時代へとトンネルぬけて

何事もなかったように日々は過ぎマスクも何処かに失くすのだろうか?

思い出の店また一つ消えるらしコロナ禍の中なすすべもなく

秒速で過ぎ去った日々マスク縫う以外に何を成し遂げたのか?

8時間身じろぎもせずテレワーク今日の歩数は100歩以下かも

物欲も我欲も消えて今はただ小さな幸せ愛おしく思う

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手作りのポスター掲げ子どもたち命を守る英雄にエール

見えてきた小さな光すぐそこにコロナに勝つまであともう少し

コロナ禍で失ったものも多いけど落ち着く所に落ち着くのかも

慢心は決してすまいと思えどもコロナの夜明けに胸躍らせる

しばらくは社会的距離守りつつ徐々に経済回して行こう

焦らずにいつものハワイに戻すためコロナで学んだ教訓胸に

マスクした鏡の中の我が姿他人の様で思わず二度見

コロナ禍で失ったもの数あれど虚飾の後に残る本質

不自由な暮らしの中で芽吹くもの汲めども尽きぬ想像の力

あの頃は毎日マスクしてたねと笑い語れる日が来ることを

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明るさが見えてきた今微笑まんマスクの下で口角上げて

新しい暮らし方身の処し方を実践しつつ経済再建

濃色のマスクは小顔効果あり髪をまとめてマスカラ塗って

コロナ後はニューノーマルがノーマルにわりと自然に馴染んでいけそう

着々と戻りつつある日常に嬉しいような寂しいような

こっそりとマスク外して深呼吸暑さが募るオフィスの隅で

コロナ渦中家族と祝う記念日は普段と違う新鮮さあり

私たちきっとそろそろ大丈夫生き抜く術は身につけたから

髪型と髪色変えて気持ち上げ新しい日々マスクと共に

ひたすらにサニーサイドを見る事でどうやら此方に留まっている

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海越えて老いた母の手握りたくされど叶わぬコロナ渦の中

少しずつ雨雲が晴れ七色の光差し込む終息近し

生き残るために学んだ思慮深さ忘れず新たなページをめくる

花は散りこの世は無常に満ちている別れを告げる間も無い程に

これからはわりと厳しく締めていくコロナ劣化の言い訳無用!

低い声よく通る声で話さねばマスク越しならなおさらのこと

あれこれと手に取ってみたり戻したりかつてはそんな買い物もした

(以上37首)


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